ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

NHKスペシャルコミュの2008年 3月23日(日)新シルクロード 激動の大地をゆく「ユーラシア」

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2008年 3月23日(日)新シルクロード 激動の大地をゆく「ユーラシア」


旧ソビエト連邦。2つの民族。ソビエト崩壊。それぞれの国家になる。村人は銃を取り殺しあった。
アンドロニク・グリナザリャンさん。
アンドロニク「この丘いっぱいに銃弾が飛び交った・・・彼らは撃ち・・・私たちも戦いました・・」
どうしてあんなことが起きたのか。挨拶をしていた友人たちをなぜ殺してしまったのか。 
消しがたい記憶。誰もいなくなった村で自問を繰り返す。 
アンドロニク「忘れられない・・・戦火で死んでいった仲間・・・銃口を向けてしまった隣人・・・」
シルクロードに大きなうねりを引き起こし続けるソ連崩壊。

中央アジア。コーカサスを抜け、ロシアの大平原へ続く道。
灼熱のアラビア半島。中東へ。
2007年、激動のシルクロードをかけ向けた。3万キロ。17の国。道沿いの人々と出会う。
2回にわたって放送する総集編。
1回目は旧ソビエト横断のユーラシアのシルクロード。

流浪の道、ユーラシア。西安からローマへ至る道。シルクロード。17年前にソ連が崩壊し15の国が誕生した。カザフからコーカサスを抜け地中海を目指す。

カザフスタン共和国。シルクロード、草原の道。かつて遊牧、騎馬民族が。わずかな草地で100頭近い馬が野を駆けている。
騎馬民族の末裔の国カザフスタン。中国との国境の町から旅が始まる。コルガス。国境の町。トラックやバスであふれる。
カザフスタンで巨大油田。資源を求める中国との結びつきが強まる。
中国からの乗り合いバス。たくさんのカザフ民族。
他の国で暮らしていたカザフ民族が次々と戻る。オラルマン(帰還民)。また1台バスが到着。
よそいきの服を着たカザフ民族の少女。車にはありったけの荷物。
最後に降りてきた少女は民族楽器のドンブラを抱える。
通訳を介した質問「どこから・・・」
男性「中国から・・・」
新疆の村からやってきた一家。
この2日間家族は寝ていない。家裁道具を売って20万を作ってやってきた。節約のため路線バスでやってくる。
おじいさんの代に離れたムラートさん一家とシルクロードを西へ向かう。一家にとって始めてのカザフスタン。
ムラート「どれほどこの日を待ったでしょう・・・平和のおかげです」
一家が向かうのは300キロ先のおじいさんのふるさと。会ったことのない親戚が一家を待っている。

なぜおじいさんはふるさとを離れたのか。一族に起きた悲しい歴史がある。
74年前のソビエト時代。おじいさんは家畜を取り上げられ集団農場に強制的に従事させられる。
スターリンの命令による計画経済の下での動員。強制移住で500万人が移住。収穫のほとんどは国家へ。
200万人以上が命を落としたといわれる。おじいさんは生き延びるため脱走し中国へ逃れる。
その道を逆に辿る一家。

トゥガンブラ村。
親戚の家の手がかりは手紙によって知った住所だけ。一軒一軒訪ねて歩く。村の端で一軒の家に明かりがともる。
親戚の女性「よくもどってくれました・・・(抱き合って泣く)・・」
出迎えに来てくれたのは帰りを待ちわびていた親戚。家に入ると悲しい歌が聞こえてきた。
女性「大叔母様・・・どうして死んでしまったの・・・」
ムラートさんの大叔母さんの死。おじいさんをたったひとり知る人だったが2ヶ月前に亡くなっていた。
女性「残された者でたすけあっていきましょう」
午前2時過ぎ供養が終わる。お祝いが始まる。長い間文字を持たなかったカザフ民族は歌うことで気持ちを表現する。
一家の気持ちが即興で歌われる。車でたった2日の距離だったが74年の時間が必要だった。
ソビエト連邦の崩壊後、オラルマンは40万人にのぼる。

