市民運動創造と宇都宮健児ら群像コミュの【永岡浩一さんからの通信】 Ｊ−ＷＡＶＥ　ＪＡＭ ＴＨＥ ＷＯＲＬＤ（2021/2/17）　安田菜津紀＆いとうせいこう

　アップデートされないオッサン社会を撃つ、国境なき医師団と見た中東、戦争は終わっても傷ついた人たちの未来を作らないと本当の平和ではないことを語る　赤木ファイルから、社会を動かすのは世論であることを説く


　永岡です、Ｊ−ＷＡＶＥのＪＡＭＴＨＥ ＷＯＲＬＤ、グローバーさんのナビゲート、水曜日のニューススーパーバイザーはフォトジャーナリストの安田菜津紀さんでした。

　毎週水曜日夕方恒例の週刊文春予告編？菅総理の長男正剛（せいごう）氏の汚職、接待の際の音声データが出ます（https://bunshun.jp/articles/-/43512　）。さらにオリンピック会長に橋本聖子氏が内定とテレビは言うものの、その橋本氏、セクハラ常習者との記事もあります。おそらく橋本会長はパーでしょう。

　…で、気分悪くなるニュースばかりでは何であり、むのたけじ大賞に我らがうずみ火が選ばれました！（京都新聞の記事、https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/510159　）、うずみ火創刊以来の読者としてうれしいです。



　安田さんの気になったニニュース、13日の福島・宮城沖大地震、東北から連絡が来て、気象庁は東日本大震災の余震というものの、10年経ってもあれだけの大きな余震は大変、そして自分が弱音を吐いたらダメ、ではなく、心配を分かち合うべきと説かれて、そして触れたいニュースは無数あり、オリンピック会長に橋本聖子氏「か」、現職大臣がいいのか、緊急事態で高級クラブ遊びの自民党議員は離党でいいのか、そして公文書改竄をさせられた赤木俊夫さんが自殺した裁判、本日3度目の口頭弁論があり、国と佐川氏を提訴したもの、注目されているのは赤木ファイルのこと、赤木さんが改竄の詳細を残したファイルがあるとされて、雅子さんはそれを出せと求めても国は後ろ向き、赤木ファイルの存否すら国は明示せず、麻生氏の答弁だと訴訟に関わると国会に出せないというのはデタラメ、野党から、裁判に必要ないから出さないというのはおかしい、麻生氏は裁判に影響を及ぼすのか矛盾であり、チューズライフプロジェクトで雅子さんのインタビューを報じて（https://d4p.world/news/8821/　）、雅子さんは俊夫さんをもう一度助け出すというもの、俊夫さんだけでなく、声を上げた人を孤立させない、不都合を隠蔽させない、雅子さんは社会を変えるのは世論だと説かれているのです。



　ＵＰＣＬＯＳＥ、国境なき医師団に同行された作家・クリエイターのいとうせいこうさんが出られました。中東で感じたことなどを語られます。せいこうさん、お子さんができて育休を取られたことも語られます。災害、紛争などの起きた時にいち早く現地に駆けつける国境なき医師団、パレスチナなどを同行されて取材、本（https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000343321　）も出されたせいこうさん、安田さんとは1年ぶり、せいこうさんはお子さんが生まれて、育休を取られて、つれあいさんだけだと大変、フリーランスの育休、企業だと何か月とかだが、緩く、今は育休を休む時間、せいこうさん要らないのでラジオに出られて、育休、産休の休みもあり得て、お子さんが10何歳まで続くもの。

　社会全体だと子育て＝母親にさせる、男性の育休は取りづらいもので、せいこうさん、何かを育てるのは自分に素晴らしいのに、なぜ他人に押し付けるのか？企業人にもプラスなのに、日本の戦後の産業構造で女性を家にとどめた方が良かった、貧しくそうなったのが75年経っても同じ、しかし労働人口は必要で女性も社会に出るべき。育休、子育ては家庭を封建的に縛るものはダメで、成功さんは主治医に行きカウンセリング、歳を取り子供を得るのは発明、人間がわかってから子供を持ち、目からうろこの面もある。どんな年代でも発見はあり、つれあいさん、お子さんと一緒にいたいもの。

