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MAYDAY メーデー!ナショジオコミュのBalcan Bulgaria航空103便ハイジャック事件

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1993年3月7日、バルカン・ブルガリア航空103便(An-24型機)は、15分遅れの18:15にブルガリアのSofia空港を離陸し、同国東方の黒海沿岸の保養地Varnaへ向かって離陸した。Ilian Larov機長、Plamen Stalev副操縦士、客室乗務員のValentina Yordanovaは37名の乗客と搭乗していた。
離陸して間もなく、最後尾の左右2席に座っていた17-22歳の男4人がYordanovaにアーミーナイフを突き付け、次いで前列に座っていた乗客へも同様に脅しをかけた。主犯の男が、自分らは刑務所を出てきたばかりで、これからAustriaのViennaへ向かうと叫び、軍人の乗客に操縦室へ行ってパイロットを呼んでこいと指示した。軍人の男は操縦室へ入って状況を説明した。同便ではStalev副操縦士が機長昇格訓練飛行中で、Stalev操縦士が主犯格の男と客室へ出て話をした。残燃料が1時間しかないのでIstanbulへは飛べるが、逆方向のViennaへは給油しないと向かえないと説明したが、主犯格の男はあくまでもViennaへ行くよう主張した。
Stalev操縦士は操縦室へ戻り、ATCで緊急事態を告げ、ハイジャッカーらの要求を伝えた。Sofiaでは内務省内に事故対策本部が設置されて、そのままVarnaへ飛ぶよう指示した。crewは1時間ほど旋回するなどして、北西方向へ返針したように見せかけながらVarnaへの飛行を続けた。また対策本部は19:30からVarna市街地を停電させて、内陸のViennaに着陸するように見せかけた。103便はギアダウンさせるとnose-gearが緑に点灯しなかったが、そのままRwy27へ着陸し、滑走路先端のTaxiway4で機体を停止させた。
主犯格の男がオーストリア入国審査官を呼ぶよう要求したので、急遽ドイツ語が堪能な男女2名が黒のコートを着て機内へ入ったが、制帽がブルガリア製であることに犯人が気づいて激昂したため、特殊部隊員が突入して制圧した。後方の化粧室にYordanovaにナイフを突き付けて閉じこもったLachezar Ivanovはドアを蹴破られ射殺された。Yordanovaは右手背と頚部に切り傷を負っただけで救出された。
後にハイジャック犯らは軽犯罪を繰り返していた若者らで、ベルトのバックルにナイフを忍ばせて搭乗したと自白した。裁判で懲役7-10年が言い渡された。

コメント(3)

Mayday!ではハイジャック事件が過去数回取り上げられたが、今回の事件は事件内容は陳腐で、続発した事故もなく、教訓も乏しかった。次にハイジャック事件を取り上げるなら、長島機長が犠牲となった全日空61便事件をリクエストしたいものだ。
。Ilian Larov機長(Arthur Swan Moukhortov)、Plamen Stalev副操縦士(Mikhael Bronnikov)、客室乗務員のValentina Yordanova(Olga Korsak)は搭乗機を乗っ取られても犯人を刺激せず、冷静に対処して事件を解決させられた様子を好演していた。因みにStalev操縦士はその後機長に昇格して、8年後に他社へ移籍。Yordanova乗務員は同社で17年間勤務を続けたとのこと。
日本航空のよど号機ハイジャック事件でもそうだったが、小細工をして犯人たちの要求した目的地へ着いたと偽っても、直ぐに嘘だと気づかれてしまう。今日の旅客機は客室のエンターテーメント・サービスでも自機の飛行位置が表示されるので、この手の細工は有効に通用しないだろう。

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