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MAYDAY メーデー!ナショジオコミュのAFGHAN NIGHTMARE National Airlines 102便 離陸失敗事故

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2013年4月29日、Afghanistan駐留米軍の物資輸送を請け負っていたNational Airlinesの102便B747型貨物機は、同国南西部にあるBastion基地から首都KabulにあるBagram基地を経由して、UAEのDubai空港へ向かうところであった。Franceから出発して20時間にのぼる連続勤務の最終legで機長Brad Hasher、副操縦士のJemmy Brocow、それにReserveのJeremy Lipka機長はいずれも疲れ切っていた。使用機材のN9AQは新造機であり、Load masterのMichael Sheetsの監督でERAP装甲車を5台、12, 18, 18, 18, 18, 12tonの順に搭載していた。C17輸送機に続いてRWY03を15:25に離陸。Gear-upした途端に機首が大きく上昇し、機長が直ちにMy airplaneと操縦を交代した。しかし異常姿勢は回復せず、B747Fは木の葉のように滑走路脇に墜落した。乗員7名全員が死亡した。
事故直後、イスラム過激派組織のTalibanが犯行声明を出したが、軍事ジャーナリストのSteven Hartovなど事故現場近くで墜落を目撃した者が多く、航空機事故としてNTSBより1Brian MurphyとTim LeBarmとが現地へ派遣された。空軍兵士が残骸を滑走路脇から格納庫へ移動させ、ボラックボックスはNTSB本部へ空輸された。FDRは離陸3秒後に停止しており、有用でなかった。滑走路の清掃員が機体から煙が出ていたとの証言したが、残骸から火災や爆発を示唆する証拠はなかった。軍用車のダッシュボードに装備されていたドライブレコーダーが墜落の瞬間を録画しており、Pan cake様に機体が落下していたことから、過重搭載もしくは重心位置の移動が原因の墜落が想定された。
CVRを分析すると、離陸前に副操縦士が貨物室内で断裂したnylonストラップを発見したことを話していた。また全てのストラップが後ろ方向へ引っ張られて伸びていたと語っていた。これらは重たい車両が機首上げ姿勢で後方へ引っ張られ、一部のストラップは断裂していたことを示唆する。
残骸のうち尾翼部分は比較的損傷が少なく、圧力隔壁にはMRAP装甲車が衝突したためと思われる塗料が付着していた。これらを総合すると、小型の装甲車は24本のストラップで、大型は26本のストラップで固定されていたものの、離陸中に後方へ移動した可能性が高い。また丁度その高さで隔壁後方にブラックボックスが接地されていたため、離陸3秒後に装甲車が圧力隔壁へ衝突して、そのままブラックボックスを破壊したと説明できる。
けれどもNTSBのTim Butch調査官らが最後尾の装甲車1台が圧力隔壁を破ったことでC/Gが後方へ移動して墜落するかをsimulationしたところ、墜落しなかった。そのためGo-teamの調査官らは現地で撮影した残骸画像からJack skrewがへし曲がっていることを見つけた。
ブラックボックスの後方には水平尾翼を昇降するJack skrewが設置されており、これもMRAP装甲車のバンパーによって破壊されたためelevatorが制御不能となったと仮定すると、simulationでは墜落すると結論された。
貨物畿内で重量物をストラックで固定する際には、床面に対するストラップの角度で張力が大きく変わる。National Airlinesではストラップの装着角度や本数に規定はなく、事故機のLoad masterも正規の資格を保有していなかった。
Afghanistanでは2001年の同時多発テロ依頼12年余りイスラム過激派の掃討作戦が継続されており、NTSBによる現地調査は1回きりであったが、墜落事故原因は重量車両の固定法に問題があったと結論された。

コメント(3)

十数トンもある装甲車をB747貨物機に搭載できること自体、驚異的な輸送力であると思うが、そんな重量物を金属製の鎖でなく、ナイロンストラップで固定するのは意外な感じがした。乗員らがストラップの切れ端を見つけても何とも思わなかったのは、20時間を超える連続勤務で、早くDubaiへ到着したかったための短絡的に思考だったのだろうか?
貨物室に車両を乗せる時に、ストラップによる固定の他、Lowギアを入れ、サイドブレーキをきつく引いて、更に輪留めをすれば、更に厳重に固定できるのでないかと思ったが、番組内ではそこらへんの固定方法の詳細は分からなかった。
自分がKabulにODA事業で滞在していた時には、Kabul空港は朽ち果てた旅客機の墓場になっていた。RWY近くに鉄塔がそびえた小丘があり、アプローチも容易ではない地形である。Bagram空軍基地は米軍がB747Fでも離着陸できる立派な施設をもつが、同時多発テロから20年を経た今、Baiden大統領は撤退を決めた。西側諸国の駐留がなければ、この広大な軍事飛行場もいずれは軍事基地の墓場になるのだろうか?
軍事ジャーナリストのSteven Hartovはせっかく墜落の瞬間を目撃でしていたのに、カメラを構えていなかったのは全く残念だった。一方、軍用車のドライブレコーダーは見事に墜落する機体を捉えていて、これが決定的な証拠になった。動画でも静止画でも画像証拠は偉大だ。

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