市民運動創造と宇都宮健児ら群像コミュの【永岡浩一さんからの通信】和歌山放送ラジオ　伊藤宏の脳に効くニュース（2021/9/18）　

自民総裁選、強権ネトウヨ政党の断末魔、野党は多様性を認めあい対抗すべき、アフガン情勢から、今こそ日本は平和憲法を力として真の意味での外交をすべきことを語る

　永岡です、和歌山放送ラジオ、ボックス金曜レギュラーの、和歌山信愛女子短期大学教授、新聞うずみ火編集委員の伊藤宏さんのスピンオフ企画が第3土曜日にありました。聞き手は寺門秀介さんでした。概略書き起こしします。

　今月も様々なニュースがあり、その中で伊藤さんの選ばれたものは、政局、菅氏出ないから、テレビは総裁選一色、主な4人、河野氏、岸田氏、高市氏、野田氏、伊藤さん、10年前に4人なら意味はあったが、年齢的には若返りでも、4人で一押しはなく、どんぐりの背比べ。議院内閣制、自民のトップを決めるので自民党員以外は関係なく、しかし総裁は自動的に、実質的に総理になるシステムで、自民の内部だけではない。候補はテレビに出ているが、国政単位、しかし伊藤さん、テレビ報道は異常、あまりに取り上げすぎ、これまで安倍氏、菅氏と続いてきた自民の政治に批判的な立場は、自民の中の話で、政権交代が起きたような印象を国民は受けて、しかし今まで、自民は一つの政党、一番怖いのは、アベスガ政権の失敗、過ちをチャラにするのはだめ

　総裁選で、新しい顔ぶれが出たらどうか、河野氏1回で確定させない要素もあり、河野氏は親子三代の悲願、祖父、父は総理になれず、父は下野した際の総裁、衆院議長をしても総理にならず、しかし河野氏が総理でも自民は変わらない。

　福田氏の息子が派閥をまとめているものの、しかし派閥が色濃くなったと寺門さん説かれて、伊藤さんその組織は長老のものとは異なるが、そこまで言うなら福田氏を候補にすべき、当選何回で候補はおかしい、当選1回も同等にすべき、彼らは福田氏を立てず、自民の限界。寺門さん、中選挙区制では自民の派閥の意味があり、今はどうかと説かれて、伊藤さん、アベスガ路線の強権政治、恐怖人事と圧力で自民はネトウヨ政党になった。

　寺門さん、国会も開かれずコロナ対策なしと怒られて、伊藤さん、菅氏は何をしている、国会を開かないのは憲法違反。このままだと総選挙は問題。寺門さん、野党のまとまり、メディアが伝えないが見えないと説かれて、伊藤さん、批判だけではダメ、五輪のもあり、多様性を野党の中で認めあい、国会は政党云々の前に国会議員として存在感を見せてほしいと説かれました。

　後半のお話、海外も大変、国内もコロナで大変だが、日本と関係深い国際社会も深刻、アフガンをタリバンが制圧、20年前に米軍がタリバンを倒したはずが、この20年はアメリカにとって何であったか、そして９・11から20年、テロとの戦いとしてとんでもないこと。日本はきれいごとではなく、平和憲法があり、太平洋戦争で300万人亡くなり、アジアで1000万人殺した反省、武力、力で相手に言うことを聞かせるのは無意味、アフガンにとってこの20年は何であったか、力、武器・弾薬では何も生まれず、死の商人が喜んだだけ。そして戦争があっても兵器産業は罪に問われず、1945年、平和憲法の意味を国民は感じていたのに、今や形骸化。

　中村哲さん、2年前に殺害されて、武器より用水路、砂漠を緑化、それを見て伊藤さんＣＧかと思ったほどだが、現実。そしてタリバンの武力、テロは許されず、バーミヤンの遺跡破壊は許されず、文化、多様性、他の宗教への寛容性がない、中村さんの絵を消して、しかし中村さんのまいた種を潰して、緑になったところが戦地、農業していた人は、このままだと戦争に駆り出されて、しかし日本は平和憲法があるのに、ある国には圧力、ある国にはケツナメ、しかし外交は対話。

　伊藤さん、中国を脅威というより、上手に付き合い互いにウィンウィンにすべきなのに、中国を仮想敵国にしたら戦争。中国は日本には大事なパートナー、ＤＰＲＫ問題も中国の協力なしに解決できず、外交は多様性と寛容、中村さんの理想を日本国として、平和憲法を持つ国として、戦争、飢餓に苦しむ国を救うべき。

　寺門さん、トップ同士がファーストネームで呼び合うのではない、苦しい人を救わないと、環境問題など、日本も無縁ではないと説かれて、来月は選挙も近づいていて市民は声を上げるべきと締めくくられました、以上、伊藤宏さんのお話でした。