ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

エドガー・ケイシー占星術研究会コミュの眠れる賢人の占星術を探求するーエドガー・ケイシー占星術の黎明ー[2]

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
3.占星術を霊的な視点から探求する

 筆者の占星術は西洋占星術をベースに判断の基準をエドガー・ケイシーの霊的哲学に置いて解釈しなおした魂の占星術ということが出来ます。過去にワンネス誌上で「占星術開眼」というレポートを発表した時には、占星術に純粋に触れた感動をそのままレポートにしましたが、その初期の頃から筆者が感じていたのは、人は生まれる前に、これからどのような人生を歩み、どのような経験を積んで魂を成長させて行くのか、だいたいの大筋を決めて生まれてくるということです。エドガー・ケイシーは人生についての含蓄深い言葉を残しています。

 「人生は一回のみではない、魂の成長と愛の完成の為に」

 「人生は目的に満ちた経験である」

 最近の精神世界では生まれる時間や両親までも魂が決めて生まれてくるともいわれます。あえて困難の多い人生を選んで生まれてくる人もいます。

 占星術的にいうと出生ホロスコープにハードアスペクト(90度や180度)が多いと常に緊張や対立、軋轢などにさらされ、一筋縄では行かない困難な人生を歩む場合が多いのですが、その経験こそがまさに魂の成長と愛の完成に至る為の試練として必要であり、意志力を使って乗り越えるべきハードルとして自ら設定して生まれてきているのかもしれないのです。

 人生に起きる出来事にはそのひとつひとつに意味があり目的がある。それを知ることは人生に深い理解と癒しをもたらします。これはケイシーのライフリーディングの精神に通じるものだと思います。

 西洋占星術ではホロスコープを巡る星の速度が速ければ速いほど心の表層の浅い意識を表し、遅ければ遅いほど心の深層、魂の領域にも通ずる深い意識を表すといわれています。占い師の中には日常的な問題事を判断する為、土星よりも遠い星、いわゆるトランスサタニアンと呼ばれる星をあまり観ない人もいますが、筆者は心の深層や魂に接近するために天王星、海王星、冥王星を最も重視しています。さらに1977年に発見されたキローンという小惑星の判断により、一般的な占いがセラピーの領域にまで高められてくると考えています。

 キローンは占星術では高度な医学を象徴するといわれます。他にも傷ついた癒し手、魂の傷、トラウマなどの意味を持ちますが、筆者は前世における失敗経験が魂の傷となり、今の人生にも尾を引き、わけがわからず不安になったり、弱気になるなど、人生に大きな影を投げかけていると読みます。ホジティブに建設的な人生を歩む為にはキローンが指し示す傷を乗り越える勇気が必要なのです。

 ホロスコープでキローンの位置するところを読んでいくと、今まで無意識になんとなく感じていた魂の傷のありかが明確になり、意識化されることによって意志力を使って過去世の傷の影響から抜け出すことができるようになります。もう決して過去世の傷を引きずらないと意志力を行使して決意するわけです。

 その他に西洋占星術ではドラゴンヘッド、ドラゴンテイルといわれる占星ポイントがあります。太陽の通り道を黄道、月の通り道を白道といいますが、その交差点が2つあります。月が上昇して黄道に交差するポイントをドラゴンヘッド、下降して黄道に交差するポイントをドラゴンテイルといってこれは惑星ではありません。インド占星術でもそれぞれラーフ、ケートウと呼ばれ、惑星ではないのですがそれに匹敵するほど重要なポイントとされています。

 かつてケイシー財団を訪問した時、アトランティック大学で占星術を教えている先生と話をする機会があり、筆者がホロスコープ上で前世を読み取るのに最も重視しているポイントについてお聞きしたら、それは月の花ですとの答えを得ました。詳しく確認するとドラゴンヘッド、ドラゴンテイルの別の呼び名のようです。

 ドラゴンヘッドは今生の目的、達成すべき目標を表すといわれます。それはその人にとって最も難しいもので得意分野ではありません。一生を掛けて達成すべきレッスンが得意分野では簡単に終わってしまうので今生のテーマとはいえません。反対にドラゴンテイルはすでに過去世で繰り返し達成し、身に付けてきた得意分野を表します。あるいは過去世の人間関係を表すともいわれます。

 筆者はその他に、トランジットで分刻みで変化していくアラビックパートと呼ばれている占星ポイントもよく使っています。幸運の場所、幸福のポイントを示すパートオブフォーチュン(POF)、魂のあるべき場所、パートオフスピリッツ(POS)、縁と宿命のポイント、バーテックス(VT)など、これらはその瞬間に必要なメッセージを運んでくるように感じられます。これらの惑星や占星ポイントを観ながら判断の基準をエドガー・ケイシーの霊的哲学に置いてホロスコープを総合的に読み解いていきます。

