市民運動創造と宇都宮健児ら群像コミュの【永岡浩一さんからの通信】 Ｊ−ＷＡＶＥ　ＪＡＭ ＴＨＥ ＷＯＲＬＤ（2020/9/29）　青木理＆堀潤

　香港と国家資本主義の中国を語る、民主主義達成の前に経済が求められるが、人権と環境配慮なくして経済はない、環境破壊型の体制は世界を破滅させることを説く＆北丸雄二　アメリカ大統領選挙を語る
永岡です、Ｊ−ＷＡＶＥのＪＡＭＴＨＥ ＷＯＲＬＤ、グローバーさんお休み、火曜日のニューススーパーバイザーのジャーナリストの青木理さんが司会もされました。
トランプ氏vsバイデン氏の対決、お馴染みジャーナリストの北丸雄二さんが解説されました。トランプ氏の脱税問題、日本時間のあすクリーヴランドでテレビ討論、北丸さんは18日からアメリカに行かれる、コロナで入国は困難、ニューヨークから出て、他に行けず、しかし現地取材はしたい、青木さんは現地報告を期待されて、明日のテレビ討論会と大統領選挙への影響について、3回討論会があり、初回が注目、1960年のケネディ氏vsニクソン氏が初めてテレビであり、イケメンのケネディ氏が有利、またレーガン氏の2期目、高齢者なのにそれを逆手に取りテレビで逆転して、テレビ討論会の影響力は大きい。
青木さん、政策より話しぶりなどが問題になると説かれて、北丸さん、トランプ派と反トランプ派の支持層は定着して、中間層がカギに握り、しかしテレビ討論の前に投票先を決めている人が多く、それだけアメリカは分断されている。アメリカはトランプ派と反トランプ派に分断されて、バイデン氏は高齢者で丁々発止ではないかについて、北丸さん、4年前のヒラリー氏vsトランプ氏、トランプ氏は政策を語らず、トランプ氏は悪口、けしかけなどでやり、メキシコとの壁、オバマケア廃止というものの公約は達成されず、壁は新規はたった8km、新しい健康保険を共和党は出せず、しかしバイデン氏は寝ぼけまなこのもので高齢をトランプ氏がついてきて、一緒に喧嘩だとトランプ氏有利、バイデン氏は好々爺、トランプ氏に分断されたアメリカをまた優しく、としたらうまく行く。
2016年、トランプ氏はアウトサイダーであったが、今回は現職、既得権益を責められない。そしてニューヨークタイムズのスクープのトランプ氏脱税、やっぱり、の影響は、トランプ氏はフェイクニュースと言い、バイデン氏は攻める、トランプ氏、ヘアスタイリストのギャラを公費で出させて、7000万円使ったもの、これはローブロー。そして大統領選挙の結果をトランプ氏は受け入れるか、前代未聞の混乱だと何か月か結果が出ないもの、最高裁判事が問題になり、郵便投票が8000万あり、裁判闘争でゴネて、最高裁でトランプ氏有利と言われても、判事はいくら保守派でもトランプ氏をどうか、アメリカの三権分立はどうか、「最悪トランプ氏は戒厳令を出す」と危惧されて、青木さんも他人のこと言えないが、アメリカの民主主義が問われている、北丸さんは投票のあと2週間アメリカにおられる予定です。
青木さんの気になったニュース、世界的には米中対立が続く中、中国とどう付き合うかは問われて、日本はアメリカとの付き合い方を考えるべき、イージス・アショア撤回、防衛省の言い訳はミサイル発射時のブースターが民家に落ちるというが、実際は費用対効果、とんでもない金額、河野大臣の決断だが、イージス・アショアを再考して、弾道ミサイルを打ち落とすのは、鉄砲の弾を打ち落とす＝莫大なコスト＋不可能、米ソでアカンとなり条約を作り、しかしブッシュ政権がそれを破りやる＋小泉政権でやり、2兆円でＰＡＣ3とイージス艦、ところがトランプ政権で安倍氏は武器爆買い、政治案件として安倍氏がトランプ氏のご機嫌取りでやったものの、いつになったらできるか不明、1兆円かかるのでパー、中国の覇権主義は問題だが、アメリカの武器爆買いは考えなおすべきと説かれました。
ＵＰＣＬＯＤＥ、木曜日ニューススーパーバイザーの堀潤さんが出られて、堀さんの追跡されている香港の問題と、国家資本主義を続ける中国、日本の取るべき対中政策を語られました。
堀さんリモート出演、スーパーバイザーがゲスト、テーマは香港問題と、国家資本主義の中国、中国とどう向き合うべきか、最近の中国、香港、香港の若い世代の在日香港人のウィリアムさん、スイスのジュネーブで国連の人権委員会に出て、ベラルーシ、チベットなど取り上げられて、ウィリアムさんは国家安全維持法を撤回しろ、香港で拘束された方の解放、ウイグル弾圧をやめろ、人権理事会の対応を求めて、民主主義国家は助けてほしい。日本でも与野党を越えて人権法案を次の国会で提出するが、菅政権は中国との貿易を取りどうするか問題。