草原の道を後に、オアシスの道に入る。道路を歩く牛の群れ。この先にウズベキスタン。
穀倉地帯フェルガナ盆地に向かう。駅のホームで列車に殺到する人々。客車の中は女性たちでごった返す。
皆、綿花積みに行く季節労働者。車窓から見えるソビエト時代に開拓した綿花畑。
フェルガナ盆地。翌朝大きな袋を抱えて女性たちがやってくる。毎年9月は綿花の収穫期。2万人が働きに来る。
賃金は重さによって払われる。
女性「ねえ機能のドラマ見た?(と隣の女性に話しかける)」
話題になっていたのは日本のおしん。 
女性「おしんは本当に面白いわ?・・・」
彼女たちの摘んだ綿花が年間1000億円の外貨を稼ぎ出す。綿花はソビエト崩壊後のウズベキスタンの基幹産業。
1日の終わり、計量の後賃金を受け取る。
女性「洋服を買うお金がほしい・・・」
女性「うちは裕福でないので息子たちの結婚資金を・・・」
1日朝から晩まで働いておよそ500円。彼女たちは1ヶ月の間1日も休むことなく畑に立ち続ける。

ウズベキスタンから西へ。コーカサスに入る。3つの国が疎遠崩壊後独立。アゼルバイジャン共和国を訪ねる。
首都バクー。カスピ海に面している。シルクロードの時代から絹やじゅうたんの取引で栄えてきた。
11世紀ごろにトルコ系の民族が移り住んで以来イスラム系がきた。ソビエト時代は宗教禁止だった。
モスクでの礼拝。今はかつて共産党の集会場だった建物がモスクとなる。
男性「モスクでの礼拝ができて幸せ・・・イスラム教徒が生きるうえでモスクは必要・・・」
アゼルバイジャン。近年20%経済成長。カスピ海の石油がその原動力。
国外からの投資により地中海につながるパイプラインも完成している。

ヨーロッパに石油を運ぶ鉄道に沿って西に向かう。道路を埋め尽くす人だかり。
民族紛争により故郷を追われているアゼルバイジャンの人々。
女性「政府がくれたのは難民証明書だけ・・・」
隣国とのナゴルノ・カラバフ紛争。アルメニアが制圧。双方合わせて100万を超える難民が発生。
バルダキャンプ。およそ2000人450世帯が暮らす。電気は引かれているが下水道は不十分なまま。
健康への不安から政府への不満を口にする人々
取材中とつぜん抱きついてきたおばあさん。トムス80歳。家は泥とわらでできていた。息子、孫、ひ孫と8人で暮らす。収入は一人につき月900円の難民手当てだけ。ここに住んで13年が過ぎた。
トムス「突然アルメニア人が襲ってきた・・・命からがら逃げ出しました・・・いつか帰ることができるのか、それだけを願ってきました・・・」
故郷はキャンプの西のかなたにある。
この日政府の役人から吉報がもたらされる。故郷の近くに新しい村を作り少しずつ移住するとのこと。役人たちがトムスの家にもやってくる。トムスさんにとって13年間待ちに待った知らせ。
引越しの日。家裁道具と家族を乗せシルクロードを行く。新しい村には政府が作った2DKの家が並ぶ。
新しい居住地は故郷の村から5キロのところ。
トムス「踊りだしたい気分だよ・・・おかげさまで・・・ここまで戻ることができました・・」
この新しい村の隣にもう一つ作られたもの。それはアゼルバイジャン軍の駐屯地。
ここはアルメニア軍とにらみ合う最前線。この地域に難民の大半を移住させる政府。
トムスさんは久しぶりに故郷と同じ土のにおいをかいだとうれしそう。
トムス「みなさんの長寿を祈っています・・・悪いことは長く続かない・・・」
故郷まであと5キロ 紛争の最前線で新たな暮らしを始める人々。

