市民運動創造と宇都宮健児ら群像コミュの【永岡浩一さんからの通信】 ポリタスＴＶ（2021/9/16）

　津田大介＆大野亨恭　沖縄報告、オール沖縄を経済面で支えてきた金秀グループが総選挙で自民応援の背景を語る、経済で自民に兵糧攻めにあい、コロナでしんどく、反対の現場は高齢化、若者にどう反対運動のバトンを渡すのか模索すべきことを説く！



　永岡です、ジャーナリスト津田大介さんのポリタスＴＶ、今回は沖縄から、オール沖縄を経済界で支えてきた金秀グループが総選挙で自民の候補を応援するようになった背景、沖縄タイムス政治担当の大野亨恭（あきのり）さんがリモートで出演されました（https://www.youtube.com/watch?v=J8bvAQ8VlfU　）、概略追跡します。

　災害のこと、台風14号が当初の予想と異なり温帯低気圧にならず台風のまま本州、関西直撃…その上に石川県能登半島で震度5弱の地震が18時42分に発生、津波はなかった模様ですが、災害のラッシュです。



　今回のテーマ、沖縄の新聞はこの話題がトップ、デニー知事を支えていた金秀グループはオール沖縄を支えず、本日になり自民国場氏を支持、グループとしては自主投票ではあるものの、沖縄にとって激震、オール沖縄は革新とかりゆしなど辺野古反対、翁長知事誕生から活動して、勢力図に激変、衆院選、来年は県知事選もあり、辺野古の新基地、津田さん、第一報を知った印象を問われて、大野さん、14日の夜に自民の関係者から金秀の自民支持と流れて、取材したら事実。会長に取材してオール沖縄を支援しない、政局に大影響、大野さんも驚かれた。

　オール沖縄は革新系政党、翁長さんは元々自民、経済界は72年以来ずっと自民を支援しても、翁長さん以来オール沖縄をホテルのかりゆしと、建設他の金秀が支えて、沖縄のみ基地押し付けに反対して2014年に翁長知事を支援、翁長さん当選。2015年に辺野古基金が作られて、この件は東京でも大きく報じられて、8億円即集まり、代表が金秀の呉屋会長、翁長さんは健康問題で後継者にデニーさんと会長を指名、しかし2018年に金秀グループはオール沖縄を抜けて、デニーさんの講演会も抜けたもの。

　大野さん、オール沖縄は、特長が経済界＋革新＋一部の保守、沖縄は基地問題で革新vs保守対立、しかし辺野古はさすがに保守もＮＯ、経済界がバック、金秀は建設とスーパーで県民に密着して、そこが辺野古ＮＯは沖縄県政でなかったこと。金秀グループが抜けて、辺野古反対の市民も、政界も驚き落胆。津田さん、金秀グループは翁長さん以降辺野古ＮＯであったのを転換、理由は一つではなく、沖縄タイムスに会長のインタビューがあり、国と対立して、金秀グループが自衛隊など入札できない兵糧攻めで苦しかったと津田さん説かれて、大野さん、「兵糧攻めが脱退の大きな理由」、建設業だと国発注のビジネスでＪＶ、大型工事の材料の調達で、国、国交省に干される危惧があり、金秀はしんどい＋コロナで金秀の業績もしんどく、会社が立ち行かなくなると危惧があり、内部から政治闘争の終了の意図があった。

　呉屋会長とデニーさんの関係、翁長さんの後継者として会長は固辞、翁長さんの政治的な考えに共感して、その路線でデニーさん支持、両者の関係まで悪くなったわけではない。津田さん、2013年の建白書以来国と沖縄の対立、政治的な中心は翁長さん、経済面では金秀とかりゆし、翁長さんの死去は大きいかと問われて、大野さん、それは大きく、かりゆしグループもしんどく、デニーさんは翁長さんを継承しても翁長さんのような政治的な手腕は少し弱いと指摘されて、翁長さん死去の影響はある。翁長さんは沖縄のあらゆる経済界と通じていた。

　そして、沖縄もコロナで観光業が大打撃、辞任の理由はコロナで自分の企業に専念したいというものの、それは表向きか何かあるかと津田さん問われて、ＪＶなどから金秀兵糧攻め、そしてコロナについて、大野さん、金秀はホテルも運営してコロナで打撃だが、当初の翁長さんのオール沖縄より革新色が強くなりすぎて、呉屋会長の姿勢と乖離があった。津田さん、金秀は保守中道であり、翁長さん死去との関係を問われて、大野さん、翁長さんなくなり、昨年の県議選でも与党は議席を減らしてオール沖縄はしんどく、保守中道が抜けて革新系、日本共産党、社民党の割合が増えて、保守中道の位置はしんどくなった。

　津田さん、オール沖縄も一枚岩ではなく、2019年の県民投票で知事選以上に辺野古ＮＯなのに辺野古ゴリ押しにあきらめがあったかと問われて、大野さん、辺野古が止まらず落胆、あきらめ。金秀は辺野古が止まらず、オール沖縄の関心の色が強くなり、会長は政治家は落選しても次があるが、企業は潰れると危惧、企業として政治闘争で辺野古を止められないと判断した！

