ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

漢方セルフケア検定コミュのテキストまとめ2章

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
第2章
自然科学が証明する漢方薬の効き目

新しい薬を作るには、机上の調査、研究→動物実験で有効性と安全性を確かめる→ボランティアによる治験(フィールドテスト)→政府による審査→販売

しかし、漢方薬は先に患者に使われてきた経験によるもの。
科学的説明が抜き。薬理学的なメカニズムは解明はされていない。
漢方薬の中には数多くの成分が混在していてとても複雑→多種多様の成分を含む、多成分系

漢方薬から一つの成分を取り出しても、他の成分との相互作用がわからない。
時には相反するような作用のあるものもある。
また、生薬中の物質が体内に入ることで成分が変化してはじめて効果を出すものもある

漢方薬の研究は、中国の古典に従ったアプローチが主流→20世紀は生化学、薬理学からのアプローチ

新薬…製薬会社が作る精製された成分をもつ薬

新薬の有効成分の多くは生薬から見いだされたもの

紀元前ギリシャの医師ヒポクラテス、セイヨウシロヤナギの樹皮を発熱、リウマチ治療

古代ローマ 皇帝ネロに仕えた医師ディオスコリデス「薬物誌(マテリアメディカ)」でセイヨウシロヤナギの葉の煎じ薬は痛風

ヨーロッパでは、痛風、リウマチ、神経痛、歯痛、耳痛、分娩痛などの痛み止めとして、セイヨウシロヤナギやヤナギの葉や樹皮の煎じ薬を用いる

1819年生薬から活性成分が分離し特定
ヤナギ(Salix)にちなみサリシン(Salicin)と命名
結晶化したのは1827年
しかし、ヤナギでなく、バラ科のセイヨウナツユキソウの葉に含まれるもの

サリシンは苦味があり薬として使われなかった
ヤナギの樹皮の煎じ薬を飲み続けた

1838年でサリシンの分解物としてサリチル酸(湿布薬の主成分)刺激臭が強く胃の粘膜を傷つけるため内服できない。

1897年アセチルサリチル酸 内用できる
1899年ドイツのバイエル社アスピリンの商品名
世界初の合成新薬

それ以降、薬の天然物から抽出、変更、合成のよって新薬が作られるようになった。

アスピリンのメカニズム解明は1971年
痛みを感じさせる体内物質プロスタグランジンを作るのに不可欠な生合成酵素のシクロオキシナーゼの働きを阻害するため

体の細胞は仕事をする酵素を分泌
この酵素がなければ生理活性物質が作れない

発熱すると、視床下部の細胞がプロスタグランジンを作る酵素をだし、活性化させる。
アスピリンは、その酵素の働きをおさえている

つまり、工業製品の薬の大部分が生薬から発見されたもの

葛根湯を構成する生薬
マオウ(麻黄)の成分、エフェドリン…アドレナリンと似た作用
そのため、体がだるくてぼーとするときに飲むと興奮作用で体が元気になったように感じる
風邪の初期に使うと発熱、発汗して自然な免疫反応を助ける

カンゾウ(甘草)はグリチルリチン…消炎作用
肝炎の治療に使うほど協力

生気論…なぜ効くのかは棚上げして使用を優先し、効能は大自然の力、神の力が宿る草として大切にする

合理論…生薬は多成分だが一つ一つの成分を別々に分離(単離)。
一つ一つの成分を個別に動物実験で試し薬理作用のある成分を特定。
生薬の効き目は神の不思議な力ではなく、化学成分の仕業

多成分系の薬理作用をもつ生薬には相乗効果、シナジー効果などのプラス作用の増幅現象や毒性などの相殺効果、クエンチング効果のマイナス作用の抑制効果もある。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

漢方セルフケア検定 更新情報

漢方セルフケア検定のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング