市民運動創造と宇都宮健児ら群像コミュの【永岡浩一さんからの通信】 Ｊ−ＷＡＶＥ　ＪＡＭ ＴＨＥ ＷＯＲＬＤ（2020/6/9）　青木理＆内田樹

　withコロナ時代を語る、力を持たないものは権力者に服従するしかない日本社会の破綻を語る、民主主義を勝ち取った韓国にあらゆる面で追い越された東アジアの後進国日本の破綻を危惧する、横田滋さん死去から拉致問題解決できない安倍政権を批判する、徐台教　韓国とＤＰＲＫの関係を語る
　永岡です、Ｊ−ＷＡＶＥのＪＡＭ ＴＨＥ ＷＯＲＬＤ、グローバーさんのナビゲート、火曜日のニューススーパーバイザーはラジオジャーナリズム界の首位打者、ジャーナリストの青木理さんでした。
　韓国とＤＰＲＫの関係、ニュースタンス編集長の徐台教（ソ・テギョ）さんがお話されました。ＤＰＲＫが韓国と遮断、脱北者の行動に反発、完全に遮断、南北で突発的ものに対応する軍のもの、金正恩氏と文大統領のホットライン遮断、南北の連絡ルートは増えてきたが、ＤＰＲＫの韓国からの着信拒否、対話したくない、聴く耳を持たないジャスチャー、しかし定期的にこういうことはあり、2016/2から2年連絡なし、その間に核実験もあり、連絡なしはまずいとなり、韓国の懸念するのは2018/9の南北会談で軍の合意、38度線の訓練をやめる画期的なもの、これが破棄されたら軍事的緊張が高まる。
　これは韓国の脱北者団体がＤＰＲＫにまいたビラが発端というものの、この意味は徐さん、軍事境界線を越えるビラ、スピーカー宣伝をＤＰＲＫは嫌がり、しかしビラは原因ではなく、韓国にＤＰＲＫに歩み寄れであり、昨年暮れから南北は連絡取れず、しかし金正恩氏の妹が対韓国最高責任者で、さらに進む問題もある。一昨年は金正恩氏、文大統領が歩み寄り、どうしてここまでうまくいかないか、昨年の金正恩氏とトランプ氏が決裂、核施設廃棄への怒りが文大統領に向いてきた。ＤＰＲＫと韓国の信頼関係は修復困難と韓国では見て、二か国だけでは解決困難、アメリカの新大統領の出てくるまでしんどい。そしてＤＰＲＫと日本の問題、拉致など日本にとってはどうか、今後軍事的な挑発にはならないが、いつでも2017年の軍事的緊張に戻る危惧はあると説かれました。
　8時台に青木さん登場、ニュースの深さにこだわる8時台、青木さんの取り上げたニュースは、横田めぐみさんの母親が記者会見、拉致問題がなぜ膠着化したか、青木さんも共同通信で取材されて、2002年の日朝会談、金正日氏が拉致を認めて謝罪、大きな動き＋日本で凄まじいＤＰＲＫバッシング、安倍氏はＤＰＲＫ拉致問題で総理になり、安倍氏にとって一丁目一番地なのに解決せず、2002年、金正日氏がなぜ拉致を認めたか？当時準備していたのは小泉氏の下で田中仁氏、青木さんの新著にも対談、田中氏は拉致が犯罪行為だが、外交は互いに得がないと前進せず、日本は朝鮮半島を植民地支配して、戦後処理は韓国でも一応は65年にやったがＤＰＲＫにはない、日朝国交正常化ならＤＰＲＫはお金をもらえる、日本はそのために拉致問題解決が必須としてＤＰＲＫにボールを投げて成功、当時の金正日氏は本気で日直正常化を意図して、金正日氏は金大中氏と2000年に会談して、win-winのために行ったが、その後は日本が圧力をかけたらＤＰＲＫは潰れるとして、ところが金正恩氏がトランプ氏と話し合うと、安倍氏は無条件でＤＰＲＫと話するとデタラメ。安倍氏はロシアとの関係もだめ、唯一の功績はトランプ氏におべっか、武器爆買いだが、安倍政権の外交は失敗であることを認めるべき時期だと説かれました。
　ＵＰ ＣＬＯＳＥ、思想家の内田樹さん、多くの本を出されている内田さんはジャム・ザ・ワールド初登場、青木さんとの最強タッグです。サル化する世界など書かれた内田さん、東京におられてリモート出演、リスナーの質問も殺到して、何と青木さんと初対面、リスナーより、2020年の日本の劣化、国民を見ず利権のみの安倍政権、なぜ現状肯定ばかりかと質問があり、内田さん、現状肯定ではなくはまり込んで身動きできない、穴の中にはまっていると説かれて、青木さん、安倍政権の支持率は低下しても、それでも3割程度は高いと問われて、内田さん、まだ4割も支持は信じられず、内田さんは安倍政権は終わると7年言って予測は当たらない（笑）。
　青木さん、安倍政権で一番問題と考えるものを問われて、内田さん、一番問題は国民を分断して、敵と味方、敵の言うことを聞かず、コアな支持層のみ聞くえこひいき、コアな3割のことだけして、国民を統合せず、残り7割は無力感、分断して7割を放置したら政治に期待しない、投票率も下がり、コアな30％を立てたら選挙で勝てる、国民の統合のために玉虫色になるが、分断を7年もしたら敵は無力感になり投票しない、こんな手があると内田さん思わず、しかし分断は日本の国力は下がり、内田さんは国力の上がった昔だとみんな団結して、指針があると団結、しかし互いに罵倒して、安倍政権は長期になったが、国力は衰退。
