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皆で作ろう!青春ラブストーリーコミュの前書き

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やっと試験も終わりこの春から大学二年になる僕、健太郎は彼女いない歴4年。はるばる新潟から東京に出てきて一人暮らしをしている。
 今日は2月14日。世間では彼女が彼氏にチョコを送るというバレンタインデーだ。彼女のいない僕は当然チョコを貰える訳もなく今年も寂しくバイト三昧の一日が過ぎていった。
 唯一もらえたのは幼馴染のユウコと大学で同じサークルのエミ。そしてバイト先のアユミだけだった。
 いうまでもなくそれらは義理チョコというものだった・・。
その日、僕は心に決めた。今年こそ彼女を作ると・・・・。

 

コメント(16)

次の日、寝坊気味で起きた僕は急ぐ訳でもなく大学に向かった。 大学に着くともう昼過ぎだったので学食で飯でも食べようと思い友人の寛之に電話をした。
 寛之は大学で始めて僕に話しかけてきた男だ。見た目チャラチャラしていて最初は関わりたくなかったが、今ではなんでも話せる友達だ。
 ・・・・「現在、電波の届かない所に・・・・」
全くあいつは使えない。仕方なく僕は一人で学食に向かった。
 
 「健太郎!」
突然後ろから呼ぶ声が聞こえた。
 エミだ。
「おっはぁ〜!!今頃、ご登校!?昨日は、私の他に
 チョコもらったの〜!?」

まだ起きて間もないというのに、かん高い声でバカにされた
よーに、肩をたたかれ走りさっていった・・。
ボーっとした頭を起こすかのように、少しむきになり、
  
   「もらったよ・・・・。」   
          
            とボソッとつぶやいた。
しかし、強がってみたものの心の中では義理チョコ
という虚しさでいっぱいだった。。
そして考えた「何で俺はこんなにモテないんだろう?」
出会いがないのかな?どんな子がタイプなのかな?

そんな事を考えながらバイトの時間になったので
向かおうとしたところ、寛之から電話が入った。

「お前、今日何してるの?」
バイト。
「そっかぁ〜。残念だな!今日コンパがあるから空いていたらどうかなって思ってさ。」
建「バイトだから無理だよ。また今度誘ってくれ!」
寛「そんなんだからいつまでたっても彼女が出来ないんだぞ」建「ウルサイ!ガチャ・・・」
そう言って僕は電話を切った。

真面目にバイトをするしかない俺・・・。
ハァ。そうだよな、確かに寛之の言う通りだ。
昨日彼女を作ると決意したし。

建「ゴメン。さっきの話まだ大丈夫?今日のバイトは休むって店長に電話したからさ。」
寛「あ、マジ!いいねぇ健太郎君!じゃあ今日の夜19時にお前ん家迎えにいくは!」
健「わかった。着いたらワンギリして。」

 よし!どうせ行くなら髪切りいって本気モードだ!!
 ・・・と、思ったらまた電話が鳴った。
 まさか中止って事はないよな・・。
着信はアユミからだった。
 「先輩、今日バイトこれないんですか?まさかコンパいくからとかじゃないですよね?!それとも彼女でもできました?」
 「ち、違うよ!お、親父が大事な書類、家に忘れたから届けにいくんだよ!」
 ・・・なんちゅうショボイ嘘だ・・・。
 「ホントですかぁ・・・・まぁいいですけど。そのかわり今日、代わりに出るはめになった私に今度なんか奢って下さいね!!」
 「う、うん。なんでも奢るよ。アリガト!ジャ!・・ガチャ」
嘘をついてしまった罪悪感半分、中止にならなかった喜び半分
複雑な気持ちだった。。そんな事を考えながら、伸びきった髪をボサボサしながら、行きつけの美容院に向かっていた。

「いらっしゃいませ!本日はCUTで?・・・・はい・・・・」

いろいろと細かい要望を言い、シャンプーの席へと導かれた。

そして、シャンプーも終わりCUTに入った。この店は、少々値は、はるが唯一僕の期待どうりに切ってくれる店だ。そのこともあって、安心して会話を楽しんでいた。
その時だった。マナーモードにしていた携帯が僕のポケットでなった。バイブが結構なっていたのでメールではなく、着信ということは、すぐにわかった。
なぜか、不安な気持ちにかられた。。