4.魂の占星術ケースワーク

 筆者は2000年に大学卒業時から勤めていた印刷会社を退社して後、心理カウンセラーやセラピスト、占星術研究家として活動を続けてまいりました。特にここ数年は関西の複数の占い館に在籍するなどして占い師としての経験を積みながら、スピ系や癒し系のイベントに出展するなどしてケイシーの霊的哲学を応用した魂の占星術の研鑚と探究を深めてまいりました。

 サイキックリーディングではよく何百年前にどこの国で名前は・・・・・ということが語られることがありますが、僕の占星術ではそれはわかりません。でも今生に影響を与えている魂の傷やカルマを読んでいくことのほうがより重要で有益な情報なのです。結局、過去生の情報も今の人生に活かす為でなければ意味はないのです。

 エドガー・ケイシーの占星術を実践する者の基本的精神として筆者は神の探求スタディグループで最初に学ぶ第1課「協力」にあるアファメーションを推奨します。「わたしの意志ではなく、神の御心が私の内に私を通して行なわれますように」そして「すべての道に接する人々への絶えざる祝福の水路としてわたしを御遣いください」の精神です。

 筆者の占い館の一日もその祈りから始まります。神の御心が自分を通して働いており、神の祝福の水路として相談者に接していくと神の導きを身近に感じられるような出来事やケースに数多く遭遇します。以下、これまで筆者が遭遇した興味深いケースをいくつか紹介しましょう。

 初めに紹介するのは、ある中年のご婦人が、ご主人との相性を観てもらうために来られたときにありました。3年前にご婦人は魂の傷の影響でウツ状態になり、ご主人の献身的な援助で回復したのでした。占星術で相性を見る方法は複数存在しますが、2人の出生時のホロスコープを重ね合わせたシナストリーと呼ばれるチャートを作成し、その中でお互いの太陽と月、火星と金星の角度を観て判断するのは最も一般的です。

 しかしシナストリーで前述のキローンやドラゴンヘッドなどの絡みを読むとお互いに持っているカルマや過去世での経験が読めることも多いのです。シナストリーではご婦人の魂の傷を表すキローンにご主人の木星や金星が寄り添うようにサポートしていて冥王星が反対側でタイトな180度の角度を形成していました。過去生で魂の傷に深く関わっていたのがどうやらご主人であり、今世では償いの為、その傷をサポートする相性をもって生まれてきている事がわかりました。それまではこのご婦人は子どもが成人した後にご主人と離婚することを考えていたのです。夫婦関係は冷めきっており、俗にいう仮面夫婦のような状態であったそうです。

 しかしその経験を通してこのお二人はお互いの関係をより深めていきました。うつ病はそのときには不幸なことのように観えましたが、未完成の愛をより完成へと向かわせた試練だったのです。もちろん試練に負けてしまい不幸な現実になる場合もありますが、ホロスコープを観ていると生まれる前に試練を設定して生まれてきていると読めるのです。

 次に紹介するのは二人目のお子さんを自然流産されたご婦人のケースです。お子さんとの関係を読取っていた時に、自然流産された魂が、お母さんとのカルマの解消の為に生まれてこようとしていたが、それがけっこう辛い試練だったので、生まれるかどうかを悩んだ挙句、結局天に帰ることを選択して戻ってしまった為に自然流産がおこったと読めたのです。

 ケイシーは自然流産の場合はそういうケースが多いと示唆していますが、まさかお母さんのホロスコープでお腹の中の子どもの苦悩が読めるとは思いませんでした。けっこうその辛さが僕に感染して僕自身が辛い感情を体験してしまいました。

 エドガー・ケイシーの魂も生まれる前にこれからの試練に満ちた人生を愁い、1時間半近くも生まれた身体の周りを彷徨ったと語られており、これは知る人ぞ知る有名なエピソ−ドです。その時の感応は明らかにホロスコープ上を分刻みで動くアラビックパートを観ている時に起きました。熟練した占星術師が星からの象徴をメッセージとして読み取ろうとする時、アラビックパートは特殊なインスピレーションを誘発するように思われます。今後、アラビックパートの研究にも力を入れるべきでしょう。

 次は正月2日に占い館にやってきた女性のケースです。彼女はなんとなく戸惑いがちな表情をしていたので聞いてみると、占い館に入ったのは人生で初めてだというのです。正月で実家のほうに家族揃って帰省された主婦の方でした。なんとなく2日に百貨店にやってきて占い館の前を通った時に何故かここに入らなければならないという強い印象を受けて入ってきたそうです。いったい何を聞いたらいいかすらわからないといわれました。

 そこで筆者はホロスコープから全般的にわかることを順番に読んでいきました。何気なく聴いていた彼女は6室の意味と魂の傷について語りだした時に特別な反応を示したのです。霊的に敏感な傾向があり、過去世でも霊的な探求をしていたらしいこと、そしてそのときの判断ミスによる失敗経験が魂の傷となり今生に尾を引いているらしいこと、更に過去世から受け継がれている優れたヒーラーの資質があることなどが読み取れました。

