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半蔵門かきもの倶楽部コミュの【下書き・設定】第126回 文芸部A 王都作「どのみちコメじゃね。―カップ麺とあのカードmaking」(三題噺「羽根ペン」「クリスマス」「カップラーメン」)

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各種データ
5:(シドニー発)定番シール/パッタイ
主人公:小籔俊樹(こやぶ としき)
主人公と話した他の客:キャム・なんとか・かんとか(本篇反映ナシ)
モデルの麺:パッタイ ガーリックとパクチーとピーナッツ風味

内容
カップ麺完食と登場人物どうしの軽い会話とグリーティングカードの作成。返信もアリ

「カップ麺、落としましたよ」
 小柄で浅黒めな姿形をしている明らかに若い男性から突然声をかけられた|小籔俊樹《こやぶとしき》は、彼に向かって軽く会釈をしながら、それを受け取った。
 パッケージは、パッタイ。メーカーはエイジアンキッチン社※。
 個人的な旅行で行ってたシドニーで突然パッタイが恋しくなる。
 小籔は思った。
“なんで白いご飯じゃなかった!?”

 思うに、日本から離れてかれこれ10年超えてる。そのせい?
 白いご飯にそんなに思い入れのないことは、小籔自身が認める。​
 それでも……なんで?

      *

 泊まっているホテルへ戻ると、小籔は、速攻でカップ入りのパッタイを用意してがっつく。

「生き返るぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

 あの独特のソースの味が、舌に絡みついてくるように感じられた。
 別買いのパクチーをふんだんに混ぜているため、食べているさなかに鼻の穴からもパクチーの匂いがする。

 結局、彼は、NANAラインナップのパッタイをたいらげた。正直、何の感動も発見もなかったが、ただ一つ、「いつもの味」に心がほぐされた……

   ―――

 ビジネス絡みの送り状を除いて、めったにカードを書かない彼にとっては、格闘せざるを得ない作業の一つだった。そして、

“このテのカードよく受け取るけど、
 中に手の込んだ……読みづらく書いて寄越すのも、まま、ある。
 そも羽根ペンで書かないから、俺は簡単なのにする”

 と、つぶやきながらせっせと空白をひたすら埋める作業に徹した。

" Happy Holiday! "
 クリスマスでもニューイヤーでも、
 便利なフレーズ♪たいがいこれで何とかなるw

" Happy 'HOME BASE' Holiday! "
「タカシ宛にこんなの出すなんて久々だわ。ま、アイツは頑丈が取り柄だからなぁ〜」

 装飾とレイアウトは定番のもので済ませ、
 猛スピードで冬の風物詩めいた柄の大ぶりなシールを貼り続けた。

      ー

 全て投函して、彼は肩を大きく一回上げ下げする。

“フゥ〜……ひとまず何とかできたぁあせあせ(飛び散る汗)

 辺りは紺色の夜空と化していた。


       ーーー

 奴らの返信は・・・
 タカシからは、
《こんなの寄越さんでよかったのに(笑) 道中気ぃつけてな🖐》
 会長夫人からは、
《あら、こんな素敵なお手紙。貰えるとは思わなかったわぴかぴか(新しい)




※エイジアンキッチン社はもちろん架空の会社です

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