第３６話 武士の鑑 2022年9月18日放映分 の感想などお願いします。
▽▼↓重複参加の多いコミュ（昔からmixiの関連コミュ機能は壊れてるので）▼▽
↓記憶
ｺﾐｭ（ドラマトピ有）
http://
↓真田丸（同じ三谷幸喜による大河ドラマ）
http://
↓路線図が好き
http://
↓信じたいんだよ、運命ってやつを。
http://
↓半沢直樹（TBSドラマ）
http://
↓何かに感動したい。
http://
↓ま、明日があるさ。私、俺。
http://
↓カタチのないものを大切に。
http://
ご参加お待ちしています。
※ルールはこれまでと同じ。ネタバレ投稿禁止（ネタバレ基準は多数派であるNHK総合の初回放映。例→NHK総合で20時12分の放映内容感想を20時10分に投稿しちゃダメ。20時03分の放映感想を20時03分に投稿するのはオッケー）。
※こちらはネタバレ禁止の感想トピックですので
（多数派である地上波のリアルタイム放送以前をネタバレと呼んでいます）、
歴史（誰にも史実が分からない事だけは分かっているものの）の話をしたい人は
↓歴史トピ（当コミュ内）
http://
↓癒しコミュ「テレビドラマ」トピ
http://
などへどうぞ。
誤って歴史関連の投稿をしている人をみかけたら、誘導お願いします。
※もちろん24時間いつでも投稿OK。
※こちらは大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が好きな人のコミュですので、脚本、役者への批判は、
↓冒険コミュ「ドラマ」トピ Part⁻３
http://
などにどうぞ。
▽▼↓重複参加の多いコミュ（昔からmixiの関連コミュ機能は壊れてるので）▼▽
↓記憶
ｺﾐｭ（ドラマトピ有） http://
↓真田丸（同じ三谷幸喜による大河ドラマ）
http://
↓路線図が好き
http://
↓信じたいんだよ、運命ってやつを。
http://
↓半沢直樹（TBSドラマ）
http://
↓何かに感動したい。
http://
↓ま、明日があるさ。私、俺。
http://
↓カタチのないものを大切に。
http://
ご参加お待ちしています。
※ルールはこれまでと同じ。ネタバレ投稿禁止（ネタバレ基準は多数派であるNHK総合の初回放映。例→NHK総合で20時12分の放映内容感想を20時10分に投稿しちゃダメ。20時03分の放映感想を20時03分に投稿するのはオッケー）。
※こちらはネタバレ禁止の感想トピックですので
（多数派である地上波のリアルタイム放送以前をネタバレと呼んでいます）、
歴史（誰にも史実が分からない事だけは分かっているものの）の話をしたい人は
↓歴史トピ（当コミュ内）
http://
↓癒しコミュ「テレビドラマ」トピ
http://
などへどうぞ。
誤って歴史関連の投稿をしている人をみかけたら、誘導お願いします。
※もちろん24時間いつでも投稿OK。
※こちらは大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が好きな人のコミュですので、脚本、役者への批判は、
↓冒険コミュ「ドラマ」トピ Part⁻３
http://
などにどうぞ。
|
|
|
|
コメント(96)
こんばんは。
見ました。
今日はなんだか、変なお祭りに行く前のソワソワ感がひどくて落ち着いていられませんでした。
すべては次郎のため。こんな理不尽があるのかともう納得できない。
今回はお悔やみの回であり、正直今までで一番つらかったです。
昔日のこととはいえ、こんな理不尽あるのかと。
しかも鎌倉時代のこの時期はそういう理不尽が続きすぎている。
戦国時代からにかけての、信玄の父親追放、信長が家康に嫡子信康を殺せと命じたり、宿老の佐久間信盛らを追放したり秀吉が秀次や千利休に死を与えたり、家康がネチネチと秀頼を追い詰めたりとか、そういう場面はあったにせよ、それは連続した出来事ではなく、あくまでもその時のひとつの汚点。
