機長役のNoah Davisは必死に操縦室のドアをこじ開けようとしていた状況を好演していた。Lubitz副操縦士役のTravis Jay Rileyは本物と見紛うほど風貌も似ていて、実際の様子を彷彿とさせた。世間はこの若者の暴挙を非難するだろうが、一人自室で抑うつ症状に苦しんでいた本人の様子までつぶさに番組で伝えていたと思う。こういう背景を観れば、この事件の本質は彼自身というより、40人を超える診察した精神科医と航空会社産業医の無責任にあることが分かる。privacy保護の名の下に続いた、いわば職務怠慢である。