市民運動創造と宇都宮健児ら群像コミュの【永岡浩一さんからの通信】 ポリタスＴＶ（2021/4/26）

　津田大介＆富永京子　国政補選、コロナ変異ウイルス感染拡大、ネットの誹謗中傷、フェミニズム問題などを語る、日本は海外から見てコロナ対策で遅れたかわいそうな国になったことを解説する


　永岡です、ジャーナリスト津田大介さんのポリタスＴＶ、今日のゲストは社会学者の富永京子さん、1週間のニュース解説がテーマです（https://www.youtube.com/watch?v=HDDqfh-DKVM　　）。概略のみ書き起こしします。この番組は翌日19時まで無料で見られます。

　月曜日は報道ヨミトキマンデー、富永さん、津田さんの事務所に来られて対談、ニュースは選挙、緊急事態など多数あり、ネットの誹謗中傷の特定は大変、手間暇とコストがかかり、富永さん、海外の社会運動家からは告発と裁判は一緒で、日本はどうして裁判をしないのか問われて、詩織さんのような例もあるものの、裁判のあり方を考えるべき。また、ラグビー協会で谷口真由美さんが解任された件、森氏の差別発言は谷口さんへの個人攻撃であったもの、谷口さんは新リーグの設立にも関わられて、富永さん、現政権批判になるが、あからさま、報復人事と説かれて、津田さんも森氏の周りがイエスマンだらけで破綻、ラグビー協会は女性を入れる方向であったのに、説明せずＯＫは問題と説かれました。またメディアが男社会であり、富永さん、女性タレントが枕営業とフレーミングで叩かれるのは問題、時間を経て告発されたもの、津田さんも性暴力、芸能界での問題を説かれました。

　そして、映画監督の想田さんと柏木さんの夫婦別姓訴訟、アメリカで別姓婚して日本で認めた判決、富永さん、日本の人は社会運動で裁判を使わないというが、これは成功例、富永さんは運動に否定的ではないが、サイボウズの青野さんの訴訟もあり、結婚はパブリックなものではないのに、パブリックにしないと抗議できず、運動の戦略として正しい、里親の訴訟も同様だが、夫婦別姓を否定する社会は罪深いと説かれて、津田さん、想田さんがＳＮＳ発信されて、家族のことをここまで出さないと社会で認められないもの、柏木さんが想田さんの妻と書かれたメディアの意識は夫婦別姓について問題だと説かれました。



　そして、昨日の衆参3補選で自民党全滅、北海道は自民党不戦敗、長野は惨敗、広島は接戦でも、投票率は低く、そして菅原議員が贈賄で取り調べと報じられたもの、広島は保守王国。津田さんも関係している名古屋、河村氏が勝ち、それなりに僅差でも河村氏は選挙に強く、これらについて、富永さん、運動がうまく行き、広島ではハッシュタグデモがあり、自民党がコケて、自民党の負けたのは無風、野党の勝った感はないが、有権者の運動の成果はあった。

　津田さん、広島にルポライターの畠山さんが入られて、広島で河井夫妻に怒っている人がおおく、それで投票に行かないというものを報じられたことを説かれて、富永さん、棄権運動は日本だとアパシー、アメリカだと運動としてあり、しかし敵対的投票もしていいのに、政治の不信感の増大を説かれて、津田さんは主権者教育の問題を説かれました。

　さらに、兵庫県豊岡市長選で現職が負けて、前回は無投票、豊岡市は中貝市長が平田オリザさんと演劇の町にして、大学も作り、昨年豊岡演劇祭も成功させた、文化レベルが高く、コウノトリも戻り、市役所のジェンダーバランスも先進的な中貝市長が負けて、神戸新聞のみだしは新市長、演劇の町など要らないというものを説かれて、津田さんも豊岡は知り、選挙戦でヤバいとも報じられたもの、城崎温泉もあるもの、合併した地域の分断があり、富永さん、観光文化では、外から人の入るものへのバックラッシュ、京都のオーバーツーリズムもあり、しかし豊岡では住民置き去りではないと説かれて、津田さん、新市長は子育てを打ち出して、決して豊岡市の福祉政策は劣っていたものではないが、難しい、また中貝氏も高齢ででるかどうか微妙で、ジェンダー平等を進めるために出馬してこの結果、ジェンダー平等を快く思わない勢力もあり、芸術祭、予算を減らすのが公約で津田さん前途を危惧されて、新潟でも文化事業の信任投票に選挙がなるのはおかしい、財団、基本条例を文化のために、愛知もそうであり、津田さんもあいちトリエンナーレに関わり、豊岡のような例もあり、日本の文化行政のむつかしさを説かれて、富永さん、ハコモノ行政と言われるが美術館はそれではない、津田さん、建物と美術監督の並立が必須だが、行政は美術監督を嫌い、行政が文化をコントロールするもの、建物は立派、コンテンツの問題点を説かれました。