髪を切り終わり、急いで携帯を見てみると寛之だった。
かけ直してみると、

「おぅ、健太郎?なんか今日女の子の友達が急遽仕事が入ったらしくて、メンバーが揃わないらしーんだよね。。。」

(;´Д`A (;´Д`A (;´Д`A (;´Д`A (;´Д`A (;´Д`A
 
僕の嫌な予感が的中した。結局合コンは、延期になりアユミにおごるという、つけだけが残ってしまった。。
中止にならなかった喜びが一気になくなり、アユミに対する
罪悪感しか残っていなかった。。

・・・アユミには、どっかおいしい店連れてってやんなくちゃなぁ・・・・

     ・・・やっぱ嘘は良くねぇや・・・・・・       

        
23時。あゆみからメールがくる。

『こんばんは!今日バイト疲れたなぁ('3')
 今日の用事って本当はなんだったんですか??』

心の声:実に厄介なメール。ばれてる?どうしよう……

「さっき言った通りだよ!!何?気になった笑?」

『気になりますよーー笑』


心の声:えっ…まさかこんな返事がかえってくるとは…
    もしかして、あゆみ…

勢いであゆみに電話をかけた。

プルルルル…プルルルル…ガチャ『…はい。』

声を聞いたらちょっと緊張してきた。何電話なんかかけてんだ俺。

「…ごめん」
『えっ何?どうしたんですか?』
「実はさ、嘘だったんだよね。その、親父の書類っての」
『あは!やっぱり?だってなんか声焦ってましたもん。』
「コ、コンパだったんだよね。」
『あー私当たってたじゃないですかぁ!』
「ごめんごめん。でも行ってないんだよ!中止になってさ。」
『えっ。じゃあ今家ですか?』
「うん。」
『なんかお腹減ってきたなぁー』


心の声:えっ。これって、今から会いたいってこと…?


「分かったよ!おごればいいんだろ!何が食べたいの?」
『やったぁ!ありがとうございます!今開いてるお店だから
 うーん…しょうがない!ファミレスで許してあげます!』
「はいはい。」

そしてあゆみと今から待ち合わせるなった。
24時。地元のファミレスなんかでよかったんだろうか。

待ち合わせの場所に着くと、あゆみはそこに立っていた。
会うなり『なんかすみません』と一言。
さっきの電話とはまるで態度が違い、やけに謙虚なのは気のせいだろうか。
『実は相談があるんです。』


地元のファミレスは深夜にもなると客が少なく意外と静かなもので、そんなファミレスのいつにない空気が2人の会話をなかなか進めさせない。

「ご注文はお決まりですか」

突然の声に顔をあげると、ウエイトレス姿でにんまり笑っているユウコがいた。
「健ちゃん」
『ゆうこ!えっ、ここでバイトしてんの?』
「そう。最近始めたんだぁ!」

びっくりした。まさかゆうこがここでバイトしていたなんて…
あゆみの視線が気になる…

『あっ!こちら同じバイト先の…』
「あゆみです!こんばんわ」

なんだ…?
ちょっと気まずい空気?とにかく早く注文してしまいたい。

『と、とりあえずコーヒー2つ…』
「それと、オムライス!」

「かしこまりました。ごゆっくりどうぞ。」
『実は最近、店長がチョクチョク私の事誘ってくるんです・・・。』

 あまりに唐突すぎて言葉がでなかった。
カップを口につけたまま動かない俺をみてアユミは続けた。

『バイトがない日もメールがはいってくるんです。』

 どうせたいした内容でもないんだろ。と思っていたから余計びっくりした。

「ど、どんな内容がはいってくんの?」 冷静ですよ。って思われるよう低い声で喋ろうとしたがいきなり噛んだ。しかも裏返った・・。
 でも送られてきたメールの内容を見て俺の声は完全に裏返った。

 【どこの温泉がいい?熱海?それとも伊香保?思い切って道後温泉にでもいく?】
 【連休とれそうだからアユミチャンの好きなとこどこでも連れてってあげるよ。】
 【今日バイト休みでしょ?今から会って日にちを決めよう!】

