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半蔵門かきもの倶楽部コミュの第96回 文芸部A 王都作「ミーハー’sブランチ(仮)」(三題噺「梅雨」「結婚式」「まる」)

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≪ 参考作品として発表します 作者 ≫

<あらすじ>
ある平日の昼に憧れの先輩と屋上ブランチぴかぴか(新しい)そこで出た話が……

<登場する人物>
羽沢瞳(はざわ・ひとみ 30)
職場の後輩に慕われる女性。既婚
山口瞳(やまぐち・ひとみ 28)
職場の先輩を慕う女性。出戻り


<本文>


プロローグ〜数日前

え〜、私…どこにでもいる“瞳”です。
とある仕事明けの夕方、外は折りしのザアザア降り。
とうとう「梅雨」入りしちゃった。
通りの植え込みに咲く紫陽花は、いつからあったのかは分からない。
そして、足下にマンホール。
それが雨を吸っていくさまをわたしは、ただ、ひたすら眺め続けた。

―――――


きっかけ

それから数日が過ぎ、カラッと晴れた日の社屋の屋上で
職場で憧れの先輩・羽沢瞳さんと久々にブランチした。
「山口さん、久々ねスマイル
「ホントそうですね、先輩ウインク

「で、最近知ったんだけど」
「何をですか?」
「山口さんの苗字、私の旧姓ぴかぴか(新しい)
「て、ことはexclamation
そこで、わたしの氏名と彼女の昔のそれがピッタリ同じだったことが判って、大盛り上がり!
「ねぇ、私たちってなんかツイてます?」
「かもね♪」

あらかた話せることが出尽くして、
おもむろにわたしから
「あ、そういえば総務の近藤さん先日式挙げたって言ってました♪」
「「結婚式」かあ。めったに聞かなくなって結構年数経つね。山口さんのほうはその手の話どのぐらい聞く?」
「そうですねぇ……1年に3組あれば多いほう。ちょっと羨ましいですが」
先輩が間を置いてから
「でも披露宴て、お金を吸い込んでくイメージあるよね。呼ぶ方も呼ばれる方も。なんかイヤ」
「それも、わかる」
こんな風に、2人とも本音で話せる嬉しさ。解放感。手放したくない。

で、式を執り行った神社がわりと名の知れた値の張るとこらしく、それなのに……
「神前式の盃に使われてたのが、実は……白鶴「まる」! あり得ない!!!」
「何それマジ?思わず昔TVで流してたCMの漁師?のおっさん達が腕で丸作って大声出すシーン出てきて吹いたwww」
しばらく私たちはゲラゲラ止まらなかった……

―――――


ちくしょー何でだ?

「あのさ、聞いてほしいことがあってね」
「どんな話ですか?」
先輩宅にポルターガイスト出た話
気づくと歯ぎしりしばらく続いたって。怖っ((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
「元々それなりにいわく付きの場所でね表情(やれやれ)分かってても安さに……」
わたしの元婚家の流しの下からドブの臭いが酷くてしばらく吐き気が治まらなかった……という話


スマホのタイマー鳴って
「ヤバっ!話してたら昼休み終わりそ…ごめんなさいねあせあせ
「いえ、全然大丈夫ですよ。機会があればまたスマイル
急ぎでバタバタと片づける楽しさ、ここでいつまでも。

―― Materials ――
都心のビジネス街イメージ
ソロ活女子観察

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