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NHKスペシャルコミュの2008年3月2日(日)(3月4日再放送) 激流中国 上海から先生がやってきた 〜貧困の村で〜

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2008年3月2日(日)(3月4日再放送) 激流中国 上海から先生がやってきた 〜貧困の村で〜


中国北部の貧困地帯。上海の若者がやってくる。打ち捨てられた村。
5年前まで700人が暮らす。農業では生活できず、みな村を去った。
若者「とても人間が暮らせる場所ではないんだね」
月収千円ほどの貧困層が中国全土に6000万人。
貧しい農村に豊かな都会の若者が次々と来る。ボランティアの先生となって生徒の暮らしを変えようとする。 
生徒の母親「とてもつらい・・・支えられない」
ボランティアの先生「心配しないで 私たちがお母さんを支えます」

悲願のオリンピックまであとわずかの中国。真の大国へ。様々な矛盾が激流となる。
若者たちの格闘の日々を追う。

去年8月。ボランティアの大学院生600人が集まる。共産主義青年団が主催。支教団。貧困県は600箇所ある。 
演説「教育で貧困を救うのです・・・」
農村では教師も教師の能力も不足している。若者の力を借りて農村を救うことが政府の共産党の目的。
都会では生活に余裕が生まれボランティアに加わる若い世代が増える。
さまざまな世代で10万人以上が農村へ向かう。 
梁佩思(りょうはいし)。高校時代から成績はトップクラス。将来はIT関係の仕事につくつもり。
家は高層マンション。最新の電気製品や高級家具に囲まれる家。
恵まれた暮らしを離れ1年間農村へ。自分の目で農村の現実を見たいと思う
親「貧しい農村の体験を将来に生かしなさい・・・」

上海から列車で2日。寧夏回族自治区西吉県。収入格差は上海の10倍。生徒には成績の上乗せなどもあるが。貧しい子どもを助けたいという思いは共通。

段々畑が広がる。山間に白い建物。三合小学校。
梁「想像よりよい学校ね」
見つめる生徒たち。中高まで1200人がここで寝泊りする。トイレ、仕切りもなく穴だけ。校舎は改築されたが宿舎は古い。

毎日の食事は何もはいっていないモーモーだけ 
梁「おかずは」
生徒「ない」

生徒たちが水を取り合う。雨が少なくわずかな時間しか水がでない。
校内はどこをみても勉強している生徒。寝ている時間の他は教科書を手放さない。
梁「農村に関心があってきた・・・思っていたより大変・・・」
学生寮にはベッドがぎっしり。ぎゅうぎゅうづめ。食事はモーモーだけ。朝の4時半から夜の12時まで勉強。
学んでいる姿をみて重い責任を感じる梁。 
梁がまかされたのは高校3年の英語。 
生徒たちは英語が苦手。
みんななかなか声が出ない。
ようやく一人が口を開く。

週末、普段学生寮ですむ生徒たちが家に帰る。ついていく梁。
梁「先生も毎日2時まで勉強していたわ・・・練習問題をたくさんやったわ」
女子生徒「私は暗記ばっかり・・・」
一家は家計を切り詰めて子どもを学校に通わせる。
父親「きついです 借金もします でも将来は医者か弁護士になってほしい」
女子生徒「私は将来大学をでて・・・(泣き出す)」 
梁「泣かないで・・・(背中をさすり慰める)」
豊かになるには勉強するしかないと家族みなそう信じる。

梁が来てから2週間がたつ。
梁が気になる生徒がいる。最近成績が落ちた謝春燕
自習時間に学校を抜け出す謝。ついていく梁。
謝「母の痛みがひどくて・・・」
梁「お父さんは?」
謝「4歳のときに亡くなりました・・」
自習時間に家に帰る。母と弟の3人暮らし。弟が学費を稼ぐ。
母は去年農作業中の事故で腰骨を折る。手術後、半年は寝たきりだった。
母「家事をしてもらわないと・・・私はご飯も炊けない・・・娘を学校にやれなくてつらい・・・(涙)」
謝「母さん泣かないで・・・」
梁「勉強を続ければ人生が変わります」

梁「暮らしが厳しいことは想像していたが・・・現実はもっと厳しいですね・・・」

農村人口8億人。国の支援が届かない現場。雲南省の貧困県の学校。校舎が崩れ仮校舎で勉強。
都会のボランティアが農村に次々と入る。
NGOが入り、この貧困県だけで76の学校が建てられる。
全国で100万人のボランティア。貧しい農村を変えるために若者のパワーを利用しようとする国。