 「な、なんだこのメールわぁ〜!!!!」

驚いた心のそこから驚いた。中学生の頃家に帰ったら隠したはずのエロ本が綺麗に本棚に入っていた時以上に驚いた・・・。

 『ただの社交辞令で言っただけなんです・・・。』

アユミの目から涙が流れた・・・。
女の子の涙に弱い俺は、どうしてやることもできず
動揺を隠せない。…どうしよう。

とりあえず、何を言ったのか気になり聞いてみた。

「だ…大丈夫?店長になんて言ったの?」

アユミは一度俺の方をちらっと見て、ハンカチで涙をふき話し始めた。

『前にラストまで入ってた時があって、その時店長と二人だったん
 です。掃除をしてたら、いきなり店長の携帯が鳴りだして誰かと
 話してたみたいなんですけど、途中からすごい喧嘩になって
 て…。ひどく落ち込んでたから、後で理由聞くと
 
 「妻が不倫をしてるみたいで、俺…どうしていいかわからない        
  んだ。つい、かっとなって怒ってしまう。
  はぁ・・・。
  どうせ、俺にはもう飽きたんだよ。
  
  もし、離婚したとしたらもう俺のことを好きになってくれる奴  
  なんかいないよ。」
  って。
 
 だから私つい
 
  「そんなことないです!
   誠実な方だし、私は…好きですよ。店長みたいな人。
   
   つらいでしょうけど、元気だしてください。」

 って言ったんです・・・。』

アユミは涙を目に溜めて、俺の目を見つめた。
 
正直、俺はとまどっていた。

しばらく、ただじっとアユミの涙を、目を、見ていた・・。
相談の内容を忘れそうなほど。

ヤバイヤバイ・・・。なんだコレは・・。
ただアユミが俺に相談をして、泣いているだけの状況で
鼓動が・・・やたら速い。

潤んだ上目遣いのアユミの目が何かを訴えていた。・・俺に。

なぜか緊張でカラカラになった喉からやっとの思いで言葉が
出た。しかもまた裏返った。

「なっ・・なんとかするよ!!」

『えっっ・・ホント・・ですか?』

なんとかするって・・・・何を・・・???

言ってしまったものの、何も考えてなかった。
ただアユミの涙が、俺を見る目が、ひとりでに俺に
そう言わせていた。

『先輩』
「なに・・・?」

やっと・・・・冷め始めたコーヒーに口をつけた瞬間、アユミが言った。

『ありがとう・・』

思わぬ重荷を負ってしまった考えなし喉がカラカラの俺に、
そう言ってアユミは微笑んだ。
『ありがとう、じゃあよろしく
 ところで・・今どこにいる?』

なんだこのメール・・・・??ってかどこって・・・・

思わずあたりをキョロキョロ見回し、もう一度メールを読み返してみた。
どこにいる・・・??って・・・??ここ。
バカか、一人自問自答。

平静を装って、メールを送信。

『駅前のファミレスです。』

なんなんだ、店長は・・・まさかさっきのファミレスにいたとか・・まさか・・あゆみの話聞かれたんじゃ・・

まさか、まさか・・・という言葉だけが頭の中をグルグルとううずまいている・・・
(なんかまた気持ち悪くなってきたぞ〜)

しばらく呆然と立ち尽くしたまま、店長からの返事を待ってみたが、返事はなく・・・

帰ろう・・・・

家に帰ってからも、なぜか不安が胸にこみあげてきて
なかなか寝付けなかった。

気が付くと朝だった。今日はどんよりとした曇り空。
学校行くのめんどくさいな〜
と思ったその時、携帯の着信に気が付いた。
携帯のディスプレイを見て、俺は不安でたまらなくなった。
相手はあゆみ。しかも履歴を見れば、もう14回もかけてきている。
俺は急いで、でも冷静を装って電話にでた。

「もしもし?おはよう」

「先輩!私、怖いです!」
声の調子は平常ではなかった。

「どうした??何があった!?店長からなんかあったのか!?」
俺は夢中になって聞いた。

「あ、あれからメールがもう40件きたんです・・・
 しかも『健太郎くんと会っていただろう!!
 このあばずれ女!』ってものっすっごくて(ひっく)。。。
 電話もひっきりなしにかかってくるから、
 今さっき着信拒否しました。
 先輩!このままじゃ家から怖くて出れないよぉ!」
彼女はずっと我慢していたのだろう。
堰を切ったように、泣きじゃくりながら訴えてきた。

『これはただ事じゃない』
そう思った。

「分かった!すぐにそっちに行く!
 着いたら電話するから、それまでは絶対に家から出るなよ!」

取るものも取らず、俺は家から飛び出した。

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