市民運動創造と宇都宮健児ら群像コミュの【永岡浩一さんからの通信】ＴＢＳラジオ　久米宏ラジオなんですけど（2020/4/4）　相澤冬樹

森友事件を語る、遺族が求めているのは真相解明であり、安倍政権是か非かで分断された日本社会の問題点を説く
　永岡です、ＴＢＳラジオの、久米宏ラジオなんですけど、ゲストコーナー、今週のスポットライトに元ＮＨＫ大阪、現大阪日日新聞の相澤冬樹さんが出られました。テーマはもちろん森友事件です。タイムフリーで聞きました。
　相澤さんは宮崎県生まれ、山口、神戸、東京のＮＨＫを経て大阪のＮＨＫで司法担当、森友事件をスクープして、しかし記者を外されてそれで大阪日日新聞に移り、ご存知のように週刊文春で赤木さんの手記を発表、久米さんと相澤さんの間にアクリル板であり、久米さんはコロナ問題の大阪を問われて、相澤さん、店がさびれた、夜の町しか知らないが（笑）、最初外国人観光客がいなくなり、そして日本人も来なくなり、店は閉店、百貨店も閉店、新幹線はガラガラで席を取りやすいが、久米さんは東京人より関西人はタフ、相澤さん、関西人はお上に従わず、花見の代わりにバーベキュー（笑）、なぜいちいちお上の言うことを聞かないといけないか、なぜ大阪と神戸の行き来を止めるかで、尼崎の電話番号は06であり大阪の一部であり、大阪と兵庫の分断は無意味、久米さん、赤木さんの奥様のこと、提訴の前日に佐川氏の家を見たいと言われて、東京の郊外だが、奥様がみたい、17日に行くが、16日の弁護士と提訴の打ち合わせ、報道陣が来るので奥様を隠す→佐川氏の家を観に行く、であり、ピンポンを押す、手紙を入れるはせず、道路上から佐川氏の家を見て、裁判で訴える相手がどういうところにいるのか、肌感覚で知りたい、テレビで出てくる佐川氏、理財局長として出てきて、ガードを固めて、佐川氏の人間性は感じられず、自宅を見てそれを確認したかった。
　久米さん、文春の先週号と今週号のことを説かれて、赤木さんは事件発覚から自殺まで1年少しであり、最初の表沙汰になったのは、2017年2月に木村真豊中市議の提訴→朝日の報道、これをＮＨＫ大阪で報じて、相沢さんが原稿を書いて、昭恵氏が名誉校長と書いたのに、担当デスクに削られて、記者の原稿はデスクのチェックを受けるものの、森友だけ非公開はおかしい、名誉校長が安倍昭恵氏ならニュースの価値は激変、政権のど真ん中の人がいるのは大事、昭恵氏のことはＮＨＫでも報じたものの、木村さんがこう話したとしただけで、昭恵氏の名誉校長は事実なのに、それを木村さんの言葉で押し付けて、翌日朝日新聞がスクープであり、ニュース価値として見る目が違うのかと久米さん問われて、相澤さん、ＮＨＫで消して、しかし昭恵氏への忖度は当時、上層部の意向で、刺激が強い、木村さんの発言として表現して、ＮＨＫの取材ではないとして、翌日の朝日スクープはジャーナリズムとして当然、相澤さんは森友学園のことを木村さんの提訴で知り、そして全国放送はいつするのか、国会でも問題になり、後で知ったが、朝日新聞は木村さんの提訴の前から取材して、朝日氏2018年に改竄をスクープ、森友報道は朝日新聞がリード。
　赤木さんの自殺は2018/3/7、朝日新聞の報道の翌年、1年1ヶ月でのことで、相澤さん、公文書改竄は2017/2/26に開始、赤木さんは上司から助けてくれと言われた時が最初であり、今週の文春で報告したが、赤木さんはお洒落な方、ブランドものを使用、いい時に最初、ブランドものを買った後で改竄を強要されて、赤木さんにいいことはなく、ブランドものは着ずに終わり、奥様はこれを捨てようかと思い、赤木さんが可哀想すぎると思う。それで泣かれたもの。赤木さんは55歳の誕生日の直前に自殺、ベテランではあるが、家庭を持った人がそんな自殺に追い込まれたのは、赤木さん、改竄の前日まで充実した人生を送り、そして改竄は犯罪を無理やりさせられて、逮捕されるのが怖い＋赤木さんの部署から、他の人は異動して逃げたのに、赤木さんは詰め腹を切らせられて、うつ病になり、そして検察に追い詰められて、他方財務省は赤木さんにすべての犯罪を押し付けて逃げようとして、赤木さんは人身御供にさせられて、2018/3/2に朝日新聞で改竄の特ダネであり、奥さんは赤木さんが財務省で悪事をさせられていると感じても具体的なことを知らず、朝日で赤木さんが改竄をさせられたと知った。
