意味不明小説(ショートショート)コミュの画期的なmixi日記の書き方

ある男の家に友人が遊びに来た

友「久しぶり。最近どう？」

男「まあ、ボチボチかな」

友「最近、mixiの日記全然書いてないじゃん」

男「ああ、ネタがなくてな。たまには美女と寝たとか書きたいけどな」

友「そりゃあ、確固たるビジョンがないとダメだよ」

男「毎日かいてるものといえば、マスくらいだよ。毎日マスかいてまーす！とでも、日記に書くか」

友「そりゃあ、いい！。ウケるぜ」

男「じゃあ、お前かいていいよ」

友「え？、ここでマスかいていいのかよ？」

男「バカいうな！。ダメに決まってんだろ」

男「俺のイメージといえば、マスはマスでも…」

友「マスのつかみ取りか？」

男「違う！」

友「分かった！。マスクをした不気味な男！」

男「そんなわけないだろ！」

男「数学だよ。数学を英語でマスっていうだろ」

友「じゃあ、俺が今から出す数学の問題解いてみろ」

男「のぞむところだ」

友「１＋１＝３。これは何だ？」

男「え？？、はぁ？？？」

友「なんだ、こんな問題も解けないのかよ」

男「こんなの分かるわけないだろ！」

友「しょうがねぇなあ。答えは、男＋女＝子だよ」

男「おお、そうか！、スルドい！。って、どこが数学だよ」

友「ふっ、俺はこないだ合コンでこれを披露してお持ち帰りしたぜ」

男「え？、ほんとかよ？」

友「うそだよ」

男「なーんだ」

男「ところでな、最近、画期的なmixi日記の書き方を見つけたんだ」

友「ほんとかよ？、どうするんだ？」

男「いいか、年末になると今年の十大ニュースとかやってるだろう？」

友「ああ、やってるな」

男「あれを見てるとさ、年の始めにあったことなんかは、そんなこともあったなあとか、思うだろ？」

友「うん、そうだな」

男「今や１年一昔って思うくらい情報があふれてるからな」

友「ふむふむ、それで？」

男「幸いにも、去年は俺はmixi日記をけっこう書いたしな」

友「で？」

男「そこでだ、今度からは去年の日記を使い回すんだよ！」

男「１年前のことなんて誰も覚えちゃいねぇって」

男「まあ、具体的な日付が書いてあるところは天気とか違ってるかもしれないから、そこはぼかしてだな」

男「マイミクも多少入れ替わってるし、新たなコメントを楽しむもよし」

男「同じマイミクの去年と違うコメントを楽しむもよし」

男「どうだ？、画期的だろう？」

友「うん、それはうまくいきそうだな。断言できる。絶対バレないよ」

男「え？、どうしてそこまで断言できるんだ？」

友「それは俺が３か月前からやってるからだよ。お前全然気づいてないのな」