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意味不明小説(ショートショート)コミュの劇団宇宙(そら)

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俺は売れない劇団員
・・・だったのも先月まで
あまりにも売れなくて劇団は潰れてしまった

そろそろ仕事を探さないとな・・・

俺は求人広告を見た
すると、「劇団宇宙(そら)、劇団員急募!。経験者優遇」
とあるではないか!

1日12時間で、時給制らしい
12時間というのはかなり長いが、俺は惹かれるものを感じて
早速連絡をとり、面接することになった

そして、面接し、即採用になった
特に演技をみせたりもしなかった
俺はちょっと不安になり・・・

「あのう・・・、僕の演技なども何もお見せしていませんが、本当にいいんでしょうか?」

すると、面接官のオヤジは

「ははは、うちは静的な劇団だからね。劇の基礎が分かっている人なら、それでいいんだよ」

早速、明日から行くことになった

少し、舞台を見させてもらったが、
なんでも、この劇団は相当に人数が多く、どれくらいの人数がいるか検討もつかなかった

基本的には2交代制で24時間ぶっ続けでやっているとか
それでペイできるのだろうか・・・
他人事ながら心配になった

観客席は自動で少しずつ動くようになっており、どの観客もいろいろな方向から
見れるようにしてあるとか
昔流行ったビルの屋上の展望レストランみたいだな
観客も膨大な人数がいるようで、何人いるのか想像もつかなかった

そして、翌日、俺は舞台入りした

助監督が俺に向かって言った

「じゃ、君はそこについて。身体を丸くして、あとはじっとしててね」

身体を丸くして、ただ動かないでいろという・・・
静的な劇とはいえ、これが劇になっているのか?
まぁ、これで金が貰えるなら、それはそれで楽だけれども・・・

この劇団の主役は女性がやっていて、ルナという役名らしい
ルナ役につくためには、かなりの経験が必要で、この役につけるのは
大変な名誉なんだそうだ
希望者も殺到しているので、月に1回キャストを変えているとか

いよいよ舞台が始まる
監督が叫んだ

「よーし、始めるぞ。まずは、一番、行け!」

すかさず、男が1人走り、定位置につくと、男の身体が光り始めた
それに続くように、みんなの身体も光り始める

ルナ役の女性も光り始めた
主役だけあって、その女性の光はとても美しかった

そして、観客の中の3人の会話
小さい子供と、その親のようだ

「お母さん、お月さま綺麗だね」

「ほんとだねぇ、綺麗な満月ね」

「先月見たお月様と模様が違って見えるよ!。先月はうさぎさん。今日は亀さんに見える」

「あっはっは、子供はほんと想像力が豊かだな〜」

「ほんとね」



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