　津田さん、2019年の参院選の候補選考にオール沖縄の乖離があったと説かれて、大野さん、会長はオール沖縄の政党からではなく、開かれた、やりたい人を選ぶと主張して、しかし沖縄は衆院、参院とも政党で割り振り区割りはできて、会長は革新の中の保守にフラストレーションがあり、革新勢力と行動しても思ったより保守、しかし理想を掲げて、企業としての限界があったと語った。

　津田さん、オール沖縄は呉越同舟、それを自民出身の翁長さんがまとめていて、デニーさんとの差異、そしてコロナで大変であったかと問われて、大野さん、デニーさんだけを責めるのは酷、翁長さんの時は自民のパイプもあり、官邸、自民とも話が出来る、市民とも話ができる体制があったが、デニーさんでそれは弱体化、そして金秀の撤退はデニーさんの体制にも痛い。

　津田さん、オール沖縄に最大の逆風、立て直せるかと問われて、大野さん、経済界は戻ってこない、保守系の議員と革新のコラボもしんどく、しかし沖縄の基地問題、自衛隊強化で県民は不安、辺野古ＮＯは今も強く、デニーさんが市民の意図を汲んで総選挙、知事選と、デニーさんが沖縄の民意を実現する体制ができるか、デニーさんの手腕が問われている。

　津田さん、沖縄の世論をネットで見たら冷静、金秀に裏切りと批判する声は少なく、県内世論を問われて、大野さん、候補者選考で様々な軋轢があり、会長の疑問は残り、沖縄の世論は残念・落胆もあるが、オール沖縄は会長の忠告を聞かなかったことや、金秀をコロナでしんどいのを助けられなかった自制の気持ちがある。

　そして、秋の総選挙、知事選、金秀はオール沖縄を支援しないが、しかし自民は辺野古ゴリ押し、会長は国場氏を支援するがグループは自主投票の意味を問われて、大野さん、会長は今も辺野古反対、衆院選、知事選を控えて、会長も悩んだ結果。津田さん、翁長さん誕生の2014年以降様様な選挙があり、オール沖縄は首長選では負けても衆院、参院では自民が落ちていたが、次の総選挙でどうなるかと問われて、大野さん、辺野古が最大の争点であり、金秀が抜けて自民一色にはならないが、金秀がオール沖縄から離れて、無党派層、若い人たちの動向がどうなるかは気になる。

　津田さん、問題は来年の知事選、沖縄はコロナが深刻で医療はしんどく、しかし厳しくやり過ぎると経済界は破綻、そして放置したら感染拡大、コロナ対策のデニーさん批判もあるのか、来年知事選は大変かと問われて、大野さん、デニーさんは知事選に出るのは明言しないが既定路線、しかし金秀が抜けて、コロナ、デニーさんが勝てる体制を作れるか、オール沖縄が革新体制になり、しかしデニーさんは中道であり、どういう選挙態勢が組めるかになる。コロナは知事に批判が行くがそれは酷、行政は責任を問われるがそもそも大変、それでも知事は批判されて、知事として大変ではある。

　津田さん、辺野古新基地建設、これをゴリ押しした菅氏が抜けた、政府の強権的な姿勢のシンボルが菅氏、自民の総裁、そして総選挙で自公がどれだけ減らすかもあり、辺野古ゴリ押しの見通しを問われて、大野さん、辺野古は埋立変更の申請をデニーさんが認めず、それのカードをいつ切るか、国はやれる工事を進めて、沖縄でもあきらめと反対の声があり、総選挙、知事選で反対の民意をどう汲むか、自民がどう反撃するか？

　津田さん、来年早々の名護市長選があると問われて、大野さん、現職とオール沖縄の対立、会長はオール沖縄を支持できず、辺野古を地元の名護で金秀なしのオール沖縄は厳しい選挙になる。津田さん、名護市長選は知事選の前哨戦になり、そして座り込みの山城さん、平和運動センターの議長退任を問われて、大野さん、山城さんは反対運動の中心になってきた人で、市民は不安、誰が統率するか、山城さんの後任に同様の力のある人はあるか未知数。津田さん、山城さんはシンボルだが、基地反対の現場は高齢の方が多く、世代交代の問題があるが、県民投票は若い人が取り組み、若い人も熱意であり、オール沖縄の節目の今後、若い人に運動の中心を移す見通しを津田さん問われて、大野さん、辺野古で反対の市民は大半が高齢者、反対運動の中核は労働組合やＯＢがやり、しかし若者はそれにシンパシーを感じず、辺野古反対でも座り込みはせず、今後、若者たちがゲート前で声を上げる、ネットで発信などの抗議の方法も模索する時期だと説かれて、津田さんはこれを今後も取り上げたいと締めくくられました。

　これは、ヤマトンチュが選挙で自民に大打撃を与えないと沖縄見殺しになります、これも拡散してください、以上、津田さん、大野さんのお話でした。