ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

歌舞伎が好き!! (Gay only)コミュの南座の「伊達の十役」

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
海老蔵が芯になっての公演に澤瀉屋と左團次が加わっての花形歌舞伎、ほとんど成田屋とその弟子筋の公演となった。

まず、5日に夜の部を見た。夜は「伊達の十役」の通し。海老蔵主演では関西では初めてとなる。見ていて、よく出来た脚本だと思った。主演の海老蔵が裃姿で口上を述べ、これからの話を説明する。こういうところがわかりやすくて良い。

最初から早変わりの連続で、思わず、早い、とうなってしまうほどの出来。「累(かさね)」や「助六」になる。特に「累」のくだりがよく出来ている。どうして、きれいな腰元の累の顔が崩れるのか、足を引くようになるのか、がよくわかる。とにかく、早変わりの鮮やかさを見せて、幕間となる。ここまでは、芝居の筋を通すのが目的で、こってりした芝居はこれから。早変わりとは、衣装を早く替えるのではなく、一瞬にして別の人になるのが面白い、と言うのはよくわかってて良いと思うのだが、声が変になるのがまずい。客席から失笑が聞こえる。

休憩後は「先代萩」の御殿・床下となる。飯炊きがないのは致し方ない。海老蔵の正岡は薄味だ。立ち役の海老蔵に、本業ほどの正岡を求める方がおかしいのは承知だが、なんとも物足りない。ここで良いのは右近の八汐である。千松を刺した後、懐から手鏡を出した所で、はっとした。この型は初めて見る。話でだけ聞いている河内屋型である。番附を見ると、確かに河内屋型だとあった。ただ、正岡が取り替えていたと、気づくところでもっと、「くさく」やっても良いと思う。

これも聞いた話だけど、江戸では八汐・岩藤などの敵役の女形は立ち役が加役で務める。しかし、上方はこういう役も女形が女形のやりかたで務める。

一番の不満は、正岡が我が子の死体を抱いて、でかしゃったでかしゃた、と言う所で泣かせてくれないところだ。これも「ないものねだり」だとはわかっているのだが、先月、本業で先代萩を見ているから特にそう思う。海老蔵が立派なのは、打ち掛けを脱いで赤の着付けになるところで、その赤に負けてない所。それに二重に裾を垂らして決まる所の形が良かった。愁嘆場に、袱紗(たぶん茶道用)を使うのがよく出来ている。

仁木の宙乗りで幕になるが、この仁木が立派。今度は先代萩でこの役が見たい。

最後は、細川勝元となる。海老蔵はこの勝元と仁木が良い。楽しめる事は楽しめるが、もう一つ薄味だった、と言うのが正直なところである。



コメント(4)

アライグマさん
坂田藤十郎さんの政岡ご覧になりましたか?たっぷりの熱演でしたね 歌舞伎座ではじめて伊達の十役現猿翁さんで観たとき三階下手よりで仁木弾正の長袴姿に引き込まれ「おもだか屋」ってかけ声がでました。まだ小学二年頃です。歌右衛門・梅幸の政岡観れて幸せでした。朱色のふくさはまま炊きのお手前のふくさをまた千松の場面で使います。八汐の手鏡は政岡の顔を見て鏡で懐剣をポンポンとうち憎らしさをだしていますね延若さんはあごがしゃくれて怖いかおでしたね それ以上に先代鴈治郎の八汐 岩藤はあたり役ですね
藤十郎の正岡は何度か見ています。初めは、打ち掛けに若君を隠すやり方でしたが、何度目かから一室に若君を隠す型に変わりました。一室に隠すやり方は、本業そのままです。先月、人形で見た時はこのやり方でした。
アライグマさんありがとうございます。僕はうちかけに若君をかくす型のほうが好きです。栄御前が扇子のうちから政岡の顔つきをうかがう… 坂田藤十郎さんは玉手御前も違いますよね歌舞伎座で藤十郎さんは黒雪持ち竹に雀の縫いのかけなら八汐 沖の井 松島も縫いのかけで揃えてもらいたいと思いました。
藤十郎は丸本物をやるとき人形通りにします。僕はそれになれています。菊之助が大阪松竹座で玉手をやったとき、人形や藤十郎のやりかたとはかなり違ったので新鮮でした。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

歌舞伎が好き!! (Gay only) 更新情報

歌舞伎が好き!! (Gay only)のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。