グルジアへ入る。アゼルバイジャンの隣国。西に進むにつれ、山道に変わる。遠くに雪山が見える。山道をさらに4時間。
標高5000mを超える山々、コーカサス山脈。山の向こうはロシア。コーカサス山脈のふもとにある小さな村を訪ねる。
恵まれた雪解け水によって昔から農業や牧畜がさかん。この血はワイン発祥の地。
その歴史は5000年前に遡る。中国やエジプトにも運ばれる。
1000年以上前からワインを造る一族。アンドロ・シアマシャヴェリさん。
アンドロ「ぶどうは孫みたいなもの・・・誰もが夢中になる・・・」
孫のアナ7歳、アンドリコ10歳たちとブドウ畑に囲まれた家で暮らす。
歌う孫たち。グルジアの古い歌を教えるアンドロ。
必ず一家総出でぶどうの収穫を行う。収穫する時期はアンドロさんの一声で決まる。
ぶどうをつみとるタイミングでワインの味が大きく変わる。自宅の1階に自家製のワインを作る場所があった。
土間に埋め込まれたワインの瓶。1m30センチの穴。子供なら入り込める。瓶の掃除は子供の仕事。
グルジアワインはぶどうの皮も枝も一緒にしぼる。300年前から同じ方法で作っている。
アナ「おじいちゃんのように上手になりたい・・・ぶどうをつむのが一番好き・・・」
グルジアのワインは命をかけて守られてきた。村の修道院にその記録が記されている。
古くからコーカサスを代表するワイン作りの中心だったグルジア。17世紀、ペルシャの大群が突如襲ってくる。
教会は焼き払われワイン作りの施設は破壊される。虐殺の中、枝を抱えてコーカサス山脈に逃げ込む村人。
山中奥深くでひそかに作り続けて今に伝える。
別れの朝。アンドロさんの言葉。
アンドロ「孫たちがワイン作りを続けられるよう平和な時代であってほしい」
切なる思い。一家5人の見送りを受けるカメラ。

コーカサス山脈を下ると巨大国家ロシア。そこには見渡すばかりの穀物畑。ヨーロッパの食料庫。スイカを運ぶ女性たち。ロシア、トルコ、コーカサスの人々。移動の自由を手に入れた人々がやってくるようになる。
夏、マルティアノフスキー村。人口3200人。故郷を離れて流れ着いた人々の村。配達のトラックがやってくる。
氷を目当てに少年たちが群がる。トルコ民族の子供たち。300人のトルコ民族。少年たちはただ氷があるというだけで何時間も遊ぶ。
トルコ民族の集落。ソビエト時代グルジアに住んでいた彼らはウズベキスタンへ強制移住させられた。
そしてソ連崩壊後民族浄化を唱える人々にウズベキスタンも追われた。命からがらここへ逃げ込む。
トルコ民族の歌「また異郷だ・・私は寂しい・・お前がこいしい・・わが祖国よ・・祖国よ・・さみしさが募る・・鳥なら飛んでいけるのに・・私には翼がない・・」
彼らは週に一回は村の集会所で故郷の歌を歌う。

隣にはチェチェン人が暮らす。崩壊後独立を目指すチェチェン人。認めないロシアとの戦闘。
逃れてきた人々。この日集会所に集められるチェチェン人。
集会では宗教指導者が国家への忠誠を訴えていた。
宗教指導者「肝に銘じなさい・・・チェチェンはロシアだということを・・」 
この村のチェチェン人の多くがテロリストと疑われ家宅捜索や職務質問を受けたことがある。 
この日も警官によって集会所の周囲は固められていた。
集会の後、チェチェン人たちは一つの家に集まる。何が始まるのか。
突然、故郷チェチェンの歌を歌い始める。
出生する兵士が歌う戦士の歌。巨大なロシアにいる100人のチェチェン人。

