市民運動創造と宇都宮健児ら群像コミュの【永岡浩一さんからの通信】和歌山放送ラジオ　ボックス（2022/3/4）

【永岡浩一さんからの通信】和歌山放送ラジオ　ボックス（2022/3/4）　伊藤宏　今のロシアは太平洋戦争の際の日本と同じ、ともかく一刻も早く殺し合いをやめるべき、世界3位の原発大国ウクライナで原発が戦争に巻き込まれたら世界破滅、コロナと博打場政策から、専門家の姿勢、基準を科学的に示さずデタラメをすることの危険性を説く


　永岡です、和歌山放送ラジオのボックス、金曜日のコメンテイターは和歌山信愛女子短期大学教授、新聞うずみ火編集委員の伊藤宏さんでした。司会は赤井ゆかりさんでした。オープニングでウクライナについて赤井さん、言及されました。



　音楽の世界でもロシアのウクライナ侵略は影を落として、先日お話した指揮者のゲルギエフはミュンヘン・フィルの指揮者を解任されて、西側の要職から全部追放（その他にもクリミア侵攻を支持した音楽家が追放）、どころか、日本の演奏会で、チャイコフスキーの1812年という曲、ロシアがナポレオンを倒したことを記念した作品が演奏中止になるなどのことがあります。しかしロシアの音楽家は本来、日本が好きな人が多く、例えば指揮者のフェドセーエフは日本に来てカレーを食べるのが楽しみというし、伝説の指揮者ムラヴィンスキーは、日本での演奏会をファンが隠し撮りした録音でも遺族が日本でＣＤにするのを快諾などのもの（ゲルギエフも日本に数十回来ている）、つまり日本は様々な意味でロシアにアホなことするなと言える立場にあるのですが、真っ先に行くべき人物が核オプションとか火事場泥棒、この国が太平洋戦争をした意味が理解できますが、安倍氏にモスクワに行きプーチン氏を何とかしろとネットでデモすべきかも知れません。

　また、意味は違いますが戦争は最悪の環境破壊、日本だと食品ロスをなくそう、プラスチックごみを減らそうなどＣＭでキャンペーンはあり、もちろんそれらに異論はないものの、戦争をしたらその努力が水の泡、ただメディアは戦争と環境破壊について言及しないのは問題です。そしてこのままだと来週の東日本大震災11年も、下手したらテレビが大きく報じない危惧があります（テレビがウクライナをしきりにやっているのは視聴率のため、現実に阪神淡路大震災はそのためここ数年関西ローカルしかテレビの特番はありません）。



　伊藤先生の脳に効くニュース、前半9時20分頃のコーナー、リスナーの声が殺到して、もちろんロシア、プーチン氏のウクライナ侵攻がテーマ、日に日に深刻、ウクライナに春はなく、岸田氏が仲介すべき、プーチン氏が自滅であり、ロシアとウクライナの停戦交渉の最中に戦争するプーチン氏、正常な精神状態か、プーチン氏、第2次大戦核兵器使用を示唆して橋下氏、安倍氏らの軍拡の意見があり問題とあり、伊藤さん、兵器を使い人命を奪い解決は21世紀に問題、そしてロシアが悪いのではなく、プーチン政権が問題、ロシア側も兵士が亡くなり、無差別攻撃で民間人も犠牲、学校も破壊、避難を勧告して攻撃など言い訳にならず、他人に武器弾薬を向けたことは言い訳できず、伊藤さんはプーチン氏のやっていることを見たら、太平洋戦争の際の大日本帝国と同じ、敗戦濃厚でも国民は鬼畜米英、正義の闘いと思い込んだのと同じ。日本は本土空襲、広島・長崎に原爆で敗戦、ロシアに他国が武力はないが、プーチン氏、核兵器使用を口にして、バイデン氏が第3次世界大戦というのはとんでもない。

　プーチン氏、このままウクライナをねじ伏せても、国連はクリミア半島の時より厳しく批判して、そして経済的な核兵器と言われるスイフトも発動されて、経済的に殲滅戦ではあり、このままだとロシアの庶民、弱い立場の人も大変。ロシアはウクライナを制圧しても世界で孤立、その際に核の使用は危惧されて、ここ数十年世界での分断と対立、敵を作り自国の利益にする＝敵がないと成り立たない。

　ウクライナへの支援は、人道的な支援はＯＫだが、武器の供与は正しいか、ウクライナ人は丸腰で撃てる者なら打て、それに武器の供与はロシアの攻撃の口実を作り「武器があるから攻撃される」、日本はその丸腰の良い点を持っているのに、安倍氏のいう核の共有は、戦争の口実に相手に与えてしまい、戦前の再来。戦前も軍部の暴走が、強い言葉が国民を扇動して極めて危険「ウクライナは他人事ではなく、日本にも影響」

　さらに、ウクライナは原発で世界3位、それを伊藤さん危惧されて、ロシア軍も原発を攻撃することはないと信じたいが、「もし原発が戦争に巻き込まれたらウクライナだけでなく世界破滅」、まず殺し合いをやめて、主張が平行線でも話し合いはすべき。赤井さんもプーチン氏の精神状態がまともでないとメディアが報じて、顔を見たらその通りと説かれました。

（永岡注：プーチン氏を見ていたら、映画「博士の異常な愛情」でアメリカの狂った将軍が当時のソ連に核攻撃を命じたものが現実になったのかと思います）



　後半9時50分頃のコーナー、リスナーの声が来て、、昨夜岸田氏の演説、中身なし、和歌山は蔓延防止解除、仁坂知事の主張を無視してのものは問題、あるいは博打場誘致、妥当とされているが、リスクが大きく、有識者、専門家は都合のいい人のみ選ばれていないかとあり、伊藤さんはコロナ、蔓延防止、大阪は延長なのに和歌山は解除、現場を見て財政を伴うものに基準は必要だが、基準を満たすというがそれが絶対ではなく、知事、現場を熟知しているものがこのままだと解除無理と主張しているのに、岸田総理の解除の発想は、日本に限らないが、何でも数字、50人ならダメ、49人ならＯＫとの線引きは問題、基準を越えて解除はできないが、基準を満たして解除と言うのは、現場無視、伊藤さんは仁坂知事、問題のあるものに地方自治として声を上げてほしい。

　他方、仁坂知事の進める博打場、有識者の選定は伊藤さんもご存じないが、国の言う専門家とは何か、伊藤さんの個人的な意見で、政策に異を唱える人は入らず、論文などから第3者として選ばず、政策を後押しするものであり、博打場について、住民投票や予算など見ても大雑把過ぎておかしい、それにお墨付きの専門家とは何か、数字の妥当性と言うなら根拠が必要で、あまりにずさん、あの案で妥当という根拠は何か？裁判でも問題ある判断があり、博打場でもちゃんとした想定で検討せず、一部を切り取りいいものを見せるのみ、和歌山の将来になると一方的に提言はおかしい、検証は専門家の役割なのに骨抜き、進めたいものが専門家を恣意的に選ぶのはおかしい、納得できない人間に説明できないなら、何のための専門家か、政治家かと締めくくられました、以上、伊藤宏さんのお話でした。