しかし、鎌倉時代にあってはそういう汚点が醜い錦絵のように繰り広げられていく。
それが事実としてあった以上、三谷幸喜さんはそれを巧い具合に取りまとめたかったかもしれませんね。
さらに和田義盛のボケの場面、三つ。
�� 自分が畠山重忠並に知力が高いと勘違い。
�� 畠山重忠を腕相撲で説得にかかる。
�� 畠山重忠を横はさみにしようとしてすぐに見破られる。
今回は笑えなかったなあ。
しかし、ほんとに義時、戦っちゃうんだ。
鎧兜まで着ちゃってさ。
たしかドラマの一回目に、伊豆山中に畠山重忠が遊びに来た場面があったけど、あれを思い起こすとつらいんですよね。
あの時の政子が頼朝と出会って、なぜか色っぽいイントロの音楽が流れて政子がしなを作って色っぽいしぐさをしてましたが、あの恋愛が多くの人たちに犠牲を強いていると思うと、なんだかやるせない。
鶴ヶ峰の高所に陣を敷いたものの、ものの見事に寡勢では最初から勝ち目がない。
それにしても、二人で決闘みたいになるとは。
で、重忠があと一息というところで、やはり自分が謀叛人ではないということを示したかったのだと思います。
意外な最期だったと思います。
和田義盛とも不思議な関係でしたが、義盛に白い歯を剥いて顔を歪めて大声で本音を伝えた場面は泣けたなあ。
で、泰時、最後まで何もできなかった。のえがつわりになったのをちょっと見抜いただけ。
のえのことで頭がいっぱいで状況も読めないし、今後どうなることやら。
来週からは時政が追放されることになります。
畠山重忠が亡くなってからわずか二か月後のことです。
その時政は旧畠山の所領を自分で分配しようとして、それでも裏を義時にかかれる。
政子が成り代わって土地分配を宣言することになり、さらに自分の手足だった稲毛重成を自分の手で
殺すことになり自分の立場を弱める。
すべて義時の筋書き通り。なにせ頼朝様仕込みだもんね。
それにしても稲毛重成を捕らえた人、さらに時政への憎しみを募らせたようで、あれが一般の御家人たちの反応を代表しているのでしょうか。
さて秋深しで、ドラマも後半戦ですね。
正直畠山重忠の最後よりもつらい場面はもうないと思います。
（和田義盛には悪いけど……。）
しっかりとこの目でこのドラマの行く末を見ていこうと思っております。
来週を楽しみにしたいと思います。
見ました。
今日はなんだか、変なお祭りに行く前のソワソワ感がひどくて落ち着いていられませんでした。
すべては次郎のため。こんな理不尽があるのかともう納得できない。
今回はお悔やみの回であり、正直今までで一番つらかったです。
昔日のこととはいえ、こんな理不尽あるのかと。
しかも鎌倉時代のこの時期はそういう理不尽が続きすぎている。
戦国時代からにかけての、信玄の父親追放、信長が家康に嫡子信康を殺せと命じたり、宿老の佐久間信盛らを追放したり秀吉が秀次や千利休に死を与えたり、家康がネチネチと秀頼を追い詰めたりとか、そういう場面はあったにせよ、それは連続した出来事ではなく、あくまでもその時のひとつの汚点。
しかし、鎌倉時代にあってはそういう汚点が醜い錦絵のように繰り広げられていく。
それが事実としてあった以上、三谷幸喜さんはそれを巧い具合に取りまとめたかったかもしれませんね。
さらに和田義盛のボケの場面、三つ。
�� 自分が畠山重忠並に知力が高いと勘違い。
�� 畠山重忠を腕相撲で説得にかかる。
�� 畠山重忠を横はさみにしようとしてすぐに見破られる。
今回は笑えなかったなあ。
しかし、ほんとに義時、戦っちゃうんだ。
鎧兜まで着ちゃってさ。
たしかドラマの一回目に、伊豆山中に畠山重忠が遊びに来た場面があったけど、あれを思い起こすとつらいんですよね。
あの時の政子が頼朝と出会って、なぜか色っぽいイントロの音楽が流れて政子がしなを作って色っぽいしぐさをしてましたが、あの恋愛が多くの人たちに犠牲を強いていると思うと、なんだかやるせない。
鶴ヶ峰の高所に陣を敷いたものの、ものの見事に寡勢では最初から勝ち目がない。
それにしても、二人で決闘みたいになるとは。