集落を抜け300キロ。1本の川にいたる。19世紀初頭にナポレオンと帝政ロシアの激戦地だったドン川。
帝政時代の香りのする町で。ある集団と出会う。コサック。帝政ロシアの時代皇帝直属の部隊だったコサック兵。
ソビエト時代は活動を禁じられていた。ロシアになって治安維持の部隊として復活したコサック。
コサック「愛する祖国ロシアの国力強化に・・・」
300万人のコサック。コサックはプーチン支持の愛国者集団。
コサック「ここは我々の土地だ ・・・」
コサックの中には独自の民兵組織がいくつも生まれている。
この支部からは18人がチェチェンの最前線へ送られた。
ウラジミール・ロゴジェンゴ参謀。ロシア国旗とコサックの旗がいっしょに飾られる。
チェチェンとの戦闘の義勇兵の写真もある。中にはロシア皇帝に仕えていた時代の髪型をした義勇兵の写真も。
チェチェンとの戦闘に行った義勇兵は1000人を超えるといわれる。
ウラジミール「人を殺すことは並大抵ではない・・だが我々は愛国者だ・・国家の危機に我々がすべきことは・・戦場にむかうことだけだ」
見せたいものがあるといわれる。奥の部屋へ案内される。
それは義勇兵が戦場から持ち帰ったものだった。戦利品。チェチェン人の遺体から剥ぎ取った焼け焦げた腕章。

南ロシアで生まれるもの。プラートフのコサック学校。コサック独自の学校。帝政時代の士官学校を模している。
校長のイワノビッチ大佐。生徒は300人。男子は迷彩服か帝政時代の制服。女子生徒は民族服。 
生徒たち「コサック大佐殿・・報告します・・」
校長「諸君、ご苦労・・」 
生徒たち「はい大佐殿・・」 
コサック学校は正規の学校だが独特のカリキュラムを持っている。ロシア軍から寄付された本物のカラシニコフで銃の分解・掃除の実習。女子生徒も参加する市街戦想定の戦闘訓練。「愛するロシアの礎となれ」が校訓。全寮制。
子供たちは軍隊式の生活の中で徹底的に鍛えられる。 
少年「ロシアを守りたい、国境、川、海岸線を・・」
少年「自立を助け先進国にしたい・・」
少年「スペツナズ(特殊部隊)になる」
この学校への入学希望者は年々増え続けている。
学校のすぐそばにコサックを弔う十字架。ソビエト崩壊後。ロシアのために命を落としたコサック兵は100人を下らないといわれる。
夏の終わりの収穫祭 コサックの人々が集い幸せそうなひと時をすごすコサックたち 
今愛国の大義の下、再び動き出している。

旅の最終目的地。西安から西へおよそ7000キロ。イスタンブール。アジアとヨーロッパを分けるボスポラス海峡。ユーラシアの2つの文明がここで交わる。
昔からイスタンブールはシルクロードでも有数の交通の要所。 
今も各地から人と物が集る。
さまざまな民族宗教がともに暮らす町。
600年近い歴史のバザール。迷宮のようなバザール。シルクロードならではの品々が並ぶ。
ここで旅でであった人々と再会したような錯覚にあう。
長い流浪の末この地にたどり着いた人々。
男性「アフガニスタン生まれ・・・」
男性「チェチェンからの移民・・ここが自分の生きる場所・・そう信じてがんばっている・・」
イスタンブール。今日も海をわたって人々がやってくる。
戦火に追われた人。家族のために仕事を探す人。新たな故郷を求める人。
彼らが行きかうのは激動の大地ユーラシアを貫くシルクロード。


以上見ながらのメモと見終わってから1時間ほどの記憶より

コメント(2)

はじめまして

私も今まで見ていました。
随分,知らされていないことが多いのだなと思いました。

スターリンの強制移住政策でカザフ人200万人が命を落としたと何気なくアナウンスされたときは,肌に粟を生じました。

 まとめていただいて、ありがとうございます。
 私は、「アルメニア軍とにらみ合う最前線」ってところで衝撃を受けました。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

NHKスペシャル 更新情報

NHKスペシャルのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。