　せいこうさんはお子さんが生まれて変化があり、社会問題に目を向けられた面の変化はあったのかは、今の日本を手渡すわけには行かない、少しでも日本を良くしないとダメ、具体的には利権構造で政治が動くのは古すぎる、産業構造が古すぎて、男女別姓は昔、男女同性の歴史は浅く日本の伝統ではない、伝統の通りなら夫婦別姓、江戸時代はそう。伝統を印籠のようにして思考停止はダメ。ジェンダー問題だと森氏の女性差別、せいこうさんは森氏、ここまでアップデートされず、しかしアップデートされた個人が過半数で、ジェンダーギャップの悪化は社会の進化を妨害。そして気づいてアップデートできるか、気づいて、意固地になったらだめ、みんなの変化に遅れてごめんねと言えるものが必要。謝ることが難しい日本になった。安田さん、権力構造で、謝罪したらゲームオーバー、安田さんの尊敬される方はありがとう、ごめんなさいの言えるのが素敵な大人というもの、せいこうさん、昔は政治家も謝っていたが、最近せず、謝らせる側にもテクニックが要る。そして森氏の失言は時間が経ったら忘れられるが通じないもので、アップデートされた人は6割を超えて、森氏はどうしてみんな批判し続けるのか理解できないオッサン。　

　せいこうさん、パレスチナ、ヨルダンを訪れて、ガザの市場など行かれて、ガザの人たちは人懐っこいもの、一昨年11月に取材、コロナが蔓延していない時期に行かれて、ガザ地区は天井のない監獄と言われて、200万人暮らして、ガザ地区での国境なき医師団との活動は、けがをした人の手当てなど、2018年からイスラエル、パレスチナ問題においてアメリカの大使館をトランプ氏がエルサレムに移し、イスラエルもさすがにアカンと思い、パレスチナは顔に泥を塗られて、毎週金曜日にデモ、パレスチナ人は武器はなく、イスラエルに撃たれて、それも何百人、毎週撃たれて、それを国境なき医師団は、イスラエルは足を撃ち、殺さず傷つける、死人が出たら国際問題になり、いざこざとして処理、しかし弾丸は国際的に禁止のダムダム弾で撃たれた人は死活問題、銃弾は汚い（わざと汚く）、銃弾の表面のウイルスがつく＝感染症になり、足の治療は大変、パレスチナは若い人たちがデモに行き、国力をそがれる。後ろから撃つなど、地雷に近い（命を奪わないが致命傷）。

　傷ついた人たちにどう配慮したらいいのかであり、せいこうさんは国境なき医師団の広報さんと同行してインタビュー、傷ついた人、全身やけど、義手の方に将来は聞くのは残酷、今将来どころではないが、しかし彼らは未来を生きるべきで、取材中より執筆中に気づいた、苦しんでいる人を目の前に気づくものもある。そして、国境なき医師団とコラボで信頼関係ができて、パレスチナ、ヨルダンも取材されて、イスラエル、シリアがあり、難民が多数いるもの、ヨルダンは中東、アフガニスタンから、普通の病院ではダメな火傷、義手の方など運び込まれて、アンマンに病院があり、空爆で傷ついた、空爆されて誘拐されて身代金を取られるなど大変、国境なき医師団を見て、難民、生き抜いた人への敬意は大変なものがあり、すごい経験をして、自分の前にいるのは大変に評価すべき、この人に治って欲しいであり、上から助けてほしいではない。

　ニュースだと、どこで空爆、何人亡くなったと報じられて、せいこうさんは一人一人へのリスペクトがあり、国境なき医師団がせいこうさんに教えてくれたもの、ファーストネームで書いていたが、しかし苗字、ミドルネームもあり、それらを全部書かないのと意味がなく、せいこうさんのアップデート。リスナーより、パレスチナ、ヨルダン訪問で子育てに影響はあったかと質問があり、せいこうさん、4歳の女の子、手足をやられて、そういう子供は、戦争が今終わってもこの体で生きていかないとならない＝この子にとって戦争は終わらない、せいこうさん、ガザでおもちゃを広いそれが爆弾で手をなくした男の子を見て、その子はそれで生きないとならず、戦争は終わっても傷ついたものには過酷な人生が待っている。安田さん、その子の父親はボロボロ、子供にはいいものをというのに感銘を受けて、せいこうさん、毎日衣装を変えて、子供が下を向かないように、子供たち、親たちに何の罪もなく、戦争で権力を示したい連中の元でこんな残酷なことがあり、しかし日本のテレビでこういう過酷な人たちのことは伝えられない。

　3月21日にせいこうさん、オンラインで報告会もあります。安田さんとやるものです。このようなお話、ラジオならではです。ラジオはこの国に残された民主主義の最後の砦です、以上、安田さん、せいこうさんのお話でした。