市民運動創造と宇都宮健児ら群像コミュの【永岡浩一さんからの通信】和歌山放送ラジオ　ボックス（2022/1/21）　伊藤宏

【永岡浩一さんからの通信】和歌山放送ラジオ　ボックス（2022/1/21）　伊藤宏　コロナは救える命を守っての経済・人流、受験生傷害事件から受験ですべてが決まる風潮の問題を語る、トンガ噴火から災害対策は倫理・哲学に裏打ちされるべき、原発も考え直し、助け合いのできる社会は災害に強いことを主張する！

　永岡です、和歌山放送ラジオの朝のワイド番組のボックス、金曜日のレギュラーは和歌山信愛女子短期大学教授、新聞うずみ火編集委員の伊藤宏さんでした。司会は赤井ゆかりさんでした。要点のみ追跡します（本日の書き起こしはこれのみにします）。

　伊藤先生の脳に効くニュース、前半のお話、リスナーの声が来て、コロナのこと、ジョンソン首相は対策撤廃を決定だが、日本だと国民の命を守って欲しい、またオミクロンの急増に恐怖、東大前の事件、道連れの事件は怖いとあり、伊藤さん、イギリスは、国により対応は異なり、ジョンソン氏はロックダウン時にお酒飲んで批判されて、指示を出したものが守らない、日本も黒川氏らもそう、日本はイギリスのマネの必要はないが、和歌山はゼロから過去最高、感染力は大変、しかし若者は大丈夫の風潮は問題、オミクロンは重症化しないと対策はいいというような空気は問題、オミクロンの感染力だけでなく、かかっても大丈夫とのゆるみがあると問題、しかし死者は少ないと言ってもゼロではなく、感染者激増で重傷者も当然増えて、他の持病の医療に支障も危惧されて、救える命は必ず守り、それあっての経済と人流。

　東大前の事件、受験生はただでさえ大変＋コロナ、追い込みの勉強も、予備校、塾現地ではなくオンライン、精神的に折れそうなものなのに、あれは伊藤さんショック。逮捕されたのは医師を目指す高校生、優秀なはずだが、情報は警察しか出ず、容疑者の人間像のメディアで一人歩きも危惧されて、事件を起こして死のうとしたという供述は、昨年暮れの大阪の放火事件もそう、自分の人生で行き詰まり、拡大自殺、周りも巻き込んでの無理心中が多く、死刑になりたいというのも問題、この高校生、東大の医学部を目指していたというが、それが困難となり終わるのはよくない、「受験生は、第一志望の学校に合格がゴールの考えは改めるべき、人生はそれで決まるわけではなく、予備校、先生も人生を決める時期というのはおかしい」、そんな考えが子供たちを追いつめて問題、怪我した方のケアも必要だと説かれました。

　後半のお話は、リスナーより、トンガの大噴火、日本にも津波、日本も火山国、破局的な噴火は日本もあり、これで日本は大丈夫かとあり、伊藤さん、トンガの噴火は大変なもので、それで津波と言えるかわからないが、遠方でチリなどの津波で1960年には大被害であったが、今回は津波警報、カキ、漁船に大被害＝いかにすさまじいエネルギーであったか。日本も阿蘇山で同様の噴火は過去にあり、予知できないもので、伊藤さんも日本の火山であの規模の噴火だと、特に富士山は破局的、噴火予測は困難。

　赤井さんも、夜中に避難できないと説かれて、伊藤さん、火山灰で都市機能破綻＋海外からの支援も困難で、復旧は時間もかかり、火山付近の方はわかるが、火山灰はガラスで、健康被害になり、そして原発の問題、地震国、火山国で、トンガのような可能性はゼロではない、地球のことは予測できず、最近の原発は、特に火山噴火の訴訟でも原告敗訴の理由は起きない、最悪を想定していないであり、原発の是非の前に、地震、噴火は突然起きるこの地球ではあり、それを考えないといけない。そしてトンガの救援活動、伊藤さんも初めて知り、コロナ感染は実質ゼロで、支援でコロナが入る＋噴火直後で医療体制困難、災害がコロナで拡大している。自然災害と感染症が重なり、３・1１は津波が原発事故を引き起こし、個別の対応はできても、複合的になると支援活動はなかなか大変。阪神淡路大震災27年、心の傷はいえず、災害だと多くの命が奪われるのに、災害対策は不十分。東大の前の事件で、医学部を目指す、人間の命を守るべきものが事件は悲しい。伊藤さんは専門性の勉強だけでなく、倫理・哲学も必須、防災でも、100％防げず、どうフォローするかは哲学と倫理が関わるものに必要、もちろん政治にも必須、今の自民政治に倫理なし、しかし学んでもお金にならないものは軽視されるが、哲学・倫理はあらゆる部門に関り、ちゃんとしないといけない、今まで、すぐに役に立つ教育、お金になる教育に傾き、それは問題。

　赤井さんも、３・1１も阪神淡路大震災も助け合ったと説かれて、伊藤さん、助け合いの出来る社会を作ることが最大の防災であり、トンガの噴火などを見て、いい社会にすべきと締めくくられました、以上、伊藤宏さんのお話でした。