　奥様は読売新聞を読み、赤木さんは美術、文芸に関心があり、それに強い朝日新聞に変えて、それで赤木さんのやったことは知る。しかし、赤木さん、休職してお金がなく新聞購読を止めて、朝日新聞をスマホで見て、赤木さんは自分の罪にさせられると追い詰められて、赤木さんは奥さんに申し訳ないと、手書きの遺書に書いて、財務省の犯罪行為を書いて、財務省の人間が赤木さんの家にきて、赤木さんを殺したのは朝日新聞とデタラメ、もちろん奥さんは赤木さんを殺したのは財務省と思う、犯罪行為をさせたのは財務省であり、赤木さんはマスコミ、野党批判を遺書に書いていない。
　久米さん、奥さんが遺書を公開した意味を問われて、国家公務員＝国民に奉仕すべき、地方公務員は自治体市民に奉仕すべきなのに、安倍政権に公務員が忖度、検察庁人事も改竄、久米さん、大蔵省の問題を説かれて、奥さんが日本国家の危機と警告、しかし安倍政権がコロナ対策は問題、久米さんは、どうして公務員のレベルが落ちたかと問われて、相澤さん、30年記者をして、昔から腐敗はあったが、今責任の取り方がちゃんとしていない。久米さん、70年代に汚職があると自殺もあった、相澤さん、真っ当な職員はＮＨＫでも役所でもそれが当然だが、大組織は個人を押し潰すのはよくあり、その際に下の人間は抵抗できない。赤木さんは抵抗しても改竄を強要されて、本気で拒否するなら退職するしかなく、長い物には巻かれろで赤木さんは追い詰められた。
　理財局が森友学園にいくら出せるというのを報じて、相澤さんは辞職、ちょうど2年前のＮＨＫニュースで出して、それは相澤さん最後のスクープ、しかし当時は何とか出せて、上の人と掛け合いだすために尽力してくれたものがあり、ＮＨＫも捨てたものではないものもあったが、相澤さんは記者を外されて、若い人に問われて、相澤さんは人事に抵抗するには辞めるしかなく、相澤さんは当時辞める覚悟であり、久米さん、大組織の問題点、日本は共産主義、資本主義の中でも自由主義のはずがそうではない、特に安倍政権になりそう、相澤さん、日本社会が分断させられている、相手を否定するのに、安倍政権に不利になるもの、有名な漫画家が安倍氏を少し茶化しただけで誹謗中傷、相澤さんの手記もアベウヨは袋叩き、しかし赤木さんの自殺は、野党や相澤さんのせいではない、安倍氏に不利なことを誹謗中傷するアベウヨの醜態。奥さんが求めているのには、なぜ赤木さんが自殺したかの真相解明なのに、安倍政権に不利だと誹謗中傷するクズがこの国に氾濫して、赤木さんの手記を土台にするのではなく、日本社会は分断であり、安倍政権是か非かで分断であり、かつては自民党是か非かで論議はあり、それは意味があったが、安倍政権是か非かは意味なし。
　久米さん、スマホしか知らない世代、自分で情報の確認を若い人はしないのかと問われて、相澤さんももう若くない（笑）が、安倍政権是か非かで脳死状態の人間は若者ではなく、高齢者、実家の親が知らない間にネトウヨになった人があり、ネット社会の問題であり、赤木さんの手記、奥さんの主張は大きい、安倍政権批判ではない、調査してくれを否定できず、森友の国有地問題の前であり、チェンジ・オルグ最多の署名であり、ネット署名の方が驚くほどのものであり、久米さん、時間になり、森友事件、また話してほしいと締めくくられました。以上、相澤さんのお話でした（この件、週刊朝日に室井佑月さんの記事がありました、https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200401-00000013-sasahi-pol　）。
（永岡注：相澤さんの指摘された分断について、昨年創出版から出た皇室不タブーに採録されたものを思い出しました。93年の当時の皇太子結婚について、小林よしのり氏がＳＰＡで批判マンガを没にされた件で、鈴木邦男さんとの対談があり、この本の100ページの鈴木さんのお話「変な話ですが、右翼は日本人に対して不信感をもっています。少しでも外国人が日本の中に入ってきたら、日本は危うくなると考えます。同じように、少しでも天皇陛下を批判されたら、右翼は皇室の存在が危うくなると考えてしまいます」、鈴木さんはここで、三島由紀夫氏のいう、天皇制と言論の自由の両立の大切さを説かれていますが、この天皇陛下を安倍晋三首相に置き換えたら今のネトウヨ、アベウヨになると私は思います。そして、30年前に竹やりで戦闘機と戦えると言ったバカを目の前で見た私には、このような知性を持たないクズを大量生産した日本の行きついた果てが森友事件であり、コロナウイルスにマスク2枚という安倍総理のデタラメであり、結局は太平洋戦争の戦争責任をちゃんと昭和天皇たちに問わなかったツケが2020年の破綻だと思いました）