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意味不明小説(ショートショート)コミュの大鋸

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 壁に掛けられた木札を順に見ている。キツネ蕎麦、タヌキ蕎麦、月見蕎麦、アナタの蕎麦。
 老夫婦二人きりの蕎麦屋、私はキツネ蕎麦を待っている。お婆さんが音も立てずにスーと蕎麦を運んでくる。なんだかソフトバンクて見た人型ロボットの動きに似ているな。
 「お待ちどうさまです」
 来た。いただきます。箸を付ける。ん?お揚げさんが見当たらない。キツネ蕎麦を頼んだはずなのに、肉が浮いている。
「あのー、キツネ蕎麦を頼んだんですけど」
「あい、キツネです」
「いや、油揚げが見当たりませんが」
「へい、最近はめっきり獲れなくなりましてのぉ。昔はちょっと山道に入れば大抵目にしたもんですがの」


 え?かみ合わない会話に鈍麻する反射神経。肉を箸で摘まむ、目の高さまで持ってきて、灯りに晒す。咽せる。獣くさい。
 隣の客が注文する。
「はは、面白いな。このアナタの蕎麦っての一つ貰おうか」
「へい、じゃあこれでも飲んで待っといてくだせえ」
「ん?なんだかこの水変な味がするなぁ」
「じきに効いてきますでの、あんまり暴れんといてくださいや。じいさん、アナタの蕎麦じゃと」
「あい、ばあさんよ。大鋸持ってきてくれ」



「大鋸?」

コメント(2)

>>[1]
 多分、出汁に二つ浮かべて夜空に晒すんじゃないでしょうか……「どうです?月がよっく見えますでしょ?」

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