ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

意味不明小説(ショートショート)コミュのボタン

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
俺は、この場所に監禁されている。
特に鍵のかけられた部屋とかいうわけではない。
ひらけた場所で俺からも周りはよく見えるし、
周りからも俺がよく見えるはずだ。
しかし、この場から少しでも出ようとすれば命の保証はない。

「だれか〜!」俺は何度も叫んだ。
もう午前3時を回ったはず。
こんな時間だ…人も出歩いていないだろう。
俺は誰かがあのボタンを押してくれるのを待つしかなかった。
ボタンさえ押されれば、俺はこの場所から解放されるのだから…。

いくつもの明かりが俺を照らしては、小さくなって消えていく。
おそらく奴らは、俺の事を嘲笑っているのだろう。
なぜこんな事になったのかって?

かれこれ40分前だったか。
俺は暗闇で点滅する緑の物体に遭遇した。
おれはどうしてもそこまで行かなければならなかった。
時間がない。
そこまでの道のりには、白い梯子のようなものが架けられている。
俺はその上を駆け抜けようとした。
しかし道半ばで俺はあきらめた。
無残にも点滅していた緑の物体は消え去り、
赤い物体が俺をあざ笑うかのように見下ろしていたからだ。

俺は恨めしそうに向こう側を見た。
向こう側にある文字をみて、俺は青くなった。

「夜だけ歩行者用信号は押しボタン」

中央分離帯の歩道の上で俺は取り残されている…。
誰かがボタンを押してくれるのを待つしかなかった。

コメント(2)

夜だけ押しボタン式って本当にあるんですか?

チロさんの「守りたい女」の後に続けて読んだのでホラーかと思ったら(^_^;)

最後に男の情けない姿が見えてちょっと笑っちゃいました。
どうなんでしょう?
昔見たような気がしますw
私だったら泣いてますね(笑)

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

意味不明小説(ショートショート) 更新情報

意味不明小説(ショートショート)のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング