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2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」コミュの(感想トピ)34〜35話 2022年9月4日・9月11日(NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』感想トピック)

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34〜35話 2022年9月4日・9月11日 の感想をお願いします。

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ご参加お待ちしています。

※ルールはこれまでと同じ。ネタバレ投稿禁止(ネタバレ基準は多数派であるNHK総合の初回放映。例→NHK総合で20時12分の放映内容感想を20時10分に投稿しちゃダメ。20時03分の放映感想を20時03分に投稿するのはオッケー)。

※こちらはネタバレ禁止の感想トピックですので
(多数派である地上波のリアルタイム放送以前をネタバレと呼んでいます)、
歴史(誰にも史実が分からない事だけは分かっているものの)の話をしたい人は
↓歴史トピ(当コミュ内)
http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=6369843&id=98001684
↓癒しコミュ「テレビドラマ」トピ
http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=890518&id=81437337
などへどうぞ。
誤って歴史関連の投稿をしている人をみかけたら、誘導お願いします。

※もちろん24時間いつでも投稿OK。

※こちらは大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が好きな人のコミュですので、脚本、役者への批判は、
↓冒険コミュ「ドラマ」トピ Part⁻3
http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=890518&id=97860702
などにどうぞ。

コメント(166)

>>[106]

わからなかった。演技うまいなぁ。
>>[104]

金槐和歌集だものね。
取り柄はそれ。
結局、毒の粉を渡した、京からきた人は逃げた。

逃がしてしまった。

こんどから、食べ物、魚にあたえ、毒味させよ。
大竹しのぶの占い師、声といい、雰囲気、格好といい、高橋留美子のアニメに出てきそうなキャラ。
なんか、実朝が可愛かった。
普通の男の子という感じをオババに見せた。
北条ブラザース&レディースのひととき。
中身読んでから、花押押さなきゃだめよ、実朝!
りくに洗脳され骨抜きの父上
始めの頃の威厳は何処へ
第35回「苦い盃」


三浦義村「飯粒が付いていた。握り飯を食べながら、裁縫をする奴がいるか?」

さすが、土方、洞察力がはんぱない(∀)
…あ、土方じゃなかった、三浦義村だった(笑)
こんばんは。

見ました。

いよいよ険悪になってくる鎌倉ですよね。
序盤、実朝が頼朝の歌を好きになってしまっているという場面以外はすべて邪悪な空気に包まれてしまっている。
とくに、時政が実朝に背後から近付く場面はホラー演出じゃねえのか。怖いわ。

今回はドラマで平賀朝雅が北条政範を毒殺したという説をはっきりとってますよね。
朝雅は自分が毒殺した証を消すために、政範の死体を急いで片付け、さらに同行していた畠山重保に罪をなすりつける始末。
ここらへんの動きがいかにも策略めいているのに、政範の死で半狂乱になったりくには畠山一族への憎しみしかなく、それに対して時政が必死に宥めようとするものの、結局はりくに言いくるめられてしまう。
このドラマ、いったん事が収まりそうに見せかけて実はドロドロへとひた走ってしまうんですよねえ。まさに、オスカーワイルドのサロメ劇ですよ、これ。

実朝は実朝で和歌への道に励もうとするものの、まだ慣れぬ将軍職でストレスも多く、和田義盛に話を聞いてもらったりする。
で、今回、あの大竹しのぶさんが急に出てきて歩き巫女の役とは。
セリフ回しが上手く、老け役も十分こなしての貫禄。臭い和田義盛を押しのけながら、後年の実朝の受難について予言するとはね。

のえの悪女ぶりが如実に出てきましたよね。
義時を好いて結婚しているわけではない。飯粒を手先につけながら縫物をしていたとか言いますが、そういう育ちというか悪質なところを三浦義村に見抜かれてしまっている。だが、肝心の義時が気づかないわけですよね。
あと、政子と大江広元との間でなにやら恋の予感が……^^;

それにしても、政範の死で悲嘆にくれる時政とりくの夫婦。
で、あろうことか、畠山重忠への難癖をつけてその領土を奪い取ろうと思ってしまいます。
時政はもうこの時点でおそらくは執権としての政治能力を失っており、我執の人になっている。
65歳を過ぎていることから当時としても立派な後期高齢者であり視野狭窄。
重忠の息子である重保が政範の死に絡んでいると焚きこまれて信じてしまったのでしょう。
これに武蔵国の領土への欲望もあったからこそなおさらだったのだと思います。
深谷って畠山氏ゆかりの土地だったんだ……。