　青木さん、選挙制度で、小選挙区制だと2割で圧勝、そして期待された民主党の後で運も安倍氏にはあったと説かれて、トランプ氏も、ロシア、中国、フィリピン、ブラジルも分断であると内田さん説かれて、青木さん、ヨーロッパだと反エスタブリッシュメントだが、日本は安倍氏、麻生氏ら超エスタブリッシュメント＝貴族政治と青木さん説かれて、内田さん、小田嶋隆さんについて、麻生氏を批判したら財務大臣になってからと否定、ユーチューブもフォロワー数がここまで来てから言えというもの、現状批判が許されないとんでもないこと、政治家、エスタブリッシュメントは批判するな、妬み、嫉妬というとんでもない倫理、今いるポジションから動くな、内田さんも素人が日韓関係を言うなと批判されて、それも本気で怒り、大問題。
　青木さん、検察庁法改悪に歌手、タレントが批判して叩かれて、お上のいうことに従えで危険、内田さん、若い人たちは自分の格付け、ランキングを求めて、低いところだとそれに甘んじるのがフェア、子供の頃から査定されて、査定の外に出るな、しかし格付けは問題、査定の効かない行動をとるな＝身の程をわきまえろはおかしい。これが暗黙の倫理となり、人々の自由を奪っている。青木さん、査定というが、様々な尺度があり、人間性など測定できず、それを測定するのは青木さんの世代でも抵抗がある。内田さんは教育者、京都精華大学の教師も内田さんされて、日本の教育はどうしてリラックスしないか、映画の話をしたらオタクが詳しく語るもので、ダラダラ見られない。コスプレも同様、日本人はおかしい、ダラっと映画を見ないのか、学業以外もランキング。日本だとサッカーワールドカップではにわかファンが出て、古手のファンが文句「ありとあらゆるところにランキングがあり、下の者は発言できない仕組みが日本社会にできてしまい言論の自由を破壊した」、上位者は権力をふるえる。青木さん、映画なら許せるが、この世に政治的でないことはない、コロナ禍で、政治がダメだと殺されると知り、いい政治だと助かる（韓国、台湾、ドイツ）。青木さんのところにはアベノマスク2つのみ、政治に発言する文化がないのは問題。内田さん、素人は発言するなと、沈黙させるもので自由な思考が許されず、教えてやるという美辞麗句のもと抑圧するものが日本社会を覆っている。
　青木さん、アメリカで黒人殺害にデモ、そして警官はアメリカだとデモ隊に共感だが、日本だと前川さんのようにおかしいことをおかしいというのがない、内田さん、日本で警官がデモ隊に共感したらバッシング、「権威への服従と異端者排除はファシズムの前兆」と青木さんも共感されました。
　そして、コロナ禍について、リスナーよりメッセージがあり、内田さんも発言されて、コロナ時代で変革は進むかと質問があり、内田さん、激変する、どう変わるべきか、新自由主義の否定、市場原理主義の否定、金を稼げばいいは、コロナ禍でお金で買えないものがあり、医療資源国産になり、食糧、エネルギーも同様、グローバル資本主義は破綻する。青木さん、他方国境は残り、医療、社会保障、大阪の吉村知事がもてはやされているが、維新は病院をリストラして、日本全国で医療をリストラ、そして新自由主義、巣籠主義でスーパー店員が非正規雇用で低賃金と説かれて、内田さんため息。リモートワークはできて、なぜ通勤していたか（笑）、自宅でできる。
　内田さんは道場があり、7週間止めて、しかし5月から平常時の6割、青木さんはリモートでできる取材と、顔を合わせてでないとダメなものもある、内田さん、リモート対談は苦労する、リモートでインタビュー、シンポジウムもしんどかった。
　ポスト・コロナは第2波もあるが、青木さん、安倍政権のデタラメが一気に見えた、政治がポンコツだとこれだけひどい目に合うと説かれて、内田さん、パンデミックでは安倍政権は対応で成功したとして、それで第2波だと破綻、これ以上の自粛は無理、夜の街は目の敵だが、叩かれる。
　内田さん、医療崩壊しなかったのは、医療従事者が必死で、人生を犠牲にして守った＝無理をしたため、これをデフォルトとして医療崩壊しなかったと医療従事者は言う、青木さん、死者数はアジアで少なく、免疫があったか、単にラッキー。自粛も大量倒産はなく、しかし一人一人が歯を食いしばって耐えたもの、これをデフォルトとしたらダメ、日本人は耐える。青木さん、日本人は不条理に耐える、内田さん、自粛で休業補償なし、他国だと暴動になる、アメリカだと暴動になる。
　街場の日韓論を内田さん出されて、出版社の提案、韓国とかかわりの深い人たちから、大上段だと埒が明かないどこか糸口はないか、日韓関係修復のめどを説かれて、内田さん書かれていい意見ももらった。青木さん、コロナ禍で忘れられているが、日韓関係は最悪＋テレビで韓国バッシングと危惧されて、日本の中の悪しきナショナリズム、いつまで謝罪するのかというものを青木さん問われて、内田さん、市民社会の成熟度では韓国＞＞＞日本、開発独裁から民主主義にして、コロナでも情報公開で成功、韓国の国益をリアルに追求して、そしてナショナリズムも抑えて、しかし安倍政権では日本の国益をまもるか論議せず、市民社会の成熟度の差。青木さん、独裁から民主主義を韓国が勝ち取った自信は強い。内田さん、経済も韓国が日本を抜くのは時間の問題、戦後の蓄積ももうなくなり、「東アジアでも後進国になった」と締めくくられました、いや、30分間あっという間、しかし青木さん展望は暗いかと説かれました、以上、青木さん、内田さんのお話でした。この内容もいくらでも拡散してください！