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意味不明小説(ショートショート)コミュの深い穴

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Aくんは、人生に絶望していました。
雨の中をとぼとぼと歩き山道へと入っていきました。
「あーもう死んでしまいたい・・・」
ふとみると、木々がひらけた場所に出てそこには大きな底の知れない穴があいているではないですか。

「この穴にとびこんだら、死ねるだろうか・・・」
そして、Aくんはおもいきってその穴に身をなげました。
穴は深く深く、どこまでも続いていきます。
パッと、Aくんの頭に自分の体が地面の底にたたきつけられ、ぐちゃぐちゃになっているイメージが浮かびました。

「イヤだ、死にたくない!」

Aくんは恐怖しました。
「死にたくない、神さま助けて」
Aくんはさけびました。
Aくんは目をつぶって、激突の瞬間を待ちました。
ですが、どうしたことでしょう。いつまでたっても底は訪れません。
神さまが祈りに答えてくれたのでしょうか?
1時間たっても、5時間たっても、底は訪れません。
そのまま、1週間がたっても底は訪れませんでした。

Aくんは落ち続けています。

Aくんは死んでいました。落ちながら死んでいました。

1週間も、水も食べ物もなく落ち続けたので、餓死してしまったのです。

そして、死んだまま永遠に落ち続けたとさ・・・

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