ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ナレッジマネジメントコミュのKMの学派

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
初心者の疑問かと思うんですが
KMに学派というのは、なんとなくあるんですかね?
例えばドラッカー学派とか野中学派とか…はっきりしてはいないものの、一概にKMといっても捉え方は色々あるようなので、学派的なものがあるのかなぁと思いまして…
みなさんの意見を気軽に書き込みしてもらえると嬉しいです。

コメント(10)

はじめまして>yoshieさん

人によって、いろいろな答えが期待できる質問ですね。

KMに学派というのは、はっきりと明言されるほどは存在していないとは思います。ですが、私見では、文献学的に引用分析を行っていくと、国内に関しては野中先生を中心として、学派と呼べるようなものが存在していたことが確認できました。

あと、日本国内だけに限った話ですが、年代別に研究の方向性を分類していくと、幾つかの趨勢を見出して行くことができると思います。

それ以外には、数年前までKM学会などにおいても、それなりに学派的な議論が行われていたのですが、最近は鳴りを潜めてしまったようですから、そのあたりの議論を参照してみるとよろしいのではないでしょうか。

ちなみに、私の場合、組織的知識創造理論に関する研究で修士論文を書きましたので、yoshieさんが疑問に思われたような部分では、かなり苦労しました…。
せっかくだからナレッジしましょう。ということで
「野中」さんという方について調べてみました。


野中郁次郎


北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科長、
一橋大学イノベーション研究センター教授併任。
カリフォルニア大学経営大学院(パークレー校)
ゼロックス知識学特別名誉教授

関連URL
http://www.academyhills.com/gijiroku/nonaka_i/27.html
http://www.gpc.pref.gifu.jp/kouen/9/19970701/nonaka.htm
http://www.glocom.ac.jp/itplat/archive/0405sympo/panel1/3_nonaka_2.html
http://www.kawai-juku.ac.jp/prof/soshiki/soshiki-nonaka.html
http://www.glocom.ac.jp/itplat/archive/0405sympo/panel1/2_nonaka_1.html


CEKIモデルの研究家の方なのでしょうか?補足できる方いらっしゃいましたらよろしくお願いします。
野中先生は、KMの代表理論である「組織的知識創造理論」を提唱した人です。もともとは、組織論の研究を行い、この理論を日本的経営に関する研究の文脈から創りだしました。

SECIモデル(セキモデル)は、その理論を構成する代表的な知識創造のシステム論的モデル?で、このモデルに示される知識創造のプロセスこそが、かつての日本企業の爆発的な躍進を支えたものである、と野中先生はいろいろな著書で主張しております。

一般に代表的な著書である『知識創造企業』ばかりが強調されがちですが、個人的には『企業進化論』、『知識創造の経営』といった古めの著作を読んだほうが、その理論面の源泉は読み取りやすいと思います。

参考になるかはわかりませんが、私が修士の時に執筆した論文です。
http://sscir.cool.ne.jp/sscir_online_laboratory/02001/m-ronbun/C502102_M-Ronbun.pdf
論文研究されている方だったのですね(汗
そうとうお詳しいようで、ありがとうございます。

このように(Mixiのシステム自体が強力なナレッジツールともいえるが)「誰が知っている」ということを知るのも、ひとつナレッジですよね。

論文参考にさせていただきますね。ありがとうございます。今はプライオリティ高い仕事を優先したいと思います(泣/とり急ぎorz
>いぶきさん

初めまして<(__)>レス頂いてたのに反応遅くてすいませんでした。丁寧かつ有用なレスありがとうございます。

論文も拝見させていただきました。
自分はちょうど修論のまとめ方をいったいどうしようかと悩んでいたので、とても参考になりました、師と呼ばせてください(笑

それで学派の話ですが、確かに野中先生を中心に北陸先端大のJAISTが学派と言えば学派というかんじですよね。
しかしながら、ナレッジについては学派があるものの、KMには論文の冒頭に書かれていたように、学派に分かれるほど膨張していないでしょうね。

実はたまたま最近課題で読んだ1948年のハイエクの著書「個人主義と経済秩序」で「社会における知識の利用」と題して分散された不完全な知識をどのように収集するかなどについて論じられていました(ポランニーの暗黙知の提唱が1966年)。たぶんそんな例を探すといくらでも出てくるわけで、そういった流れを汲んでドラッカー氏や野中氏がアカデミックにまとめたという感じなのだろうと考えることにしました、今のところ(^_^;)。いやはや理論研究だけではまとまりそうになく、現在実地調査の方を検討中なんです;
1本、こういったKMの流れをまとめるのもありかな、とも思いますが。

