◆◆アンチ・筑波大附属高校◆◆コミュの象徴たる者がエリート主義・・・この深刻な問題を理解している者がどれだけいるのだろうか？

まず、≪象徴≫ということが何を意味するのか、正確に把握して
いる国民は、ごく少数だろうと思う。
Ｗeｂ辞書によると、≪象徴≫とは、抽象的な思想・観念・事物など
を、具体的な事物によって理解しやすい形で表すこと。また、その表
現に用いられたもの。とある。
その解釈に従えば、国家国民の≪象徴≫であるという事実は、その
≪象徴≫たる者の振る舞いの一切が、彼らの思想・観念に隠然たる
影響を及ぼすということを意味する。
しかも天皇の場合は、ただの≪象徴≫ではない。
日本国民「統合の象徴」なのだ。
つまり、エリート主義を具現する者を≪象徴≫に頂くことによっ
て、わが国は、ますます優秀な者のみが生き残り、愚民は切り捨
てられて当然という【選民意識】に「統合される」可能性が十分
にあるということなのである。
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ところで、西暦1970年に開催された大阪万博には、太陽の塔と
いうシンボル（象徴）が存在した。
その≪象徴≫は、「人類の進歩と調和」という観念をもっていて
それは、万博に結集する各国のパビリオンの「制作目標」として
君臨したのである。
≪象徴≫としての観念は、パビリオン建設にあたっての具体的方
法（材料を何にするかとか作業員を何人にするかとかいう運営問
題）には関与することはなく、それは各国の自由に任された。
しかし、「制作目標」としての「人類の進歩と調和」からは一ミリ
も逸脱することは許さない力を有していたのだった。
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たとえば、その≪象徴≫に科学知（だけ）が人類の進歩と調和を
保障するのだという観念が付与されればどうなるだろうか？
太陽の塔の制作者である岡本太郎が造形に込めた意図とは関係な
く、非科学的なものを連想させる展示物は排除すべきと考えられ
ることになるだろう。
非科学的な事象（宗教心や弱者の〝声〟といったこと）は、もう
そこでは居場所がなくなるわけだ。
これを天皇の≪象徴≫性に置き換えれば、天皇自体の出自とは関
係なく、そのような偏向的な観念思想が国家国民の目標となって
しまう危険性があることを暗示している。
その≪象徴≫にどんな意味を見い出すかによって、社会的個人的
な無意識下で、その意味は目的化されてしまうのだから。
特に、≪象徴≫ということを漠然としか認識していない多くの国
民には、そのリスクが多大に存在するのではないだろうか？
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だが、エリート主義の何が悪いのか、と開き直る者が出てくるか
もしれない。
エリート主義と選民思想、この忌むべき観念の双子は、人間の脳
の暴君化によって生み出される。
（暴君となった）脳は、（国民を意味する）身体の細胞ひとつひと
つが上げる〝声〟には耳を貸さなくなるのだ。　
それはどういうことかというと、
国民がこういう世界を望むという想像的世界（を構築する今まで
にない≪ハードウェア≫とアルゴリズム）には一切の関心がない
暴君としての脳は、「出来合いの」「何の興味ももてない」どころ
か「それをすることが苦痛であるような」暴君にだけ都合の良い
≪ハードウェア≫とアルゴリズムを強制され、この豊饒で巨大な
世界のソフトウェアを、それでしか読み取らせてもらえなくなる
ということなのである・・・・・・・。
この少々、長い概念は経験した者にしか理解し難いかもしれない。
自分としては、これ以上ないぐらいに分かり易い書き方で、今の
今進行中の、人間の内部に生じている危機的状況を説明したつも
りだ。
＊
自分自身の経験から、あえて言わせてもらおう。
脳の命令よりも、身体の〝声〟を聞くことを意識せよ！
それこそが、この世界の究極のエンディングを見る唯一の方法で
あり、幸福な人生への本物のパスポートなのだからだ。