で、重忠があと一息というところで、やはり自分が謀叛人ではないということを示したかったのだと思います。
意外な最期だったと思います。
和田義盛とも不思議な関係でしたが、義盛に白い歯を剥いて顔を歪めて大声で本音を伝えた場面は泣けたなあ。
で、泰時、最後まで何もできなかった。のえがつわりになったのをちょっと見抜いただけ。
のえのことで頭がいっぱいで状況も読めないし、今後どうなることやら。
来週からは時政が追放されることになります。
畠山重忠が亡くなってからわずか二か月後のことです。
その時政は旧畠山の所領を自分で分配しようとして、それでも裏を義時にかかれる。
政子が成り代わって土地分配を宣言することになり、さらに自分の手足だった稲毛重成を自分の手で
殺すことになり自分の立場を弱める。
すべて義時の筋書き通り。なにせ頼朝様仕込みだもんね。
それにしても稲毛重成を捕らえた人、さらに時政への憎しみを募らせたようで、あれが一般の御家人たちの反応を代表しているのでしょうか。
さて秋深しで、ドラマも後半戦ですね。
正直畠山重忠の最後よりもつらい場面はもうないと思います。
（和田義盛には悪いけど……。）
しっかりとこの目でこのドラマの行く末を見ていこうと思っております。
来週を楽しみにしたいと思います。
合戦だけで終わらないのが、三谷脚本ですね。
全員がつったって議論している場面の不穏な感じ
（時政が、りくにでしゃばるな発言、
この二人の関係も不安定化していきます）。
そのすぐあとは、二俣川布陣で、ピクニックみたいな気分。
合戦も最後は一騎打ちから、重忠、義時の刀抜きの対決。
重忠殿の「見た目」がボロボロになる、殴り合い。
そもそも謀反人じゃないということも示した、
あっぱれな最期でした。
頼朝殿に学んだという義時。
「父上、あなたのしかけたことでしょうが」
だからこしそ、時政に首実検を強いるわけですが、
ここには、頼朝が、義経の首桶と対面する場面が投影されていました。
未熟さを自覚する実朝。
長年つかえてきてくれた安達殿をいたわる政子。
殺伐としたなかにも救いのある場面でした。
次週予告だけみると、なんだか楽しそうなんだけど？
全員がつったって議論している場面の不穏な感じ
（時政が、りくにでしゃばるな発言、
この二人の関係も不安定化していきます）。
そのすぐあとは、二俣川布陣で、ピクニックみたいな気分。
合戦も最後は一騎打ちから、重忠、義時の刀抜きの対決。
重忠殿の「見た目」がボロボロになる、殴り合い。
そもそも謀反人じゃないということも示した、
あっぱれな最期でした。
頼朝殿に学んだという義時。
「父上、あなたのしかけたことでしょうが」
だからこしそ、時政に首実検を強いるわけですが、
ここには、頼朝が、義経の首桶と対面する場面が投影されていました。
未熟さを自覚する実朝。
長年つかえてきてくれた安達殿をいたわる政子。
殺伐としたなかにも救いのある場面でした。
次週予告だけみると、なんだか楽しそうなんだけど？
今回は稲毛さんが余りに憐れだったんで、どんな人か改めて調べてみたら、彼も時政の娘婿だったのね。
ただその娘は重忠の妻と違い大分前に亡くなってて、その弔いのために架けた橋の供養に参列した帰りに、頼朝は落馬して死んだんだっけ。
政子からは取るに足らないとか、居なくても寂しくないなどとボロクソに言われ、あげく義時が時政を追い落とすための捨て石にされるなんて、可哀想すぎると思ったけど、重成の孫で時政には曾孫にあたる幼い姫を、政子が養女にして稲毛の遺領の一部を与えたと言う後日談には、少しホッとしました。
政子は木曽義高とか静御前とか、周囲が次々滅ぼされて行く中、残された人達のアフターケアをよくやってるみたいなんですが(うまく行かないことも多かったけど)、後世には悪女と言われても、良心の呵責はあったんだろうな。
でも義時は？ かなり酷いことをやってるのに全然悪びれてないのは、親父さんのように私利私欲や、女に誑かされてるからではない、頼朝が目指した幕府を確立するという信念があるから??
