意味不明小説(ショートショート)コミュの星の番町皿屋敷

大学サークル「アンドロメダ」は、夏合宿中。

「おい、肝田、飯できたか？」
「はい、お待たせしました」
「馬鹿野郎！今日もうどんかよ！！栄養バランス考えろ！！！
　そんなんで機械の体を手に入れられると思っているのか！！
　まあいい、飯食ったらはじめるぞ、恒例。納涼怪談話大会。」

「先輩～。怪談話なんてかったるいっすよ～」
「ばきゃやろう！！銀河鉄道に乗ったら、
　どんな恐ろしいことが待ってることか！！
　そんなときにも平気でいられるように、今から訓練しとくんじゃないか」

・・・・

「みんな、番町皿屋敷の話は知ってるか」
「河童のお皿を割ってしまったことを主人に
　とがめられ井戸に身投げしたお菊の幽霊が、よなよな物悲しく

　『いちまーい　にーまい・・・きゅーまい。いちまいたりな～～～い』

　って詠むあれっすよね。いまさらっすか？」

「そのお菊さん、まだ出るらしいんだよ」
「ええ！まじっすか？どこっすか？」

「四谷駅前のデパートだ。閉店後の丑三つ時、突然動き出すんだ」
「ええ！まじっすか？なにがっすか？」

「エスカレーターだ、そしてお菊の声がきこえてくる

　『いちだ～ん、にだ～ん　さんだ～ん　
　　・・・よんせんきゅうひゃくよんじゅうろくだ～ん。
　　う・う・う数え終わらない』

　ってな」

「あんまり怖くないっすよ」
「ふふ。聞いて驚くな。これが本当の、かいだんばなし。だ」

◇◇◇◇◇

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