アンチ・コロナワクチンコミュのコロナ禍の中で資本主義の「神」に殉じようとする者は、本当に救われるのか？

「沈黙」という映画を先日、ユーネクストで鑑賞した。
それは、江戸時代に行われた切支丹迫害をモチーフに、〝転び〟
というテーマを追求した重厚な作品だ。
切支丹は、自分自身や家族が殺されるという肌感覚の恐怖や不安
をもつ一方で、その弱さを乗り越え神とイエス・キリストへの信仰
に殉じようとする意志と理性をもっていた。
その恐怖と不安に素直に従い「踏み絵」をすれば命は救われる。
しかし、そのことが棄教（転び）に繋がるのであれば、自分自身の
命よりも大事な何かを失うことになるのではないか・・・・
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江戸時代の人々は、所詮は、民主的な社会を創造するための手段で
しかなかったキリスト教を、人間個人をも救済する広大な射程をも
つ思惟体系であるとでも思い込んでいたのだろうか？
イエス・キリストは、社会の開拓者（救済者）ではあっても、人間
個人の開拓者（救済者）ではなかったのだ。
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俺は、その殉教という悲惨な有り様を、コロナ禍の中で資本主義社会
という神のために必死に人流を絶やしてはならないと足掻く今の日本
人の姿にダブらせた。
社会の中の暴君と戦うため命を犠牲にしたイエス・キリスト。
では、自分自身の不安や恐怖を抑えつけようとする人間の中の「脳」
という専制君主と戦うためには、われわれは今なにをすべきなのだろ
うか？
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人間自身を開拓（救済）するために必要なことは何か？
人類の精神史に巨大なインパクトを与える出来事が今まさに起ころうと
している。