しかしその信念に影を差すのがノエの存在。(今回は妊娠発覚！)
ただその娘は重忠の妻と違い大分前に亡くなってて、その弔いのために架けた橋の供養に参列した帰りに、頼朝は落馬して死んだんだっけ。
政子からは取るに足らないとか、居なくても寂しくないなどとボロクソに言われ、あげく義時が時政を追い落とすための捨て石にされるなんて、可哀想すぎると思ったけど、重成の孫で時政には曾孫にあたる幼い姫を、政子が養女にして稲毛の遺領の一部を与えたと言う後日談には、少しホッとしました。
政子は木曽義高とか静御前とか、周囲が次々滅ぼされて行く中、残された人達のアフターケアをよくやってるみたいなんですが(うまく行かないことも多かったけど)、後世には悪女と言われても、良心の呵責はあったんだろうな。
でも義時は？ かなり酷いことをやってるのに全然悪びれてないのは、親父さんのように私利私欲や、女に誑かされてるからではない、頼朝が目指した幕府を確立するという信念があるから??
しかしその信念に影を差すのがノエの存在。(今回は妊娠発覚！)
◆ 「鎌倉殿の13人」大河史に残る死闘！中川大志が語る舞台裏 鎧は原形なく 小栗旬提案「ぶん殴られたい」
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/09/18/kiji/20220918s00041000395000c.html
> 重忠の首桶を前に、傷だらけの義時は時政に「次郎は決して逃げようとしなかった。逃げるいわれがなかったからです。所領に戻って、兵を集めることもしなかった。戦ういわれがなかったからです。次郎がしたのは、ただ、己の誇りを守ることのみ。（首桶を時政に差し出し）検めていただきたい。あなたの目で。執権を続けていくのであれば、あなたは見るべきだ！父上！」と迫った。
『きれいな立ち回りじゃなく、泥臭いものにしたい』というお話を頂いて、僕も『まさしく同じ考えです』と。畠山と義時は10代の頃からの幼なじみで、いくつもの戦を共に乗り越えてきた旧知の仲。『そんな2人が、最後は子どものケンカみたいに泥臭く戦えたらいいよね。オレは畠山重忠という男に、ここで思い切りぶん殴られたいんだよね』と小栗さんの思いもうかがって、そこから（第36回演出の）末永（創）監督、アクションチームと色々なパターンの動きを練って、リハーサルを重ねて、あの殴り合いに行き着きました」
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/09/18/kiji/20220918s00041000395000c.html
> 重忠の首桶を前に、傷だらけの義時は時政に「次郎は決して逃げようとしなかった。逃げるいわれがなかったからです。所領に戻って、兵を集めることもしなかった。戦ういわれがなかったからです。次郎がしたのは、ただ、己の誇りを守ることのみ。（首桶を時政に差し出し）検めていただきたい。あなたの目で。執権を続けていくのであれば、あなたは見るべきだ！父上！」と迫った。
『きれいな立ち回りじゃなく、泥臭いものにしたい』というお話を頂いて、僕も『まさしく同じ考えです』と。畠山と義時は10代の頃からの幼なじみで、いくつもの戦を共に乗り越えてきた旧知の仲。『そんな2人が、最後は子どものケンカみたいに泥臭く戦えたらいいよね。オレは畠山重忠という男に、ここで思い切りぶん殴られたいんだよね』と小栗さんの思いもうかがって、そこから（第36回演出の）末永（創）監督、アクションチームと色々なパターンの動きを練って、リハーサルを重ねて、あの殴り合いに行き着きました」
百余騎の畠山方が万に及ぶ鎌倉方に敗れた二俣川の戦いが、
