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プチ論文.comュコミュの「世界の中心に濁点は有る」

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【緒言】
小学生は、時に覚えたての言葉を矢鱈と口に出してみる。学校からの帰り道、二人の小学生が「イナバウアー」「イナバウアー」と、訳も分からず雄叫びを上げながら、リコーダーでたたき合う。ありがちな微笑ましい光景だが、実は現代社会の暗黒面の戦慄の透視図が此処にある。

【世界揺動のエネルギー】
ヨーロッパ的な知の基軸は依然としてヘーゲル的な、コトバで世界の真理を捉えたいと言う欲望と、デカルト型二元対立的手法に立脚していると言っても過言ではない。共産主義の自滅により東西冷戦当時のイデオロギー対立は歴史と共に終焉を迎えはしたが、ハンチントンの皮相的迷作の「文明の衝突」はまるで現実の物であるかのような様相を見せ、様々な「二項」の対立が台頭し始めている。しかし何故あれ程までにデリダが、そしてラカンらが執拗に形而上学を批判していたか、そして又、彼らの武器の一つがソシュールの記号論でありヤコブソンらの音韻論であったことを思いだそう。
字数の限りもあるので結論を急ごう。
この世に於いて、人々の心を占めているかのように見えるありとあらゆる事象の対立など、見せ掛けに過ぎない。「欲望の<対象a>」など何処にも存在しない。この世の中を動かしているのは全て、コトバそのものである。正確に言えばコトバの響きである。

ここ十年で脚光を浴びた事・物を思い出してみるが佳い。
バブル、ダンゴウ、ベルファーレ、リキドウザン、ライブドア、グーグル、ボボボーボ・ボーボボ、そしてイナバウアー。

全ての単語に濁音が含まれているのにお気づきだろうか。意味も分からず言葉を口にする小学生。彼らが選び取るコトバとは、実は濁音を含む単語である。濁音が何故それほどまでに人々を引きつけて止まないのかは音韻論学者の成書に譲るが、口に心地よいコトバ、記憶に残るコトバ、それは濁音を含んだ言葉だ。

【ドグマとしての濁音単語】
世の中に大きな影響力を持つトップ企業のオヤジ達。頭の緩んだ彼らに思考力などない。彼らの発するコトバに中味など無い。単に口に心地よいコトバ、記憶に残るコトバ、即ち、プレジデントとかチョイワルオヤジ雑誌とか、その辺から拾ってきた濁音単語を見よう見まねで発しているだけだ。

「バブルだよ、バブル。ウチも物造りより株買え〜!」
「なんかグローバリゼーションって感じ。コストダウンで海外製品を迎え撃ちだ。」
「ゲイシャガール〜」
肩書きオヤジが口にするコトバは図らずも上意下達となり、日本の経済/社会を揺り動かし始める。

大統領とて例外ではない。
ラ「閣下、ビンラディンと言う男がxxxxx」
 ブ(後半、聞いてない)「ビンラディンビンラディンビンラディン......攻撃〜」
ラ「閣下、サダムと言う男がxxxxx」
 ブ「サダムサダムサダム.....攻撃〜」
これがおそらく世界の超大国の行動原理だ。

【傾向と対策】
口唇快楽という人間の本質的な欲望に関わる問題だけに、解決は不可能。なれば我々に残された道は一つ、載っかればよい。

以下の二行を口に出して読んで欲しい。
(1)ゼネコンダンゴウギワク
(2)セネコンタンコウキワク
(1)が何となくわくわくして、何度でも口に出してみたくなるのに対し、(2)は記憶に残りもしない。そう、目立ちたくなければ濁音を外せばよい。
例えば「談合」は今後「たんこう」とすれば、公正取引委員会に目を付けられることも無いだろう。相変わらず世間を騒がせている「ライブドア」も、事件に終止符を打ちたければ、「ライフトア」に改名すれば翌日から新聞に取り上げられることも無かろう。逆にヤケクソならば「ダビブドバ」とでもして東証に「ジョウジョウシャクリョウノヨチナシ、ジョウジョウテイシ〜」と叫ばせるのも、歴史に名を残すという観点からは有りだろう。

