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CFSC「反逆者たちの年代記」コミュのGMシーン

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セッション内に収まりきらなかったGMシーンを、書けるなら書いていく感じにします。
ロールプレイの種にしていただければと。

コメント(2)

■GMシーン:夜の夢の中で(朱音)

もし現実にあったとしたならば、気が狂ってしまうそうな白い空間。
窓も机も、出口すらないその空間に、対峙しているのは二人。
まったく同じ姿をした、二人の"環 朱音"。


――― もう一人の"私"は、薄く笑う。

『どうして縋るの?』
『わかってるくせに。全部"壊れる"ものだって』

ずっと知っていた、私の中にある"何か"。それが今、形を伴って目の前にいる。
もう一人の"私"は、私のすぐ目の前まで歩みを進める。

『どうすれば"壊れる"のかわかる。ずっとそうだった』
『"私"は、ヒトじゃない。"壊す"だけの存在、仕組み』

私をまっすぐに見つめるその瞳には、何も写らない。
表情は笑っているように見えるのに、そこには喜怒哀楽が感じられない。

『もう我慢はしなくていいの。ね? 全部壊しちゃいましょう?』

耳元で、誘うように囁く、"私"の声。
ああそうだ、ずっと聞こえていた。これが"私"だ。
ずっとずっと、物心ついた時から、私はモノを壊すことに長けていた。
孤児院の皆もシスターも、学校のクラスメイトや先生も、どうやったら壊れるのかわかってしまう。
そして、私ならばそれはとても簡単だったのだ。
触れるだけでいい、触れて「壊れろ」と願うだけで、大抵のものはその形を保てなくなる。
そしてそれは、気を抜けば私の意志に関係なく起きてしまう。

『関係なく? ――― 違うでしょ?』
"私"は笑う。
『"壊したい"。そうでしょ? 気を抜くと我慢できなくなるだけ』

……、わからない。
"壊れかけた"ものを見た時の、切ないような悲しいようなあの感覚を、私は言葉にできない。

『それは惹かれているの。「ああ、自分が呼ばれてるんだ」って』

……、そうなのだろうか? ジョンさんが気になったのも、リズちゃんを放っておけなかったのも……。
………蒼荼と初めて出会った時に、見て見ぬふりをできなかったのも?

『………』
こんな時だけ、"私"は返事をよこさない。
ただ私を見て、微笑んでいるだけ。

私は…。私は……、もしかして……。

『そう』
「私は」
『望んでいる』
「みんなを……、ジョンさんを、リズちゃんを、深鍵さんを、……そして蒼荼を」
『「"壊す"ことを」』

――― これは、ナハトの眠りの中でのお話。
環朱音以外には、神様ぐらいしか聞くことのなかった、彼女だけの記憶。

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