どこまでドラマとして成立するのかと思ってみていたら、見事な転換点となりました。
「この展開なら西軍の勝ち」は関ケ原につきものですが、
今回はなんと、総大将の義時が討ち取られる瞬間までも描いてしまいました。
子の重保が誅殺されたことの裏返しに泰時を狙い、義時をつり出すのは予定通り。
そこから「お作法」どおりの一騎打ちとあっては、
たとえ加藤登紀子が止めに来そうなほどの殴り合いになったところで、
「倉庫番」の義時では「武士の鑑」の重忠の相手にはなりません。
これまで卑怯な暗殺ばかりが続いてきたので、
今回だって多勢に無勢の状況にした「いつもの謀殺」になりかねないところでした。
ところが、畠山重忠は、敵の総大将を討ち取っ(てい)た勝利者として、
誇り高き坂東武者であることを見せつけつつ、達成感とともに退場していきました。
一方、一度死んだはずの/畠山に生かされた義時にすれば、
もう、前回、畠山に見抜かれた鎌倉のあるべき姿を実現するために動かざるをえません。
それでも、義時が「畠山の首実検」という最終試験を時政に課したのは、
父親への温情とともに、新しい争いを生むことへのためらいがあったのでしょう。
時政も自分の至らなさに気づいていたようです。
りくの笑顔が見たい一心では鎌倉の執権職は務まらない。
利発で果断と思っていた妻が出す策は、実は不安からくる過剰な強硬策ばかり。
しかし、もう遅すぎました。
もはや、時政は目の焦点さえ合っていません。
頬に向こう傷のついた義時は変わりました。
親族の稲毛さえ「捨て石」と言い切った義時を政子はいぶかりますが、
「頼朝様から教えていただいたこと」と言われては認めざるをえません。
政子も尼将軍になる腹をくくったようです。
「腹をくくった兵が、どれだけ強いか」
というわけで、今回の秀逸は、
「真田丸」と違って前歯は無事だが目がピクピクする足立遠元の心労の末の退場でも、
言う方も聞く方も生真面目すぎて冗談にならなかった「しょんべん、ちびった」でも、
和田のセリフでしか息が抜けないが、むしろ安心感さえ感じさせる裏表のなさでも、
秀頼の時に学んだ堺雅人モデルの優男だけではなく、
荒ぶる坂東武者の畠山重忠も見せてくれた中川大志24歳の進む王道でも、
訴状に名を連ねた御家人の数は梶原殿の比ではないと言ったところで、
気がつくと聞き覚えのある御家人は和田・三浦・八田くらいしかいないことでもなく、
目の前で義時の「死」を見ていたからこそ、
今、義時が変わらざるをえなくなった事情を知っているし、
だからこそ、急に親友から上司のような物言いになったことも平然と受け容れる義村の、
友情などとうに超えている信頼とともにある、底の知れない深謀遠慮。
どこまでドラマとして成立するのかと思ってみていたら、見事な転換点となりました。
「この展開なら西軍の勝ち」は関ケ原につきものですが、
今回はなんと、総大将の義時が討ち取られる瞬間までも描いてしまいました。
子の重保が誅殺されたことの裏返しに泰時を狙い、義時をつり出すのは予定通り。
そこから「お作法」どおりの一騎打ちとあっては、
たとえ加藤登紀子が止めに来そうなほどの殴り合いになったところで、
「倉庫番」の義時では「武士の鑑」の重忠の相手にはなりません。
これまで卑怯な暗殺ばかりが続いてきたので、
今回だって多勢に無勢の状況にした「いつもの謀殺」になりかねないところでした。
ところが、畠山重忠は、敵の総大将を討ち取っ(てい)た勝利者として、
誇り高き坂東武者であることを見せつけつつ、達成感とともに退場していきました。
一方、一度死んだはずの/畠山に生かされた義時にすれば、
もう、前回、畠山に見抜かれた鎌倉のあるべき姿を実現するために動かざるをえません。