閑散としたこのコミュのメンバーを増やしたいのであれば取り敢えずは名を
「ろんぶんどっとこむ」から「どんぶんどっどごぶ」に変更することを提案し、本稿の結語としたい。

【参考文献】
一般言語学講義/F・D・ソシュール
一般言語学/R・ヤコブソン
エクリー/J・ラカン
声と現象/J・デリダ
リバーズエッジ/岡崎京子

コメント(16)

げらげら笑いました
ありがとう

>ダビブドバ
ひどい、これひどいな なんか汚い

いなばうあー いなばうあー 
これは言うの気持ちいいから合格
あっ ごださんだ。
イナバウアーは、濁音だけでなくて、「アウ」「ウアー」もポイントだよね。こいつのお陰でライブドア報道一気に減ったね。そんなもんだ。いなばうあー
ご、ごだ!?
じゃぁきみはでぃんさん?いなばうあー
僕はリアルお断りでひっそりやっているので、濁音無しがよいのです、いなばうあー

肝心のじょうばどがーざん、来ないなぁ......
(なんだここは、鼻詰まりコミュか)
イナバウアーは、「因幡宇和」とかにしちゃうと、
豊後水道で飛び跳ねるしろうさぎっぽくて
大層、和な感じになると思うのですが。
否!BOWアワー、とかすると、和洋折衷でナウな感じもそこはかとなく。意味は分かりません。フィーリングだよ。

(ガチョ〜ン......アダモちゃーーん....母さん、自爆テロだよ)
コマネチって大化の改新の人?
ボクワカンナイヤ
ち・ぎゃうもんね。
近頃どうも記憶の方がのぅ......zzzzzz
inなバう亜ーと英字混在変換で幾何学の美を加味。

さておき、この単語はバの重い破裂音・唇への心地好い刺激にだけでなく、「い」も「う」も「あ」も母音=心を開きやすい音、日本人にとっては馴染みが良い(日本語は母音骨格で言語を認識するから、母音そのものが豊富ないなばうああはとても聞き取りやすい筈なのだ。多分)ので、マスコミの持て囃し振りも思えば当然なのだなあ。気付きませんでした。

重厚な破裂音は確かに力任せ主義者にはうってつけかもしれないけれど、私は世界にポップな軽やかさも欲しい。という訳でライぷトア。うっかりカぷ式操作でいぽうになっちゃっても軽やかで爽やかなうっかりちゃんだから仕方ない。
ライぷトア
「ぷ」一個でこうも間抜け度がアップするとは。
「イナぱウアー」....あぁ、是じゃあ鐵メダルがやっとだ。
母音で馴染み安さ→「あいうおあ」
確かに唇に顎に優しい感じ。安らぎ系。単なる入れ歯填め忘れの様な気がしなくも無いけど。→「イアアウアー」
これではタラちゃんだ。出場資格無し。
いっくらでも遊べるな、こりゃ。

あっ、母さん、コメントして田のか。
>母様
あわわ。
学生時代の論文ですら脳髄に神様が降りてくるのをまっていただけ(資料を揃えてぐずぐずしていると夜中に神様が降りてきて、代わりに論文を書いてくださるのです)なので、何かが憑り付いてくれるまでお待ち下さい<論文


>Linさん
あいうおあ、酷い。あんまりだ。きっと膝からぐにゃぐにゃで立っていられないにきまってる。

ライフトア、t音も破裂音だし、力無さをより演出して同情を買うならライフソアは如何でしょうか。s音は爽やかさを演出するのでダーティーなイメージもすっきり☆言葉遊びって、楽しいなあ。
>ライフソア
セレブな買い物@ライフソア by gold card ってな感じで、遣りたい事遣った後で今更すかしてんじゃねーよ的な反感を買う恐れも有ります。
一層の事、「大豆蕎麦」辺りの和風テイストに逃げをうって、日本人の心根に訴えるのも手かと。
あぁっ、結局濁音の呪縛がまた。

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