「青天を衝け」感想コミュコミュの第21回　「篤太夫、遠き道へ」

篤太夫（吉沢亮）は、パリ万博に参加する慶喜（草彅剛）の弟・昭武（板垣李光人）の随行でフランス行きを打診され、その場で快諾する。一方、慶喜は第15代征夷大将軍に就任。慶喜は篤太夫を呼び出し、昭武の未来を託す。その後、横浜で初めて勘定奉行・小栗忠順（武田真治）と対面した篤太夫は、このフランス行きに秘められた重要な目的を知らされる。旅立ちの前、成一郎（高良健吾）と再会した篤太夫。二人は牢（ろう）に囚（とら）われている長七郎（満島真之介）と久々に対面するが…。

コメント(4)

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[1] mixiユーザー 07月05日 06:52

つよぽんが思いのほか、ちょんまげなのにフランス式軍服が似合っていた。
慶喜は「渋沢はどうしておる？」と家臣に問い、栄一は「殿…いや上様はどうしておられますか？」と同じ家臣に尋ねる。(笑)
このお互いが思い合ってる感じ。良いじゃん。

そして久しぶりの拝謁。ふたりが会うと彼らの間にはいつも円四郎を感じる。
ふたりで話しているんだけど円四郎もその場にいる事として話しているような気がしてならない。
そしてふたりは家康の遺訓をそらんじる。
このシーンふたりの域がピッタリと合ってとても良かった。

前回、土方歳三と栄一のエピソードは、史実をもとにしていたという事で驚いたけど、
今回も、小栗幸之助とのやりとりも渋沢栄一の回顧録をもとにしたエピソードらしい。
最初に「おまえ数年前は攘夷と叫んで暴れていたやからだろう」からの「冗談だよ」の場面。

渋沢栄一は回顧録で多くのエピソードを書き残しているので、これからも「まさかこれ史実だったの？エピ」が随所に出てくるんだろうね。

現在の一万円札の福沢諭吉と新一万円札の渋沢栄一が同じ画面におさまったシーンは、これはお札の顔のリレーの顔合わせだね。

長七郎の面会が叶った事で、子ども時代の回顧になる。
幼き頃、国を守る事、その先を願う事を誓った日。
栄一は迷いながらもそこはぶれていない。

「5年先、いや3年先や1年先の世の中がどうなってることやら」
時代は明治に移ろうとする動乱の時代。まったく先が見えない中、栄一はパリへと向かう事となる。

のちの明治天皇が「天然痘ワクチン受けてるし」と言ったら孝明天皇が「ワクチン接種か、うちには予約案内来なかったし」というくだりは（そんなこと言ってない。(笑)）、現代の新型コロナを思った人も多かったんじゃないかと。

幕末の幕府の台所事情を描いた作品はこれまでなかったと思う。
栄一を主人公としたからそういう所を描ける。
面白い視点だと思う。

[2] mixiユーザー 07月05日 08:02

>>[1]
あれこれ全く同意です。
慶喜と栄一が家康の教訓を暗唱するところ、本当によく揃っていましたね。見事でした。
小栗上野介の言葉にも感銘を受けました。徳川のためではなく、日本のためという部分（かなり意訳）。実際、日露戦争の折、日本海海戦で日本が勝利をおさめたのは、横須賀造船所のお蔭だと、東郷平八郎が小栗に感謝しているのですよね。東郷平八郎は薩摩人なのに。ものがよく見えている人は、幕府だとか薩摩だとか、そういう発想を超越していますね。
今回もまた良い脚本と思いました。

[3] mixiユーザー 07月05日 11:40

>>[2]さん
>日露戦争の折、日本海海戦で日本が勝利をおさめたのは、横須賀造船所のお蔭だと

横須賀造船所！

ちょっと前から小栗上野介が出るたびに、彼は手にネジを意味ありげに持っていました。
今回、やっとそのネジは渡米した時に造船所見学の時に得たものとわかりました。

この時すでに小栗はアメリカの工業力に圧倒された経験をしているんです。
栄一は来週から圧倒される予定。(笑)

横須賀造船所といえば勝海舟。そして坂本龍馬。

勝は、幕府に頼らないで全国から人材を集めると主張する。それに龍馬が引っかかってくる。
いわばソフトウエア重視。
小栗は、造船所というハードウェアを充実させることを目指す派。

勝は咸臨丸で渡米。
時の大老・井伊直弼の命を受けた小栗を乗せたポーハタン号は、咸臨丸を追いかける形で横浜港を出港。
咸臨丸は、小栗たちよりも12日早くサンフランシスコに到着してます。

この渡航中に桜田門外の変があって井伊直弼暗殺。ちゃかぽん死す。

まぁねぇ、このあたりとてもドラマチックで面白いんだけど、栄一が主人公の本作では勝も龍馬も出番なしっぽい。

[4] mixiユーザー 07月10日 07:45

あ、そうかって思った事。
栄一は二人芝居になると俄然生きてくる。

とっさまと栄一。
この組み合わせはいつも、とっさまが渋く光る。
栄一は受け身。

円四郎と栄一。
円四郎の魅力全開。
栄一は空回りにしゃべくるが円四郎の前では小物になる。
栄一は基本受け身。

原市之進さまと栄一。
栄一、原さまの合間を突いてしゃべくる。
原さま、扇で栄一に「待て」をさせる。(笑)
ど真面目原さま、栄一相手だとコントになる。

ネジ小栗上野介と栄一。
くせ者感いっぱいのネジ小栗と、直球型の栄一の組み合わせ。
一見、合わなそうだけどそんなことはなく、面白いやりとりになった。
ふた方の魅力を余すことなく。

慶喜と栄一。
このふたりのシーンはわくわくする。
特に今回は家康公の遺訓をふたりで諳んじる場面にはグッとくるものがあった。
相性抜群さを見事に表現していた。

喜助と栄一。
この組み合わせはもう生まれながらのコンビ。
喧嘩したってしばらく疎遠になったって、心はひとつ。

忘れられないのが、慶喜とドジっ子犬飼さま。
犬飼さまがやらかして、慶喜が鼻血を出し、別件で包帯だらけになってしまった件。
これ、つよぽんだからとても様になっていた。
なんていうかつよぽんこのシーンめちゃめちゃ楽しんでたと思う。
SMAPのスマスマ時代に多くのコントをこなしてきた王者の風格があった。(笑)

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