それでも、義時が「畠山の首実検」という最終試験を時政に課したのは、
父親への温情とともに、新しい争いを生むことへのためらいがあったのでしょう。
時政も自分の至らなさに気づいていたようです。
りくの笑顔が見たい一心では鎌倉の執権職は務まらない。
利発で果断と思っていた妻が出す策は、実は不安からくる過剰な強硬策ばかり。
しかし、もう遅すぎました。
もはや、時政は目の焦点さえ合っていません。
頬に向こう傷のついた義時は変わりました。
親族の稲毛さえ「捨て石」と言い切った義時を政子はいぶかりますが、
「頼朝様から教えていただいたこと」と言われては認めざるをえません。
政子も尼将軍になる腹をくくったようです。
「腹をくくった兵が、どれだけ強いか」
というわけで、今回の秀逸は、
「真田丸」と違って前歯は無事だが目がピクピクする足立遠元の心労の末の退場でも、
言う方も聞く方も生真面目すぎて冗談にならなかった「しょんべん、ちびった」でも、
和田のセリフでしか息が抜けないが、むしろ安心感さえ感じさせる裏表のなさでも、
秀頼の時に学んだ堺雅人モデルの優男だけではなく、
荒ぶる坂東武者の畠山重忠も見せてくれた中川大志24歳の進む王道でも、
訴状に名を連ねた御家人の数は梶原殿の比ではないと言ったところで、
気がつくと聞き覚えのある御家人は和田・三浦・八田くらいしかいないことでもなく、
目の前で義時の「死」を見ていたからこそ、
今、義時が変わらざるをえなくなった事情を知っているし、
だからこそ、急に親友から上司のような物言いになったことも平然と受け容れる義村の、
友情などとうに超えている信頼とともにある、底の知れない深謀遠慮。
◆ 「鎌倉殿」次回サザエさんなら悲劇
https://www.daily.co.jp/gossip/2022/09/19/0015652674.shtml
> 次回２５日に第３７回「オンベレブンビンバ」が放送される。執権北条時政（坂東彌十郎）と妻りく（宮沢りえ）のやりたい放題の横暴は、ついに武士の鑑とうたわれた畠山重忠（中川大志）が謀反人の濡れ衣を着せられ討たれる事態となり、ついに北条義時（小栗旬）が決断。姉北条政子（小池栄子）とともに父追放に動き始めた
> 脚本の三谷幸喜氏がドラマ放送前に、北条家の家系図を書き「これ何かに似ているなと思ったら、サザエさんなんですよね」と語り、磯野家で起こったら大変なことになると指摘していた
https://www.daily.co.jp/gossip/2022/09/19/0015652674.shtml
> 次回２５日に第３７回「オンベレブンビンバ」が放送される。執権北条時政（坂東彌十郎）と妻りく（宮沢りえ）のやりたい放題の横暴は、ついに武士の鑑とうたわれた畠山重忠（中川大志）が謀反人の濡れ衣を着せられ討たれる事態となり、ついに北条義時（小栗旬）が決断。姉北条政子（小池栄子）とともに父追放に動き始めた
> 脚本の三谷幸喜氏がドラマ放送前に、北条家の家系図を書き「これ何かに似ているなと思ったら、サザエさんなんですよね」と語り、磯野家で起こったら大変なことになると指摘していた
◆ ＮＨＫ大河「鎌倉殿の１３人」政子（小池栄子）の「小四郎、恐ろしい人に…」発言にネット「人を捨て石と呼んじゃったよ」「八重でも耐えられない」
https://article.auone.jp/detail/1/5/9/222_9_r_20220919_1663543962134298
> 「小四郎、恐ろしい人になりましたね」とおののく政子に、義時は「すべて、頼朝さまに教えていただいたことです」と返した。
政子は時政が殺されてしまうような事態になることを心配。次期執権への意欲を問われ、義時が「私がなれば、そのために父を追いやったと思われます」と答えたため、政子がこの仕事を引き受けた。