青木さんは中国の専門家ではないが、世界で中国の少数民族弾圧や香港についてみて、冷戦時代と異なり中国は世界2位の大国、各国も頭が上がらず、トランプ氏の尻馬に乗るのみ、中国との向き合い方を問われて、堀さん、香港の若者たちの対応は冷静、ウィリアムさん、貿易パートナーとして、人権、環境問題など同意しないとダメ、目先の利益を追ってもいずれ破綻、香港で、日本人にメッセージと問うと経済に負けないで、しかウィリアムさんは中国の経済力は世界、日本にとって麻薬、楽に利益が上がる、本来自国で生産して人権、環境に配慮すべきものが、ＧＳＤ指数、環境、人権、持続可能なことのできる企業に投資するもの、日本はＧＰＩＦがやっていて、「長期的に見て、人権、環境に配慮しない企業、国に頼ったらダメ」、オーストリアの報告、ウイグルで強制労働でできたものはダメ、よく知られたアパレル企業、家電メーカー、これを公表されて企業はサプライチェーンを見直し、アディダスなど見直し、イデオロギー対立ではなく、経済活動でフェアであることは共有しないと、誰かの権利を侵害する開発、日本国、経済界について、資本主義の中のルールのことを理解すべき。
世界の方向性は変わるべき、香港で闘っている人たちは、理想、あるいは中国も変わらざるを得ないと思うのかと青木さん問われて、堀さん、大きい主語より小さい主語、香港の民主主義を求める人とすると大きい主語、一国二制度で民主化を求めるもの、独立を考えるものもあり、共通しているのは経済、香港は金融と観光の国、製造業はなく、金融資本主義が世界を席巻して、経済力のない人は非正規の貧困、香港では資本主義の中で、人権と環境維持が主題、堀さんの懸念するのは、香港への治安維持法に賛同する国の方が多い、中国の経済力に頼っているため、カンボジアでは中国に弾圧、庶民は中国の恩恵なし、中国の経済力の恩恵に預かれる人とそうでない人がいて、分断を解消するのは大変。
堀さんは日中のジャーナリストの交流をして、中国はまず経済発展、民主主義はその後、経済の恩恵を11億人が受けるまで民主主義は遠いものの、民主主義より金としたら、民主主義は永遠に来ない。青木さん、中国には問題があり、自由と民主主義を掲げるアメリカも、国内では建前（黒人差別はあるが）でも、世界的には気に食わない政権を潰す、逆にサウジアラビアのような独裁国家でも恩恵ならヨイショ、中国だけが得意な人権弾圧かと説かれて、グローバル金融主義の限界、開発主義の破綻、持続可能な社会は資本主義の暴走ではダメと説かれて、新しいシステムがいると説かれて、堀さん、日本は戦後７５年、ＮＧＯが世界で活動して、アメリカでも中国でもない、傷んだ地域のケアをするものも30〜４０年やって、１月堀さんスーダンに行かれて、30年の独裁政権をクーデターで倒して、平和的運動で数千人犠牲者も出て、まずは豊かさ、不均衡の是正というが、民主主義だからと言って豊かではない、格差があり、誰のための開発か、軸はぶれたらだめ。
国家資本主義、開発独裁＝誰にとっての資本主義か、日本の人道支援は広域で、あなたの地域の持続可能なもののため、これは保つべき。菅氏の国連ビデオメッセージでＳＤＧを語り、世界の貿易、開発は誰のためか、習近平氏を国賓なら民主主義を求めるべき。
日本はどうすべきか、青木さん、安倍政権は青木さん言わせるとイデオロギーチックで韓国を叩いて、歪んだものだが、菅氏にはそういう国家主義はなく、政治記者に聞くと、自民党を支配する二階氏も中国とうまくやろう、中国ご機嫌取り、経済的に大事ともいうものを問われて、堀さん「安倍政権最大の問題点は人権意識のダメさ」、人道、人権に日本は価値を求めるべき、そういう価値観を共有して経済発展。ＧＰＩＦは年金がなくなると言われていたが、かつてのトップの水野氏は経団連と緊張感を持ち、巨大なファンド、これから日本が展開するのに、環境、人権に配慮すべき、そのために年金資金を使うとしていて、政治、経済活動、日本のメディアのニュースも、人権、環境を意識したものはなく、世界の83社のウイグルにサプライチェーンを持つところで、日本企業は発信していない。
青木さん、大坂なおみさんの優勝で、大坂さんの差別反対に賛同した企業と表だけのものがあり、企業としての姿勢はまだまだ説かれて、堀さん、それは日本がいかに衰退しているか、古い価値観に固執して、大坂なおみさんバッシング、グレタさんバッシングもあり、堀さんも人権というのかバッシング、しかし堀さんは人権なくして経済なし、中国は世界の電気自動車の市場を一気に奪う、この20年投資面で中国はシビア、経済のためには環境と人権は必須。
青木さん、再生可能エネルギー＞＞原発になったと説かれて、電気自動車、スマートシティ、しかし一気に乗れるのは中国の優位性が皮肉と説かれて、堀さん、国家資本主義は強烈、世界の原発建設は中国とロシアが国家資本主義で席巻してきたが、日本だけで太刀打ちできないが、ヨーロッパにも対抗は困難であり、中国、ロシアに人権と環境を守れとプレッシャーをかけるべきと締めくくられて、青木さん、難しいが、環境と人権なしで経済はない、メディア発信の重要性を問われて、青木さん、自分の古巣も堀さんの古巣も問題があると説かれました、以上、青木さん、堀さんのお話でした。あっという間の30分、テレビが堕落してもジャム・ザ・ワールドはこの国の電波ジャーナリズムを守ります！