五社英雄コミュの女殺油地獄

この作品は原作があの「近松門左衛門作の人形浄瑠璃で、
歌舞伎、映画、ドラマなどになり、
最近では(2009年)あの子役だった坂上忍が監督を務め
映画化したらしいですhttp://www.onna-goroshi.com/
しかも脚本も手掛けているというから驚きです

ウイキペディアによると、
五社監督の「女殺油地獄」（おんなごろしあぶらのじごく）
は「設定もストーリーも原作から大幅に改変されている」
らしいです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%B3%E6%AE%BA%E6%B2%B9%E5%9C%B0%E7%8D%84

私はこの映画が公開された当時、
五社監督の遺作として映画館で見ましたが、
あの頃はまだ私が随分(笑)若かったために、
この映画の「深さ」がよくわかりませんでした。
五社と言えば「陽暉楼」や「鬼龍院花子の生涯」の
イメージが強いので、当時の私には地味に感じたのでしょう。

先日スカパー日本映画専門チャンネルhttp://www.nihon-eiga.com/で、
木村大作の「劔岳点の記」公開記念として、
「光の魔術師・映画キャメラマンたちの仕事」
という企画の中で同作が放送されました。
今日それを見たのですが、よかったです。

女の情欲がよく出ていた、
なんとも五社監督らしい「深い」遺作だったような気もします。
樋口可南子がエゴイスティックで美しかったし、
なんと言っても藤谷美和子が魅力的でした。
最近、どうしているのでしょう。

今の若手では、
あんなぶっとんだ魅力の女優さんがいないので残念です。
なので個人的に若者特有のおバカ丸出しエリカ様を
応援しているんですが(笑)…
五社監督のいない今、
魅力を出しきれていない女優さんがいっぱいいて
可愛そうな気もします…