【コメント】
個人的に1番インパクトあったのもこの件です。鎌倉13では、有名な北条政子を弟の義時がコントロールしているストーリーが強烈です。
https://article.auone.jp/detail/1/5/9/222_9_r_20220919_1663543962134298
> 「小四郎、恐ろしい人になりましたね」とおののく政子に、義時は「すべて、頼朝さまに教えていただいたことです」と返した。
政子は時政が殺されてしまうような事態になることを心配。次期執権への意欲を問われ、義時が「私がなれば、そのために父を追いやったと思われます」と答えたため、政子がこの仕事を引き受けた。
【コメント】
個人的に1番インパクトあったのもこの件です。鎌倉13では、有名な北条政子を弟の義時がコントロールしているストーリーが強烈です。
第36話「武士の鑑」に寄せて
畠山重忠(中川大志)の乱で畠山一族が滅びました。そのことで、北条義時(小栗旬)は父・時政(坂東彌十郎)と対峙することになります。義時は、時政をはめ込みました。
政子「その先は、あなたが執権になるのですか？」
義時「私が執権になれば、そのために父を追いやったと思われる」
政子「私がやるしかなさそうですね」
義時は、時政と話をします。大量に名前を連ねた訴状を見せつけます。
義時「訴状に名前を連ねた数は、梶原景時の時の比ではありません。少々、度が過ぎたようです」
そして、畠山重忠の乱の恩賞は政子(小池栄子)が行いました。尼御台が初めて政に参加したのはこの時からです。
ここでナレ死を遂げた畠山重忠の妻と子供達について。ほとんどの息子は重忠と運命をともにしたのですが…。
記録では重忠には二人の妻がいました。一人は足立遠元(大野泰広)の娘、もう一人は北条時政(坂東彌十郎)の娘です。後者は菊の前、ドラマではちえ (福田 愛依) 。
横浜市旭区鶴ケ峰本町には「駕籠塚」と記された石碑があります。これは重忠の死を知った菊の前が駕籠に乗ったまま死んだのをとむらったものとされています。
足立遠元の娘は重忠の次男・重秀を産み、ちえのほうは嫡男である六男の重保(杉田雷麟.)を産みました。
で、ほかにも娘がいましたが、ちえが産んだ娘は足利義純(よしずみ)と結婚したらしく、その子が畠山姓を継いでいます。これは室町時代には大大名となり、応仁の乱のきっかけにもなりました。
三男の重慶はその名のとおり日光山（現：二荒山神社）で出家していましたが、牢人を集めて謀反を企んでいるという噂が鎌倉に伝わり、これは捨てておけぬと、源実朝(柿澤勇人)が「尋問するから捕らえてまいれ」と命じられた長沼宗政(清水伸)が効を焦って殺してしまいました。
実朝がこれに怒ると、長沼宗政は逆ギレ。「和歌や蹴鞠にご執心で、（武士の本分たる）武芸なんかそっちのけ。女どもばっかり依怙贔屓して」などと口汚く罵倒したもので、『吾妻鏡』にも書けなかったこと（此外過言不可勝計）が記されています。
この暴言によって宗政は謹慎を命じられ、およそ半月後の閏9月16日、兄・朝政のとりなしによって何とか許されたということです。頼朝(大泉洋)の時代だったら生かしてはもらえなかったでしょうね。
重忠の末っ子・重政は九州に渡り、明治の元勲・大久保利通の祖先になったとも。
さらに娘の梅菊は日蓮上人を産んだという説もあります。
いずれにせよ、こういう都市伝説みたいなものが生まれたように、いかに畠山重忠が人気があったかがしのばれます。サブタイトル「武士の鑑」はさもありなん。
参考文献
『鎌倉殿の13人 後編』 NHK出版〈NHK大河ドラマ・ガイド〉