上海の先生が3年前から来ているしゃんおう中学。いまでは毎年10人ほどが大学に合格するようになった。 

再び梁の授業。大学に行きたいかどうか生徒たちに尋ねる。
謝春燕。うつむいたまま。
謝「大学に行きたいけれどすごく迷っています・・・私が大学に行くと母が一人になる・・・学費は・・・きっと払えません」 

かつて自給自足だった村も貨幣経済に巻き込まれる。謝の弟は作物を作って学費を作る。でも学費を払って生活は赤字。
母親の手術で出費はさらに増える。銀行からの利子で借金は13万円(6000万元)に増える。畑の仕事では返済できない負債。 
収入が乏しいまま現金暮らし。 
借金の返済期限は5月に迫る。

梁の家族への手紙「家族の皆さん、手紙を書きます・・・農家は借金の怖さを知らず・・・経済の仕組みは遅れて農村にやってくる・・・私の力はとても弱いけれどなんとか子どもたちを助けてあげたい・・・」

氷点下15度。この時期学校には各地から奨学金が来る。ボランティアたちは候補者選びをまかされる。 
香港の援助団体から1人1000円ほどの支援金。貧しい家庭にとって1ヶ月の収入を越える金額。
誰に奨学金をあげるかのボランティアたちの議論 
男子ボランティア「この学校の生徒はみなまずしいよ」
奨学金をもらう生徒が呼び出される。謝は結局選ばれない
その夜。 
謝の弟「僕が働きに出る・・・姉さんは勉強に集中してくれ・・・家畜は処分して畑は人に貸そう・・・そのくらいしないと借金は返せないよ」

家族のために出稼ぎに行く弟の覚悟。遅くまで机に向かう謝。中国全土に600ある貧困県。
出稼ぎを基幹産業とみなす地域。貧困県の中国卒業者が都市に出稼ぎにやってくる。都市の成長に欠かせない出稼ぎ。
一方で農村の空洞化を招く。 
知識もなく都会に出る。現金をめぐるトラブルも。

夜9時半。大学を目指す生徒たちのために補修授業を行う梁。 

謝を出稼ぎに行く弟が支える。弟は銀川市に職探しに。仕事を求める農民であふれる。
手配氏の車。3人まで。途方にくれる。走り回っても仕事にありつけない。

借金返済の目処がつかない謝さん一家。負担を減らす制度がないか銀行を尋ねる梁と謝。
銀行の担当者「返済の減額は認められない」
返済の利子は年1万5000円と判明。利子は農家も都市も同じ。
謝の弟はこの春から炭鉱に何年かこもると決意。危険な場所。年間5000人が命を落とす。

梁「何もしてあげられない・・・私は家族に大切に育てられました・・・本当につらい(涙)」

朝7時宿舎で中学生たちが起きる。この時間には窓からの朝日の明かりで高校生が本を読んでいる。

再び梁の家族への手紙「家庭訪問のときに変化を感じる・・・今は中学までは行ける・・・ひとつよくなっても別の農村がある・・・いつか貧困から抜け出す日が来ると信じたい」



以上見ながらのメモと見終わってから40分ほどの記憶より

コメント(2)

みました。録画して、再放送で。

まだまだ中国は近代化できてないんだなって感じました。まだまだ過渡期ですよね。

中国の発展の裏側は、農村部の犠牲から成り立っているのかなって感じました。

「理想」と「現実」の間で葛藤する、教師の涙に心を打たれました。「理想」否定することは、彼自身の否定にもつながる。しかし教育を否定し、そこを突破できなければ、農村部の穏やかな生活はないと思います。

そしていつ中国が戦争を起こしてもおかしくないと感じました。
「貧しさ」から抜け出すための「兵役」があるとしたら、応募が殺到するのではないでしょうか。

今のアメリカのように…
日本でも田舎・地方から都市に人を送り出してきたし現代でもそう。東京の出生率は低いのに人口が増えているのは地方から人が流出しているから。

かつて日本では地方の公立校から東大に入り、官僚になって地方に再分配をする人たちが多かったんだと思う。昔は東大に合格した学生を地方の誉れとして周囲が期待をかけつつ祝福したとか。末は博士か大臣か、という言葉は個人を祝福すると同時に地方の共同体の期待も反映していたのだと思う。そういう地方の共同体から人を中央政府に送り込んで、地方選出の議員とともに道路族とか農林族とかいろいろ作って、日本の地方は、農村部は、成長の分け前をもぎとってきたのだと僕は考えている。

中国の場合は、共同体意識があるのかどうか分からない。家族を幸せにしたいという動機はそれぞれ首肯されるべきものであるが、大学に入る入らないで勝者と敗者を生み出すだけにも思える。利益を中央・都市部から地方へ配分する族議員的な政治家や官僚たちは、中国にはいるのだろうか。配分でなければ農家所得向上のための投資を行うことはできないだろうか。

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