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芝田進午の人類生存思想と現実コミュの眞子さん結婚会見は「プリンセスの亡命宣言」 北原みのりさん

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毎日新聞 2021/10/26 19:02(最終更新 10/26 19:02) 有料記事 1943文字

記者会見の終わりに目を合わせる小室圭さんと眞子さん=東京都千代田区で2021年10月26日午後2時11分(代表撮影)

記者会見の終わりに目を合わせる小室圭さんと眞子さん=東京都千代田区で2021年10月26日午後2時11分(代表撮影)
 秋篠宮家の長女、眞子さん(30)と小室圭さん(30)が結婚を報告した記者会見を識者はどう見たのか。ジェンダーの問題に詳しい作家の北原みのりさんは「自分の国で生きることができないプリンセスの亡命宣言だった。若い二人が生きていけないと思った日本の社会や皇室という制度のあり方を、私たちは考えていかなければならない」と話す。【上東麻子/デジタル報道センター】

 自分の国で生きられないプリンセスの亡命宣言だと思いました。さまざまな報道やバッシングに対して、お二人がこれまで本当に苦しい思いをされてきたことが分かりました。これまでは皇室関係者として発言する機会すらありませんでした。今日、こうした場があってよかったと思います。

 眞子さんが一番伝えたかったのは、最後の「今、心を守りながら生きることに困難を感じ傷ついている方がたくさんいらっしゃると思います。周囲の人の温かい助けや支えによって、より多くの人が、心を大切に守りながら生きていける社会となることを、心から願っております」ということでしょう。

 眞子さん自身が小室さんに「海外に拠点をつくってほしい」と留学を勧めていたことも分かりました。二人は、3年前にすでに日本では暮らしていけないと決断されていたのでしょう。

 皇室の人、特に若い女性が安心して生きていけない日本という社会は一体何なのかと考えさせられます。ネット上で中傷する人たちは、皇室だから攻撃しているというよりは、女性だから、決してやり返してこない、いわば「中傷してもいい弱い存在」だからと攻撃をしていると感じます。しかもその内容は、本人でなく小室さんのお母さんの話です。「こういう女を母親に持つ小室さんは(眞子さんの結婚相手として)ふさわしくない」「こういう母親ではだめだ」という偏見に満ちた一方的な報道や人々の考えが、勝手な小室さん像を作りあげてしまいました。

「オンラインの暴力」への抗議
 眞子さんの心をこれほど傷つけたのは、SNS上に飛び交う「オンラインの暴力」です。目にしたくなくても目に入ってしまうオンライン上で作られる暴力的な空気。そうしたものに傷ついている人は今、たくさんいます。しかも、適切に規制されることも、ケアされることもなく言われっぱなしです。心を壊したり、自殺者まで出したりするような暴力性が、今回、皇室の女性にまで向けられた。小室さんのお母さんが身の危険を感じているという発言もありましたが、本当にひどい状況です。そうした社会への強い抗議が含まれた記者会見だったと思います。

 皇室制度も問われています。私は基本的には、皇室をスキャンダラスに語ること自体は悪いことだとは思っていません。イギリス皇室もそうですが、ある意味でそれが民主的で健全な国のあり方だと思うからです。しかし、今回の小室さんについての報道は過剰でした。

 その一つは、シングルマザーの女性に対する男性の一方的な「嫌悪」を報道が引き出したことです。人々の嫌悪をちゅうちょなく引き出す怖さを感じました。そうして引き出された嫌悪は、たとえ皇室であっても向けられます。しかも若い女性、小室さん親子といった攻撃してもやり返されることがない相手に向けられます。

 上皇后の美智子さまは一時声が出なくなり、皇后の雅子さまは適応障害を経験され、今回眞子さまは複雑性PTSDになりました。皇室の女性は男子を産む妻としての役割を期待されたり、正しい娘として「正しい」相手と結婚しなければというプレッシャーを感じたりしています。若い世代に押しつけるにはあまりにも過酷な制度ではないでしょうか。特に眞子さんのようにICU(国際基督教大学)で学んだ女性が、世界のジェンダー平等とはかけ離れた世界で生き抜くのは過酷なことです。

 眞子さんには、自分たちの手で築いた生活で幸せになってほしいと思います。眞子さんが皇室を出る時に妹の佳子さまと抱き合っている姿を見て、皇室の若い女性として2人で支え合ってきたのだと感じました。眞子さんが言った「多くの人が、心を大切に守りながら生きていける社会」になってほしいし、私たちがそうしていかなければいけません。

 日本は1人のプリンセスを外国に放り出しました。それは、メディアだけのせいでなく、皇室という制度そのものの欠陥でもあると思います。若い二人が暮らせない日本という国をどう変えていくのか。これを機会に議論することがたくさんあると感じています。

北原みのり(きたはらみのり)さん
 1970年、横浜市生まれ。96年に女性向けアダルトグッズショップを設立。首都圏連続不審死事件の木嶋佳苗被告(当時)の裁判傍聴記「毒婦。」や「さよなら、韓流」などの著書があり、作家としても活躍する。

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