半蔵門かきもの倶楽部コミュの第41回　cor作　あなたはどう生きるか　「君たちはどう生きるか」吉野源三郎著　より　

自分が何をしたいか、わからなかった頃、ありますよね。

そんな時、親の勧める選択肢だけを、真に受けては、だめですよ。

自分の事をわかってくれる人は、少ないのです。期待した物が返ってこなかった時の落胆、辛さ、憤り、ある程度生きてきたら、身に覚えは、あるでしょう？

でも私、そもそも何を期待しているのかも、わからなかったのです。

したい事が無かった。

して欲しい事が無かった。

でも周りの期待には応えた方が良いのかなとは感じた。

それを嫌だとも良いとも、思わなかったから、出来る事はしていた。

それだけだったのです。

そんな私が、彼に出会ったのは、一冊の本のお陰でした。手に取れたのは、偶々です。その本のタイトルが秀逸であり、偶々受験シーズンを迎えた私の目には、とても引っかかったから。

ああちなみに、この本のタイトルでは、無いですよ。

元々は何年か前に母が兄に買ってきた物でした。普段本を読まない母が何故その本を買ったのかは、やはり、タイトルのせいです。

でも、決して勉強を促すような物では無く、寧ろ遠ざけるような…。

ああ、話が逸れてきました。

ともかく、あまり自己を見つめずに、のらりくらりと学校生活をやり過ごしてきた私は、実は、驚く程遊び足りなかったのです。それに気付いたのは、彼に出会い、世の中には自分の知らない面白い事が溢れているという事を知ったからでした。

それはもう、やり尽くせない程に。

だから私は、動く事に決めました。

動く自分の責任を、自分で取る事を、決めました。

自分の心は、私は殺したくない。

あなたのやりたい事はなんですか？

たどり着けたら、時間が掛かったとしても、ラッキーです。

大人になればなる程、動きは鈍くなってしまいがち、ですからね。

今のあなたは、今のあなたと向き合う事を怠らない方が、きっと、あなたの為だと思います。

本を閉じれば、物語は終わります。

私も終わります。

でも、あなたの人生はまだまだ続くと思います。

あなたは、何をしますか？