　コロナ、富永さんの大学はオンラインが早く、大阪は大変、大阪は感染者数激増、学生さんで大阪経由の人はオンライン希望、危機感は強かったと説かれて、津田さん、コロナは変異ウイルスが問題、東京だと9割、インドにて二重変異、最初のウイルスから9０くらい変異、フランスもワクチン接種しても変異ウイルスに苦戦して、感染者数はアメリカ、イギリスでは落ち着いて、バイデン大統領就任からワクチン接種が進み、4月にインドが激増、そして二重変異のものは日本にも入り、厚労省にて、日本の入国管理、隔離待機を求めて、しかしインドはそれをしていない、検疫所の確保する施設で管理だが、台湾は政府の用意したホテルで2週間待機、その後もイベント参加ダメ。2週間隔離は必須だが、日本は特定国だと3日のみでＯＫ、出国前のＰＣＲ検査を求めて、ところがこの運用はたった1カ月前開始、インドからの隔離は不十分、入国後の追跡なし、富永さん、1年前にオーストリアから帰国して、検査システムは進歩しても、誓約書のみ、隔離も自己管理と説かれて、津田さん、変異ウイルスの入ってくるのも当然、空港で運よく見つかったのは一部、実際には大変な数の変異株が入り、首都圏ではスクリーニングも不十分、大阪では若い人も重症、どうしてやるべきことをしなかったか、しかし緊急事態、飲食店は補償なし、飲食店に酒を出すな、小池知事の灯火管制の問題もあり、富永さん、昨日より今日が暗いと絶望的、痴漢も昨日より今日が多いと女性は大変。津田さん、特措法はあるが、目の前にオリンピックであり、政治家たちのやり方に危うさを感じられて、富永さん、楽しい場所を潰すのに説明がなく、緊急事態3度目なのに説明責任を果たしていないと指摘されて、今回は大型の映画館、書店も閉めろだが、感染拡大はそこになく対策はやっていると津田さん説かれて、学校はして、イベントは無観客、しかし感染しないために人数制限と換気でクラスターはなく、ここまで様々な施設が狙い撃ちの意味は富永さんも理解できず、津田さん、本は生活必需品、しかしこんなちぐはぐなことだと変異ウイルス蔓延、そしてオリンピックはゴリ押し、期間はバッハ氏来日まではおかしい。バッハ氏も緊急事態でオリンピックというものの、富永さんはオリンピック、できるかわからない、できないと思うが、政府などのゴリ押しの意欲はえげつないと説かれて、津田さん「オリンピックがなければコロナ対策はもっとできる」、変異株は昨年暮れに問題視されて、対策が3カ月もかかったのは、日本政府、厚労省の無能さの上にオリンピックのため。

　頼みの綱はワクチン、世界では普及しているが、ヨーロッパは先行、イスラエルは国民の健康データをファイザーに提供、アメリカはワクチンに1兆円投じて、で、どこぞの島国はゼロに近く、アメリカだとトランプ氏の熱狂的な支持者はワクチンを受けず、それでもアメリカは国民の半分は接種、2億回、韓国は意外にも少なく、オーストラリアも少なく、そして人口当たりの接種もアメリカがトップ、イギリスも進み、日本は100人のうち2人しかワクチン接種なし、自民党下村氏、高齢者接種は越年と発言して国民の怒りを買い、河野氏は年内と言って、菅氏は説明しない、そして医療従事者の接種もたった16％、富永さん、国際会議に出る人は、自分たちの親の世代は途上国＝かわいそう、だが、今は日本人＝かわいそうなひと、街頭で国境なき医師団がキャラバンして、しかしそのかわいそうな人は日本人になったと説かれました。ここで置きますが、日本のコロナ対策の絶望的なものにゲンナリです、以上、津田さん、富永さんのお話でした。