市民運動創造と宇都宮健児ら群像コミュの【永岡浩一さんからの通信】ＴＢＳラジオ　荻上チキセッション（2022/9/16）

【永岡浩一さんからの通信】
ＴＢＳラジオ　荻上チキセッション（2022/9/16）　児玉晃一　牛久入管にてカメルーン人死亡（実質国による殺人）で国に165万円賠償判決を語る、医療提供を怠り死なせたと認めさせても、入管そのものの問題は判決で触れられず、入管は全廃するしかない、人権蹂躙システムを否定しないとこの国は破滅を語る

　永岡です、ＴＢＳラジオの荻上チキセッション、本日茨城地裁で、せやろがいおじさんが日本のアウシュビッツと呼ばれた牛久入管でカメルーン人が殺された件、国に165万円賠償命令、弁護団長の児玉晃一さんがお話されました。死んだ、ではなくウィシュマさん同様入管に殺されたと記述します。殺された男性の遺族が提訴、南部広美さんのパートナーにより放送されました。

　２０１４年３月に、医療を受けられず殺されたもの、１０００万円の損害賠償に対してのもの、男性は入国が認められず、持病があり、入管は心肺停止状態まで医療を受けさせず、の始末＝実質入管による殺人、児玉さん、電話出演、この裁判、男性はどうして収容されたかは別、殺された後で児玉さんは担当、入国拒否、退去拒否、難民認定を求めて拒絶。殺される数日前、3/2７に病状悪化、収容者も病院にとしてハンストもあり、そして殺されて、この男性の持病は命にかかわるものではなく、持病は死因ではない。

　裁判の争点は、男性が大声で助けを求めているビデオがわかり、それで救急車を呼ばないのは問題と児玉さん指摘、最大の争点は、どの時点で救急車を呼ぶべきか、であり、判決ではそこと死亡の因果関係は認められず、しかし全体として、動画もYouTube発信、大声で助けを求めて、それを無視した入管施設＝国の責任、外と一般の医療提供の義務があり、それを怠ったとして判断だが、医療を施して助かったかは認めず、それは児玉さん問題として、原告の遺族はカメルーン在住で、メールでやり取り、児玉さんは控訴したい。

　そして、入管収容者に医療行為なし、ウィシュマさんだけでなく、この事件は２０１７年に提訴、弁護団何十人もいて、こんな事件は二度と起こしてはいけないと思い、しかしウィシュマさん殺された。、再発防止のために、内部の職員の研修より「入管は人間を収容する施設ではない＝入管をなくすべき」、入管はそもそも強制収容所、人命を救う施設ではなく、不必要な収容はダメ、必要な場合に１,２日程度＝入管は現代のアウシュビッツ。遺族の反応はこれからやり取り、そして方針を出すと締めくくられました。

　この牛久入管（強制収容所）はトーマス・アッシュさんの映画もあり、私も見て、日本の人権のベースが戦前から変わっていないことを示し、そもそも入管は戦前の特高警察の延長上、こんなアホな組織は潰すべきだし、そして入管を残したのは、この国にまた戦争をしたい暗い欲望があると思われます。

　なお、赤旗日曜版最新号も来て（https://www.jcp.or.jp/akahata/web_weekly/　）、今回は統一協会のスクープはないものの、自民党のデタラメの検証や、統一協会の問題点追及はあり、デニーさん当選で自民のデタラメも書いて、しかし赤旗や文春はジャーナリズムとして当然のことをしているのみ、最近はミヤネ屋もそうであるものの、この国にジャーナリズムのなかったことが統一協会のことだけでなく、入管の横暴も許したもの、戦前は徹底的に潰されるべきです、以上、児玉弁護士のお話でした。