畠山重忠の死と時政の追放との間にはわずか二か月の時間があるだけであり、義時が重忠の死を
きっかけとして時政の追放を決意するという仮定には無理がないと思います。
しかし、それにしたって時政のしたことを後で追認して重忠の係累に武蔵を返還したわけでもない。
(まあ、重忠の子孫が北条一族に報復することだってありうるわけだから武蔵国はそのまま北条が管理ということにしないといけないかもしれない。)

義時は畠山重忠を慰めに行きますが、すでに事態がのっぴきならないところまで行っていることを悟っている。
苦い酒杯を飲みながら自分が畠山重忠と戦わねばならないこともわかっている。そういう重苦しい場面になっている。
もしも義時が自分で陰謀を考え抜いて、平賀朝雅を使って京都での事件を作り上げ、有力なライバルである畠山重忠を滅ぼしてさらに自分の父である時政の人望を失わせて追放し、ついでに朝雅をも殺してしまえば自分が最高権力者になれる。
それでも、そういう陰謀を作り上げたとしたら実に恐るべき存在ですよね。

ちなみに、時政追放後の鎌倉にはつかの間の平和が訪れることから、和田義盛事件に至るまでの間時間の経過が早いかもしれませんね。
ここらへんは実は源範頼殺害事件から頼朝の死に至るまでのおよそ4年ほどが一話分にスキップされた時と同じことになると思います。この四年間も特筆すべき事件はなかったですからね。
(第25回『天が望んだ男』を再見されるとよいと思います。)

さて、来週は、義経よりも積極的に平家の漕ぎ手を射殺したという畠山重忠と北条一門との戦いですね。
瞬きすらできないかもしれません。

来週が楽しみです。
女性は文献にないから、やりたい放題。笑笑笑笑

吾妻鏡にも、ないと思う。

一夫多妻だし。
次回に期待。
実朝くんのエスケープ、二回目はバレて事件になっちゃいました。

先日、三谷さんが最終回はアガサ・クリスティーのある作品を
取り入れているようなことをエッセイで書いていましたが、
今回妖しい婆さんが予言をするのも、クリスティーっぽい。

大竹しのぶは、このワンポイントかな?

クリスティーだと、『終りなき夜に生れつく』に
ジプシーの妖婆がでてきます(話は忘れた)。
横溝正史にも、『悪魔の手毬唄』がありました。
そもそもは「マクベス」なわけですが、
今回、さらっと実朝の未来が告げられました。

ですが、婆さんが後半いったセリフ
(悩みはあんた一人の問題じゃない、だっけ?)で、
実朝くんの顔がすこし晴れる場面があったので、ほっとしました。

せっかく和歌という道がみつかったのに、
実朝くんはなかなかそっちへ進ませてもらえません。

時政も例によって、こまったオヤジ全開でした。
いままでなんとか穏便に収束させることができたようですが、
今回の独断専行ぶりだけは、このあと彼自身を追い込む致命傷のような気がします。

登場人物の大半が、事件の出来を防ぐために奮闘するのに、
やっぱり事件はおこります。

最後に畠山殿が、義時と杯を交わす場面は、
いつもながら、「友の死」で覚悟した山南さんを思わせましたね。



おサボりが大事件になって、ヤバいヤバいと思ってるところに、しらーっとじい様がここにサインして〜って来たら、取り乱して書いてしまいますよね。まだ10代。義時が武蔵に行っていたことが裏目に出ましたね。
もう畠山が私も山南敬助に見えてしまいました。
また義時、義村で2人でおいおい泣くんだろうか。
 のえが必ず義時の子を産んで、北条の跡取りにしてやる!と陰で言っているのを見て、昔の大河『北条時宗』での1シーンを思い出しました。
 のえが産んだ息子−その後60才近くなってようやく執権職に就いた政村が、母上の願いが叶いましたぞ!と、歌い踊りながら喜ぶという。
 のえは北条に嫁ぐ前から、息子を産んだ時から、そんな野心を燃やしてて、息子を幼い頃から洗脳してたのか? 
 いずれもフィクションだけど、結果から見れば有り得ることですね。

 りくも同じような野心を持ってて、もう一歩で達成できたものを、肝心の息子が死んでしまった。
 その絶望感から息子は殺された! 次は自分が殺される!!という被害妄想に陥り、冷静な判断ができなくなったとしてもおかしくない(だのに政子の前では冷静を装うのが彼女の怖い所)。
 そんな妻にのぼせ切ってる時政なら、私を殺そうとしてる!と言われれば、政子や義時にも刃を向けかねない。
 時政が畠山重忠は娘婿なのだからと説いても、自分とは血のつながってない者など、りくにとってはどうでもいいのだから。
 このあと義時や政子が父に反旗を翻すのは、ある意味自衛のためでもあったような気がしました。

