市民運動創造と宇都宮健児ら群像コミュの【永岡浩一さんからの通信】ＡＢＣラジオ　おはようパーソナリティ道上洋三です（2020/3/11）　大阪大空襲　体験を語る会解散、49年の歴史

久保三也子さんのお話　戦争は人間の殺し合い、今も花火の実物を見られない、自然災害とは違うことを説く！

　永岡です、ＡＢＣラジオの、おはようパーソナリティ道上洋三です、話のダイジェスト、大阪大空襲75年、大阪大空襲の体験を語る会が49年で幕、代表の久保三也子さんが出られました（概要https://www.abc1008.com/ohapaso/　　）。久保さん、おはパソ20年ぶりの登場とのことです。

　朝日新聞に解散の記事が出て、久保さん90歳、なぜ解散か、大阪大空襲について久保さんをスタジオに招いて、耳が少し遠くなられた久保さん、20年前は30周年、来年50年だが、久保さん昨年倒れて入院、そして会員で語れる人がいなくなり、後継者なし、久保さんと同世代の学童疎開の世代、会としてはもう解散、会を名乗るとしんどく、会は残念だが解散。久保さんは1929年生まれ、小学校の際に日中戦争、その際に日歯事変、男性は勝ってもいないのにバカ騒ぎして、そして太平洋戦争、伊豆の女学校に通い、1941年、12/8に真珠湾攻撃、1年の時に英語の授業はあり、その後英語禁止＋音曲禁止、3年で学徒動員になり、休み返上で軍事物資を作らされて、戦闘機の部品を工場で作る、砲弾を作る、しかし何を作っていたか教えられず、聞いたら怒られる。

　大阪大空襲は3月13日、その際に久保さん自宅、今の福島区、朝日放送のあることころ、昼働いてしんどく、夜に空襲警報で大変、防空壕に入るのもしんどく、しかし3月13日は轟音、夜なのに真っ赤、Ｂ29は膨大な数で焼夷弾を落として、247機来た（大本営は90機）、3987名死者、687名の行方不明、それが確定したのは1985年、実際はもっと犠牲者、奈良から大阪が赤く燃えているのが見えて、アシスタントの野村さんの母親も奈良から見て、久保さん、空襲は2回、2回目は焼けていないところに爆撃、学徒動員は休めず、久保さんの家は焼けず、大正区の工場まで歩き、しかし焼け野原であり、もちろん同級生に犠牲者も出て、川に飛び込んで亡くなった人、窒息死、久保さんは何とか工場にたどり着いて、まる焼け、来ていた同級生、学徒は指示のあるまで解散になり、帰り路、真っ黒こげの遺体のラッシュ。久保さん、帰り道に、防空壕、中で黒焦げの人がたくさんいて、えげつない光景であり、死ぬなら黒焦げの方がまし。みんな死んでしまい、家までどうやって帰ったか、記憶なし。

　道上さんの耳鼻科の先生、久保さんより少し年下だが、大阪で死屍累々、家族と会っても、言葉が出ない、その幼児体験、医師を半世紀して、患者さんとのコミュニケーションがそれで取りにくいと説かれて、久保さんも、孫に語るのもしんどい。家族は助かったものの、周りで50人亡くなった。

　久保さんは語り部をされて、語る会は解散するが、一人で語りたい。古くからのものとして、最初は話すのは大変、敗戦後の8月19日、京橋→枚方に行き、造幣局はバラバラ、道に遺体のラッシュ、それを語れるようになるまで大変、敗戦後もバケツで遺体を回収した人、久保さんにのみ語り、それほど精神的に参った。

　道上さん、戦争体験を語れるまで時間がかかると説かれて、久保さん、子供にも話せず、孫には何とか話せて、孫は京都と栃木、しかし伝えるべきとして、何とか必死に伝えていた。道上さんの耳鼻科の先生も同じ、子供の時の体験が、精神力、生きる力になるか、戦争、自然災害もあるが、戦争は人が人を殺そうとしてやっていたもの、久保さん、今でも花火を見られない、花火を見たら焼夷弾の降り注ぐのを思い出すもの、テレビの花火は見ることができても、実物は怖くて見られない。

　久保さんは70代に見えると道上さん説かれて、久保さんもうすぐ91歳、一人で依頼があれば語る、70歳で、子供、孫に語れるようになり、ナパーム弾のこと、川に落ちても消えない、飛び散って、母親が火だるまになり亡くなり、水で消せない焼夷弾、ナパーム弾のことを知ったのはほんの数年前。

　会員は3人、一人一人やるものの、道上さん、語り継いでほしいと、戦争を若い人たちのためにも起こしてはならないとエールを送られました、以上、久保さんのお話でした。

　大阪大空襲取材は矢野さんのライフワークですが、戦争は殺し合いであり、自然災害とは根本的に違い、今も花火を見られないという久保さんの言葉、ぜひ広めてください！