創作詩コミュの花

どれだけ求めても
見えない大いなる波に
阻まれる

どれほど想っても
どれだけ願っても
叶わない

あなたの笑顔見る度
あなたの声聞く度
期待してしまう
その度にすれ違う
それでも無心に
想い合えた

それは見返りもなく
一心に愛でる花にも似て

優しくて美しい時だった

けれど与えすぎては
枯れてしまう花の
気持ちを推し量る
心の余地はなかったのかも
しれない

あなたは僕の知らない
花になっていた

誰の足しにもならないと
自分だけの為に
生きる事を決めた
あなたは
いつかの私

孤独でありながら
この世の隙間を
掻い潜って
自身の喜び
せしめんと
ひっそり生きている

今日自分が助かれば
何も怖くないんだと
そんな惨めな気持ち
懐に隠して

そんなあなたの目は
清々しさとは
およそ掛け離れた
ギラついた目をしていた

誰の足しにもならないと
諦めた夜に
寄り添ってくれたのは誰

投げ出したくなる夜に
抱きしめてくれたのは誰

"心の平和を"
そう谺した闇の帳で

耳鳴りと共に
胸が締め付けられた

流れゆく河の先に
行き着くべき場所がある

意味のない今は
ひとつもないのだと

新たな自分を
確立する事で
あなたの笑顔
守れるなら

何も惜しくない

あらゆる鎖を
断ち切って

またあなたの前に
現れるから

有り余る程の
満ち満ちたこの
飽食の世に
再び産み落とされた
この魂

今一度
自身の命の真価を
見誤る事無かれ