『現代語訳吾妻鏡』 五味文彦・本郷和人 (編) 吉川弘文館
『愚管抄 全現代語訳』 慈円(著) 大隅 和雄 (訳) 講談社学術文庫
『畠山重忠』 貫達人(著) 吉川弘文館〈人物叢書〉
『畠山重忠物語』 下山つとむ(著) 埼玉県立文化会館〈埼玉県人物誌シリーズ4〉
『鎌倉殿と執権北条130年史』 岡田清一(著) 角川ソフィア文庫
畠山重忠(中川大志)の乱で畠山一族が滅びました。そのことで、北条義時(小栗旬)は父・時政(坂東彌十郎)と対峙することになります。義時は、時政をはめ込みました。
政子「その先は、あなたが執権になるのですか？」
義時「私が執権になれば、そのために父を追いやったと思われる」
政子「私がやるしかなさそうですね」
義時は、時政と話をします。大量に名前を連ねた訴状を見せつけます。
義時「訴状に名前を連ねた数は、梶原景時の時の比ではありません。少々、度が過ぎたようです」
そして、畠山重忠の乱の恩賞は政子(小池栄子)が行いました。尼御台が初めて政に参加したのはこの時からです。
ここでナレ死を遂げた畠山重忠の妻と子供達について。ほとんどの息子は重忠と運命をともにしたのですが…。
記録では重忠には二人の妻がいました。一人は足立遠元(大野泰広)の娘、もう一人は北条時政(坂東彌十郎)の娘です。後者は菊の前、ドラマではちえ (福田 愛依) 。
横浜市旭区鶴ケ峰本町には「駕籠塚」と記された石碑があります。これは重忠の死を知った菊の前が駕籠に乗ったまま死んだのをとむらったものとされています。
足立遠元の娘は重忠の次男・重秀を産み、ちえのほうは嫡男である六男の重保(杉田雷麟.)を産みました。
で、ほかにも娘がいましたが、ちえが産んだ娘は足利義純(よしずみ)と結婚したらしく、その子が畠山姓を継いでいます。これは室町時代には大大名となり、応仁の乱のきっかけにもなりました。
三男の重慶はその名のとおり日光山（現：二荒山神社）で出家していましたが、牢人を集めて謀反を企んでいるという噂が鎌倉に伝わり、これは捨てておけぬと、源実朝(柿澤勇人)が「尋問するから捕らえてまいれ」と命じられた長沼宗政(清水伸)が効を焦って殺してしまいました。
実朝がこれに怒ると、長沼宗政は逆ギレ。「和歌や蹴鞠にご執心で、（武士の本分たる）武芸なんかそっちのけ。女どもばっかり依怙贔屓して」などと口汚く罵倒したもので、『吾妻鏡』にも書けなかったこと（此外過言不可勝計）が記されています。
この暴言によって宗政は謹慎を命じられ、およそ半月後の閏9月16日、兄・朝政のとりなしによって何とか許されたということです。頼朝(大泉洋)の時代だったら生かしてはもらえなかったでしょうね。
重忠の末っ子・重政は九州に渡り、明治の元勲・大久保利通の祖先になったとも。
さらに娘の梅菊は日蓮上人を産んだという説もあります。
いずれにせよ、こういう都市伝説みたいなものが生まれたように、いかに畠山重忠が人気があったかがしのばれます。サブタイトル「武士の鑑」はさもありなん。
参考文献
『鎌倉殿の13人 後編』 NHK出版〈NHK大河ドラマ・ガイド〉
『現代語訳吾妻鏡』 五味文彦・本郷和人 (編) 吉川弘文館
『愚管抄 全現代語訳』 慈円(著) 大隅 和雄 (訳) 講談社学術文庫
『畠山重忠』 貫達人(著) 吉川弘文館〈人物叢書〉
『畠山重忠物語』 下山つとむ(著) 埼玉県立文化会館〈埼玉県人物誌シリーズ4〉
『鎌倉殿と執権北条130年史』 岡田清一(著) 角川ソフィア文庫
- mixiユーザー
- ログインしてコメントしよう！
|
|
|
|
2022年大河ドラマ｢鎌倉殿の13人｣ 更新情報
-
最新のイベント
-
まだ何もありません
-
-
最新のアンケート
-
まだ何もありません
-