 しかしそんな後妻にデレデレな親父と、図らずも同じになろうとしている義時。
 泰時は父に継母の裏の顔を教えたものかどうか悩んでるけど、教えたって多分信じないでしょうね。
 とはいえ義村がふと見抜いた、のえの小さな嘘には、慧眼な親友の言うことだけに、やや心を曇らせた? わからないけど。

 
◆ 「鎌倉殿」歩き巫女・大竹しのぶにネット騒然「アミダばばあ」の声 実朝暗殺フラグも
https://www.daily.co.jp/gossip/2022/09/11/0015631936.shtml
> 腰が曲がり、あごはシワシワ、白髪を振り乱しながら占いをする歩き巫女を演じるのは大竹しのぶ。本当に老婆のように見える演技に、ネットでは大竹の名前が即座にトレンド入りした。「最初大竹しのぶなの全然分かんなかった」「まーーったく結びつかなかった。すごい」「OPでキャストをちゃんと見てなかったら気づけた自信ない」と絶賛の声があふれた。

 歩き巫女が、元夫・明石家さんまが「オレたちひょうきん族」の「タケちゃんマン」で演じていた敵役・アミダばばあにつながる雰囲気あったため「アミダばばあっぽい」「アミダばばあを想像して一人で笑ってる」というコメントもあった。


◆ 第35回より 歩き巫女役・大竹しのぶさん
https://www.nhk.or.jp/kamakura13/special/movie/cm3503.html
>>[157]

大竹しのぶさんも、今期朝ドラの鈴木保奈美さんも、さすが有名コメディアンの元妻って感じですね。彼らからコメディを学び、女優の芸幅を広げられた印象がいいですね。
宮沢りえがかつての大竹しのぶを彷彿とさせる演技を見せ、大竹しのぶが北林谷栄か白石加代子を彷彿とさせる演技を披露する。

肘が顎につかなくなった。
誰も思いつかん台詞も含めてまたまた三谷マジックアワーに…

「一本取られました!」by松本人志(笑)
畠山と小四郎は雰囲気あってヒリヒリして良かった。

色々と譲れないことはあるけど尊敬もある世界。
中川大志君の話し方が、新撰組の時の堺雅人と似てるなあって思うのは、自分だけかなぁ。
きっと三谷は、頼朝が亡くなったあたりで、残りの回数と年表を見比べながら、
誰を第何回に死なせるかリストを脚本の軸として作ったに違いないと思っています。
そして、忠義一徹、坂東武士の鑑の畠山重忠ならば、
その退場劇はまるごと2回かけて描かねばならない、と心に決めたのでしょう。

京で平賀と畠山の嫡男の重保が口論したこと、平賀が畠山を讒言したことは、
吾妻鏡にもある記述です。
それを政範毒殺をめぐる口論、保身のための讒言に変奏させたのが上手いところです。
しかし、証拠がないまま主張しても、どちらを信じるかの問題になってしまいます。

時政にとっては平賀も畠山もかわいい娘婿ですが、りくの血縁は平賀だけです。
義時の「平賀が次の執権を狙って政範を殺した」説も正しいのですが、
政範を亡くした今、平賀まで排除されれば自分が「次の執権」をねらえる立場になる、
(庶流で江間を名乗る)義時が言っては説得力がなくなります。

鎌倉を守るため(のつもりで)何でもやってきた義時が、
なんとか時政を翻意させ(たつもりで)、鎌倉で潔白を誓うよう畠山を説得したときに、
「(比企のように)呼び寄せて討ちとるつもりか」と返されたことが何とも皮肉です。
義時の誠意は、これまでの義時の行動によって裏切られていくのです。

一方、深夜、執拗に実朝に逢いたがる時政は、実衣からも不審がられ、
実衣、トキューサ、大江がいる政子の御前会議では「お引き取りを」の大合唱です。
気がつくと、畠山が窮地に陥る一方で、
りくの喜ぶ顔にこだわり続けた時政もまた孤立していたのでした。

もう一人、大竹しのぶの「歩き巫女」にも触れないわけにはいきません。
和田の風呂はともかく、泰時の双六には上総介との因縁に視聴者は大きくうなずき、
実朝の「雪の日は出歩くな」には悲鳴が上がったようです。
再度、実朝が対面した時の「お前さん…」の後、巫女は何を言おうとしたのでしょうか。

大竹しのぶ本人の言では「おもしろさ7、深み1、あとは勢い」だったそうですが、
「おもしろさ」を薄っぺらいコントにしない演技の力を感じました。
実は「ねえねえ、アタシ何でもやるから、ちょっとだけでも出演させてよ」と
直訴したんじゃないかと密かに疑っているのですが。

というわけで、今回の秀逸は、
女子に尽くす義村が一目で見抜いてみせた'のえ'がすぐに隠した飯粒の付いた薬指でも、
実家に戻ると、子が欲しいかと問う義時を「辛気臭い」と辛辣にグチる'のえ'だが、
実は比奈も似たようなことをしていて心配になる、三谷幸喜の妻観、女性観でも、

新婚早々、和田邸に入り浸る実朝のホモソーシャルな「最後の夏休み」でも、
義時より話しやすいのか、妙に実朝に気に入られている泰時の「俺たち」力でも、
女将の巴と居酒屋稼業に精を出すも、子たちが寄り付かない和田の寂しさでも、
輪の外にいるが、外のことには勘の働く八田の遊軍力でも、

そういえば妻を亡くしていた大江の真摯な言葉に素直に感謝する政子が、
尼に似つかわしくない実衣の香に興味を示すというあからさまな愛の予感に、
かつての観察者ぶりが復活したような「あら、ぞっこんだわ」顔をした実衣がまとう、
全成との愛の記憶を全身にまとったような徹底した赤。
 35回「苦い盃」では北条時政(坂東彌十郎)と畠山重忠(中川大志)の対立が浮上することがメインストーリーですが、もうひとつが三代目・鎌倉殿の源実朝(柿澤勇人)の結婚生活での悩み。
 後鳥羽上皇(尾上松也)の従姉妹・千世(加藤小夏)と結婚した実朝(柿澤勇人)ですが、表情は浮かないままでした。

 実朝は気晴らしのため、北条義時(小栗旬)の息子・泰時(坂口健太郎)をお供に、楽しく過ごした記憶のある和田っちこと和田義盛(横田栄司)と巴御前(秋元才加)の館を再訪しました。
 史実では木曽義仲の最期の時にそのまま行方不明になったとされる巴御前、ひさびさの登場です。
 義盛の家では普段口にしない鹿汁を頬張ったり、皆で酒盛りをしたりと楽しい時間を過ごせている実朝。
 義盛はそんな鎌倉殿に「少しは羽目をはずしたほうがいい。面白いところへお連れしましょう」と声をかけ、一行を白髪の老婆の元へ連れて行きました。白髪の老婆は“オババ”と呼ばれる歩き巫女(大竹しのぶ)。
オババ「この中にひと月、身体を洗っていない者がいる」
義盛は「俺だ。よく分かったな」
他の者「(匂いに顔をしかめて)これって占いですか」

 『どうする家康』にも出てくる"歩き巫女"とは ↓
https://reki-historia.com/2022/12/03/arukimiko/

 怪しく占い続けるオババは泰時が「双六を苦手なこと」を言い当てました。
 「双六の最中に斬られた上総介(佐藤浩市)とのつながりを感じざるを得ない…」「上総介の死んだとき、ブエイ、ブエイと産声をあげたのが赤ん坊だった泰時ではなかったか」など、亡き上総介を思い出す声が当時のSNSにはあふれました。
 また、オババは2人きりになった実朝から「妻をめとった」「私の思いとは関わりないところで、すべてが決まった」という話を聞くなり「悩みは、誰にもある」と受け止めました。
オババ「お前の悩みはどんなものであってもそれはお前一人の悩みではない。遥か昔から、同じことで悩んできた者がいることを忘れるな。お前ひとりではないんだ、決して」
 その慈(いつく)しみの言葉に、実朝は目に涙を浮かべるのでした。

 さらにオババは実朝に「雪の日は出歩くな。災いが待っている」とアドバイスをしました。
 それは後に現実のものとなるのでした。
(2022年9月11日放映)

参考文献
『鎌倉殿の13人 後編』 NHK出版〈NHK大河ドラマ・ガイド〉
『現代語訳吾妻鏡』 五味文彦・本郷和人 (編) 吉川弘文館
『愚管抄 全現代語訳』 慈円(著) 大隅 和雄 (訳) 講談社学術文庫
NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』 第34話「理想の結婚」に寄せて

 9月24日の投稿で↓と同様のものにリンクを貼りましたが、それはまあ…。

 大河初出演となる女優の菊地凛子(41)が初登場しました。主人公・北条義時の第3の妻・のえの“二面性”をいきなり見事なまでに体現。視聴者を驚きに包む大河デビュー


 義時にも縁談が持ち上がります。

 文官・二階堂行政(野仲イサオ)は孫娘・のえ(菊地凛子)を「もらってやってくれんか。気立ての優しい子なんだ。頼むよ。非の打ち所がない。身内が言ってるんだから、間違いない」と猛プッシュ。