 彼女は自分の身の回りに起きていることがご主人や他の人に理解されずに苦しんでいたのでした。最近では江原さんなどの活躍もあり、以前よりは世の中で霊的なことが理解されるようになってきましたが、まだまだ世間の人の常識と自分の体験との狭間で苦しんでいる人は多いようです。

 筆者は霊的なことについての正しい知識をエドガー・ケイシーや筆者自身の体験も話しながらお伝えし、この才能に対して前向きに取り組むようにアドバイスしました。彼女は正月に帰省して占い館でこのような話を聴くことになるとは思わなかったといわれました。霊的なことは誰にも理解されずに心の奥底に仕舞い込んでいたようで、筆者は彼女のパンドラの箱を開けてしまったようです。まさに日々の祈りの如くに神が彼女に今本当に必要なメッセージをお伝えするために筆者を遣わされたのだと感じました。

 このようなことは一度きりではありません。それこそ枚挙にいとまがないほど起きてくるのです。他の占い館に在籍していたときには普段は迷わないはずの道にその時に限って何故か迷ってしまった老婦人が占い館にたどり着き入ってきたこともありました。ちょうど抱えていた家族とご本人の問題事をホロスコープで判断して解決へと導くことが出来ました。

 ある中年のご婦人の相談はご主人のお母さん、つまりご婦人にとっては義母に当たる姑さんに関することでした。ご主人と姑さんは実の母子であるにもかかわらず、仲が相当悪いそうで、別居しています。義父はもうだいぶ前に他界していて姑さんは一人暮らしです。姑さんはもうかなりのご高齢で体の節々が痛み、もうそろそろ介護が必要になってきました.親戚中から母子は一緒に暮らして姑さんを助けるべきだという声が上がり、その方向に向かっているそうです。しかしご婦人はご主人と義母の仲の悪さを知っているので、結局自分に最も大きな負担がかかってくるのでなるべくならその状況になるのを避けたいといわれていました。

 何故、実の母と息子なのに仲が悪いのでしょうか。二人のホロスコープとシナストリーを見てみました。すると相性の悪さは一目瞭然でしたが、それだけではなくお互いの魂の傷を刺激して傷つけあうような出来事が過去世であったらしいと読み取れたのです。強烈なカルマ、何故このお二人が母と息子として生まれてきたのか、筆者としては理解に苦しむところです。

 次に依頼者であるご婦人のホロスコープを観て、お二人との関係をそれぞれのシナストリーで観て、なんとなく理解できたような気がしました。明らかにご婦人はご主人と姑さんの関係を少しでも改善させるような役割を持っていると読めたのです。過去世の魂の傷にはご婦人も何らかの形で関わっていたようです。

 おそらくご婦人でなければわからないようなお互いの関係を修復させる鍵のようなものがあるに違いない。今回の状況は姑さんがご高齢で余命幾ばくもないということなので、この3人にとってはカルマの宿題を果たす最後の機会が与えられていると読むべきでしょう。この状況は避けるべきではない。ご婦人にとっては大変な負担となりますが、来世に宿題を持ち越さないためにあえて苦難の道を選ぶべきなのです。

 しかし筆者はこの鑑定をストレートにご婦人に伝えることには躊躇してしまいました。口で言うのはたやすいがご婦人の負担が並大抵ではないことが読み取れたからです。なんとなく鑑定結果をにおわすような表現で言葉を濁してしまいました。ご婦人がご自分で気付いてこの状況を受け入れて下さることを願っています。

5.魂の占星術の今後の展開

 これまで見てきたケースワークで筆者が最も大きな影響を受けてきたのは1977年に発見された小惑星、キローンの読み方です。1977年は筆者にとって最も思い出深い年でもあります。ちょうどエドガー・ケイシー生誕100年の節目にあたり、筆者がケイシーの研究を始めたのもこの年でしたし、この年の春の神秘体験が筆者の人生を大きく変えたことは明らかです。ちょうどこの年にキローンが発見されたことを考えると筆者にとってはとても意味深いシンクロを感じずにはいられません。

 もちろんエドガー・ケイシーがキローンについてリーディングで語ったという証拠は何一つありません。まだその知識は人類には許されていなかったのかもしれませんが、キローンが指し示す情報や知識を眠れる賢人が全く持っていなかったともいいきれないのです。

 眠れる賢人の占星術はまだその黎明期を迎えたばかりで今後も更に研究を重ねるべき分野です。インド占星術師でケイシーの大フアンでもある矢田桂子さんと知り合ったのは数年前ですが、彼女にはこれまで研鑚を深めてきたインド占星術の視点からケイシー占星術の探求をお願いし筆者が持っている資料を提供いたしました。その結果いろいろ興味深いことがわかってきたようです。筆者は今後も研究と啓蒙を共に重ねていく研究者を求めています。一緒にこの興味深い宇宙と人間の神秘の研究を深めてまいりましょう。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

エドガー・ケイシー占星術研究会 更新情報

エドガー・ケイシー占星術研究会のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング