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意味不明小説(ショートショート)コミュの太陽肛門

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私は本屋にいた。
奇妙な名前の本が目に入ったので、それを取ろうと書棚に
手を伸ばすと隣で女が話し掛けてきた。

「太陽肛門ね、私も読んだわ」
振り向くと隣で髪の長い女が私が取りかけた本の背表紙を
見つめている。
その白い横顔は清楚で美しく、身に着けた少し丈の長い白い
ワンピースも彼女の感じによくあっていた。

突然、彼女は振り返って私を見つめた。
私はドギマギしながらも彼女から視線を逸らすことが
できなかった。
彼女の視線に私を捕らえて放さない強い何かがあった。

正面から見ても彼女の顔は美しかった。
くっきりと凛々しい眉に、切れ長だが決して細くない
黒目勝ちな目、鼻筋の通った小さい可愛い鼻、
そしてさくらんぼのような赤い唇。
それらが小さな顔の上にバランスよく配されている。

私は彼女の顔に見とれたのも束の間、
「ねぇ、あなたって、肛門好き?」
おもむろに彼女は言った。私は反射的に答えた。
「いや、別に」
彼女の目が少し険しくなった。
「嘘つかなくてもいいの、私はただ正直なところを聞かせて
 欲しいだけっ!」
その真剣な強い口調に気圧されながらも、私はありきたりの
言葉でしか答えることができなかった。

「嘘も何も、肛門だろ。好きでも嫌いでもないさ、
 大事なものではあるけどね」
彼女は首を激しく左右に振った。
「そうじゃない、そうじゃないのよっ!大事とか、
 そんなんじゃなく・・・。いいわ、分かったわ、じゃぁ、
 質問を変えましょう。こんな質問はどぉ?あなた、
 私の肛門見たい?」

一瞬頭に血がのぼって何も考えられなくなりそうになった。
と同時に私の海綿体は充血し始めた。
しかし人間、こういう時は裏に何かがあるものだと本能的に
勘ぐるものらしい。
それが私に冷静さを取り戻させてくれた。

「いや、別にいいですよ」
「嘘つかないでっ!どうして正直になれないの。見たいって
 今顔に書いてあったわ。何も怖いことなんてないのよ。
 お金を取ろうっていうわけでもないのよ。
 ねっ、だから正直に言って。
 私の肛門見たいんでしょっ、ねっ」
「はっ、はい」
私は反射的そう答えてしまった。事実見たかったのだ。
と同時に一気に私の海綿体は充血していった。

「そう、やっと正直に言えたのね。偉いわ。じゃあ、
 私について来て。約束通り見せてあげるから」
私の海綿体は充血しすぎてもう痛いくらいだった。
それでも私は少し前屈みになりながらも彼女の後についていった。
もう、何も考えられなかった。

私は彼女に見たこともない空き地に連れて来られた。
どこをどう連れて来られたのか覚えていない。
その空き地は四方を高い塀に囲まれていて外部から中の様子を
窺い知ることができなくなっていた。
夏草が背高く生い茂り、見上げると隔絶された四角い真っ青な
空があった。
どこからともなく無数の蝉の声が喧しく聞こえてくる。
陽射しがTシャツ越しの背中にジリジリと照りつけてくる。

彼女は置き去りにされたコンクリートブロックの上に腰掛けた。
そしてスカートの裾をゆっくりとたくし上げ、両手で太ももを
つかむと左右に広げて私に見えるようにした。
彼女はショーツをはいていた。
しかし、そのショーツにはちょうど肛門の辺りに穴が
開けられていて、きれいなピンク色のひだひだをはっきりと
見て取ることができた。

私はそれまで人の肛門というものをそう多く見ていたわけでは
なかったから、彼女以外の肛門と彼女のそれとを比較して
云々することができなかった。
しかし、彼女のそれは比較するまでもなく、すでにそれ自体、
比類のない美しい肛門であることを私は確信した。

「ねっ、見たでしょ。これが本当の肛門よ。
 見ることは理解すること以上に大切なことよ。
 見ることはあるがままの姿をそのまま受け入れること。
 そしてあなたは今本当の肛門を見ている。
 それがとても大切なこと。
 バタイユの嘘になんか騙されちゃ駄目よ。
 よかったらもっと近くに来てもいいわよ」

私は彼女の股間に顔を近づけた。
何やら甘酸っぱいような匂いがした。
私はたまらず右手の人差し指を唾液で濡らすと彼女の肛門に
触ろうとした。

「駄目、見るだけよ」
そう言って彼女は私の手を遮った。
「触っても駄目、おちんちんを入れても駄目。ただ見るだけ」
「お願いだ、ちょっとでいいから触らせて」
「駄目。触ったら、今度はおちんちんを入れたくなるでしょ」
「いや、おちんちんなんかいれない。ただ触るだけだ!」
「嘘っ!じゃあ、何であなたはズボンの前をそんなにパンパンに
 腫らしているの?」
「そっ、それは・・・・」
「それは、何?」
「・・・・・・・・・・」
「あなたが答えられなければ私が答えてあげましょうか?
 ズボンの前がそんなに腫れているのはあなたのおちんちんが
 充血してギンギンに勃起しているから。
 そして、おちんちんは何のために勃起するの?
 挿入するためよね。挿入するために硬くなるのよね。
 それでもあなたはまだおちんちんを入れたくないって
 白を切るの?」

私は言い訳を探した。
「挿入したいのは確かだ。だけど、俺が挿入したいのは
 肛門じゃなくって、その上に隠れているもう一つの穴だよ」
綺麗なピンク色のひだひだがヒクヒクと動いたかと思うと彼女は
凄い形相になって怒りはじめた。
「何言っちゃってんのよ!
 それじゃあ、全く本末転倒もいいところじゃないっ!
 私はおまんこのことなんかハナッから問題にしてないのよ。
 今重要なのは何?肛門でしょ!
 もう、そんな人にはこれ以上見せられないわ!」
彼女はスカートの中に肛門をしまおうとした。

「あっ、待って、待ってください。分かってます。
 今一番大事なのは肛門です。そんなこと分かっています。
 でも、このまま見ているだけではあまりにつらすぎます。
 せめて、少しでいいから触らせて下さい。
 触れば、きっと肛門の違った側面が私の中で明らかに
 なってくると思うんです」
「駄目」
「お願いです」
「駄目」
「そこを何とか」
「駄目なものは駄目。あなたは見ること以外はしてはいけない。
 そして見るということが一番大事なこと」
「あんたは一体何なんだ。何のためにこんなことをしているんだ。
 俺をからかっているのか」

「いいえ、私はただ本当の肛門というものを伝えたいだけ。
 言ってみれば布教活動ってとこかしら。
 いいえ、布教活動というとどこか怪しい新興宗教みたいで
 嫌だわ。啓蒙活動ってとこね」
そういい終えると彼女は両手を太ももから離して両足を閉じた。
そしてもとの通りスカートの裾を降ろした。
私はまだ充血している海綿体を持て余しながら力なくうなだれた。
背中に夏の陽射しが痛い。蝉がやけに騒がしく鳴いている。

「これであなたも私の仲間ね。そうそう、これをあげるわ」
そう言って彼女はスカートの中に手を入れたかと思うと
前屈みになりショーツを脱いで私に手渡した。
掌に彼女の体温が伝わってきた。

「今日からあなたもこれをはいて啓蒙活動をしてね。
 私は手伝えないけど一人で頑張ってね。
 いつかどこかでまた会えるかも知れないけど、それまで
 お互いに一人で頑張っていきましょうね」
そう言い残して彼女は去って行った。
掌のショーツにはまだ彼女の体温が残っていた。

私は急いで自分の家に戻るとカーテンを閉め、早速彼女の
ショーツをはいてみることにした。
胸は高鳴り、手は震え、呼吸は荒くなった。
ショーツにはまだ微かに彼女の体温が残っているような気がした。
私のペニスは勃起して彼女のショーツからはみ出てしまった。

高鳴る胸を抑えて、彼女がやったように足を広げて鏡を
使って覗いてみた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・ひび割れ黒ずんだ、汚らしい穴・・・・・・。

豆腐売りのラッパの音が近づいてきて、遠のいていった。

コメント(6)

先に謝っておきます。
ただ私は「過度の性的描写」とは考えておりません。
性的興奮を催させる意図で表現したものではないからです。

ちなみに「太陽肛門」とは実際にある本で、フランスの鬼才、
ジョルジュ・バタイユの手になるものです。日本では確か
生田耕作氏が翻訳していたかと思います。

生田耕作氏という人は喩えてみるなら、澁澤龍彦氏に似た感じの
人で、フランス文学でも、異端といわれる作品を翻訳しました。
バタイユの他には、ド・マンディアルグやセリーヌの作品も
翻訳しています。また、有名なところでは「地下鉄のザジ」も
この人の手による翻訳ではなかったかと記憶しています。
こんばんわ。
うーん、私にとっては順調に意味不明小説でした…。
ただ、「過度の性的描写」には当たらないと私も思います。
そこに主眼が置かれているわけでなさそうだ、ということは解りますから。
…でもやっぱり私には意味不明小説です。ゴメンナサイ。
正直、黙殺されるだろうと思っておりました。
三鷹ユキさん、わざわざコメントどうもありがとうございます。
始まりからラストまで、毎度のことながら『ぱらだワールド』に引き込まれる感じが、、、
自分が持っている変態的一面を、表に引っ張り出されて、そのまんま放置っすか、、、この男(あえて漢だな!)
今後の成長が楽しみです!!
オカケンさんもこんな変なものにも、コメントくださってどうも
ありがとうございます。

これで先例もできましたので、みなさんも、絶句されるような
変態チックなものを書いては如何でしょうか?
私が変態チックなのを書くとストレートにエロくなりそうで…。

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