 一度会うことになり、八田知家(市原隼人)に“見極め”を依頼しました。

 鎌倉御所、庭。義時はのえと初対面しました。

 のえは石橋山の戦いに興味があり、義時の肩の枯れ葉にも気付きます。
 知家も「非の打ち所がない」「裏表なし。あれはそういうおなごだ」などと太鼓判を押しました。

 義時はのえを自宅に招き、きのこを贈ります。のえは「きのこ!大好きなんです!ありがとうございます」と大喜び。義時の息子2人とも、すぐに意気投合しました。

 義時はのえとの結婚を決め、政子(小池栄子)に報告しました。

 北条泰時(坂口健太郎)が侍女の部屋の前を通り掛かります。
 のえ「それ?きのこ。持っていきな。どうぞどうぞ、私、嫌いだから。御所の女房はもうおしまい。小四郎殿に嫁ぐってことは、鎌倉殿とも縁者ってこと。(侍女たちに)控えよ、控えよー!(大笑い)」

 「おなごというものはな、だいたいきのこが大好きなんだ」(第29話「ままならぬ玉」、7月31日)と信じる(?)義時でしたが、のえに“裏の顔”。泰時は呆然としました。
 のえのはしゃぐ声が響くエンディングでした。


 伊賀の方(菊地凛子、ドラマでは「のえ」)について。
 大人しく北条義時(小栗旬)の継妻として収まっているような良妻賢母タイプの女性なら、ハリウッド女優の菊地凛子をキャスティングする必要はないのです。まさか義時の死が毒殺で、その犯人が伊賀の方であるという俗説が取り上げられるとは。のちに義時死後に「伊賀氏の変」を起こすのにぴったりな人選と言えるでしょう。
 そもそも義時に縁談を持ちかけたのは、宿老の大江広元(栗原英雄)と二階堂行政(野仲イサオ)。のえは、行政の孫にあたり、行政の母と源頼朝(大泉洋)の母がいとこという関係なので、家柄は申し分ありません。
 三度目の結婚に乗り気ではなかった義時ではありましたが、行政のあまりの押しの強さに断る隙も与えられず、八田知家(市原隼人)に見極め役まで頼み、のえとの対面に臨みました。
 義時にとって最初の妻である八重(新垣結衣)は初恋の人であり、嫌われても無視をされても諦められないほど憧れていた存在です。そんな八重が亡くなり、再婚を考えていなかった義時の前に現れたのが比奈(堀田真由)で、彼女の可憐なだけではない内面の強さに惹かれ、義時は再婚を決意したのです。
 そして、3人目の妻になろうとしているのがのえです。初対面の義時に向ける彼女の笑顔は穏やかで、気遣いのできる楚々とした雰囲気は八重の姿とどこか重なります。八重にも比奈にもあれだけキッパリ否定されたのに、義時がのえに“きのこ”を贈ると、「きのこ大好きなんです!」と素直に受け取ってもくれます。初対面で義時の心をがっちりと掴んだのえに対する八田知家の評価も最高得点をたたき出しました。
「非の打ちどころがない。気立てもよく、賢く、まあ見栄えも悪くない。お前が断ったら、俺が名乗りを上げてもいいくらいだ」と渋い表情で太鼓判を押したのです。ダメなんだよなー、友家なんかにこういうことを頼んじゃあー。女を見る目なんてないんだから。

 伊賀の方は、義時との間に政村という男子をもうけることになります。北条政村は、後に鎌倉幕府第7代執権になる人物。蒙古襲来を撃退(元寇)したことで有名な北条時宗が未だ年少ということで、60歳と老齢の政村が執権に就任することになったのです。

 さて、これからどんな振る舞いを見せてくれるのやら。

参考文献
 『鎌倉殿の13人 後編』 NHK出版〈NHK大河ドラマ・ガイド〉
 『現代語訳吾妻鏡』 五味文彦・本郷和人 (編) 吉川弘文館
 『鎌倉殿と執権北条130年史』 岡田清一(著) 角川ソフィア文庫
 『北条氏の時代』 本郷和人(著) 文春新書
 『鎌倉幕府と執権北条氏の謎99』
          中丸満(著) かみゆ歴史編集部(編) イースト新書Q 
 『鎌倉殿と執権北条130年史』 岡田清一(著) 角川ソフィア文庫
 『北条義時 - 「武士の世」を創った男』 嶋津義忠(著) PHP研究所

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2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」 更新情報

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