それでは、明日進捗報告なのでこのへんで(´▽`;)
ありがとうございましたm(__)m
また何かのおりにはよろしくお願いします(笑


>morihej☆EDMさん

>「誰が知っている」
知識そのものでなくknow who(専門家は誰か)のシステムの方が企業等でうまく動いてるかんじがしますね。
http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/knowwho.html
コイツはどうでしょう?
ウリツビツキーの創造空間モデルです。
http://doi.ieeecomputersociety.org/10.1109/HICSS.2005.370

KMに関する理論モデルはSECIしかないともききますが、なにやら状況も変わっているようです。
SECIには西洋人の反論があって、それを反対方向にまわすモデルである「OPEC spiral」というのが提唱されているようです。
Gasson, Susan, "The Management of Distributed Organizational Knowledge", 2004
http://doi.ieeecomputersociety.org/10.1109/HICSS.2004.1265597
これは別の学派と呼べるんじゃないでしょうか?

他に、ブレーンストーミングの過程をモデル化した国藤教授のDCCVなど、8つのスパイラル・モデルを統合して、一般化したモデルをWierzbickiが構築したようです。
これが先にあげたウリツビツキーの創造空間モデル。

「ようです」ばっかりですが、半年前に共著者の中森先生の講義で聞きかじっただけなんですけどね。僕もこれから読んでみます。
>Gohさん
どもです! さっそく読みたいところなのですが今週末某情報試験を受験予定でして、取り急ぎ斜め読みとググってみたのですが、学派というほどまだ発展してないかな?というイメージを受けました。Gohさんはどうだったでしょう。

まずウリツビツキーさんのは、SECIをベースにしてますと書いてあったので、もう少し進展すれば派生という形で学派になるかもしれませんが、梅本先生のEASIモデルなどと同様に発展モデルとして野中先生の流れとされる気がします。まぁ共著者である中森先生から、とのことで、先生的にはそのようなご心境なのかもしれませんね。

あとOPECは、紹介してくださった論文にはないようなのですが;(中森先生のには「逆に回しておもしろい」というのはありましたが)ちょっと名前が名前だけにちょっと検索しただけでは見つけだせませんでした;

あげて下さった論文の発行がごく最近だということもあり、海外動向に疎い自分にはどれだけインパクトがあったかはわかりませんが、国内でも、たとえば現場の方とか(笑)からはSECIをいいとは思っていないという意見も見た覚えがありますので、近々批判的な学派が発生するかもしれませんね、というかそのくらい盛り上がってくれればいいのですが…(^^;
失礼しました、yoshieさん。正真正銘の世間に認知された「学派」をお探しなんですね。
だとすると、確かにどれもまだ「学派」としてクラスタができるほど成熟してないと思います。

それはそれとして、いくつか返答を↓。

> [..]先生的にはそのようなご心境なのかもしれませんね。

いえ、あれは僕の個人的見解というかなんというか。
中森先生ご自身が学派について何かいっているのは聞いたことありません。SECIを指して「JAISTの野中理論」といったりはしてた記憶がしますが。


> あとOPECは、紹介してくださった論文にはないようなのですが
「OPEC」の件はそうですね、ごめんなさい。やっと読めたんですけど、載ってませんね。中森先生の講義資料は明確にあの論文を挙げてるんですけど、間違いなんでしょうかね?
そのうち問い合わせしてみます。


さらに個人的見解を追加してみます。

SECIとOPEC(がなんらかの理由で正しい呼称だとして)は、根本的に思想が違います。
つまり、組織を主体とした新しい知識の生まれる場所が「結合したこれまでにあった知識の間」なのか「洞察をえた個人」なのかですね。
これだけちがうのだから、これから「学派」になっていくのかと想定して、候補として前回あげてみました。

Wierzbickiの創造空間で統合されるならはなしは変わるでしょうが、あれはいまいちよく分からないんですよね。もうちょっと勉強してきます。
# 宣伝するわけじゃありませんけど、_Creative Space_は
# 書籍で出版だそうです。邦訳もすすめてるとか。
>Gohさん

どもです。いえいえ、最近の海外論文は読んでなかったので良いご指摘をいただけたと思ってます^^;ありがとうございました。
自分ももう少し面倒くさがらず英語論文読もうと思います。
また機会がありましたら、よろしくお願いします<(__)>
学派を作っているかどうかは知りませんが、野村総研の山崎秀夫さんは、KMをコミュニティの場に広げて考えています。また、ネット越しの知識創造を夢見ているようです。最近は、ネットコミュニティの一種であるSNSにも興味を持っており、本も書いています。
ちなみに、山崎さんはmixiの会員です。本名では登録されていないようです。

CoP および ネットワーク・コミュニティ、ナレッジ・コミュニティは大事な概念だと考えています。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ナレッジマネジメント 更新情報

ナレッジマネジメントのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング