ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

半蔵門かきもの倶楽部コミュの第十三回 きちさ作 連句「仕事」「学校」「ハードボイルド」

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
半歌仙形式(18句)
1.
梅一輪一りんほどのあたたかさ 嵐雪
2.
自転車の背を押す朝の東風
3.
精一杯無造作に包むバレンタイン
4.
かくしきれない尻尾の動き
5.
寒月を避けて黒猫 角を曲がる
6.
白い息消え 密約残る
7.
煙草吸う顔で抜け出す宴会場
8.
さめない恋と思い知らされ
9.
食べかけの氷イチゴは水となり
10.
おしゃべりやまぬ学校帰り
11.
鉄橋のほとりの花野さざめきて
12.
みみず鳴くなり道を失ひ
13.
十五夜のアリバイ完璧崩し得ず
14.
名探偵に仕事の依頼
15.
食卓に固ゆで卵転がして
16.
春のサラダの顔見世興行
17.
花の塵 文鳥に摘む はこべ草
18.
万物くすぐり光る風ゆく


【解題】
テーマを3つとも入れる方法を考えたら、連句になりました。
14が仕事、10が学校、6と15がハードボイルドです。
最初の発句は、自分で作れる気がしなかったので、他人の句を借りてきました。

1.春。
2.春。一輪+一輪で二輪車。梅と東風。
3.春。
4.雑。尻尾があったら駄々漏れでしょう。
5.冬。月の定座。猫が曲がり際に、するんと、尻尾で壁をなでる。
6.冬。角を曲がった先では、怪しい男が密談中。黒猫と黒い男と白い息。
7.雑。白いのは煙草の煙。
8.恋。宴は披露宴。
9.夏。頭が痛くて食べきれない。
10.雑。食べるよりおしゃべりに忙しい高校生たち。
11.秋。彼らが乗る電車が鉄橋を渡る。
12.秋。秋の野でひとり迷って、呆然。鳴くはずのないみみずの声が聞こえます。
13.秋。月の定座。月夜の殺人事件、容疑者全員にアリバイがあり、捜査は迷走。
14.雑。
15.雑。名探偵といえばエルキュール・ポワロ。
 卵のような頭の彼が、朝食のゆで卵を食べているところに依頼の電話がかかって来る。
16.春。今年初めて作った春のサラダ。次は花見か、花形役者か。
17.春。花の定座。鳥用サラダでした。
18.春。

コメント(6)

1の句が一番好きですが、どれもいいですね(^-^)あたたかさを、梅の一輪で表現してるのが素敵です^_^
>スターさん
えーと、発句(1句目)は私の句ではないのですよ。
わかりにくい書き方ですみません。
嵐雪という江戸時代の俳人の句をスタート地点に借りてきました。
そこから決まったポイントを通ってゴールまでたどり着く、
オリエンテーリングみたいなのをやりたかったので。

>みけねこさん
ありがとうございます。
17は、前の句が花見の方向に引っ張ろうとしていたので、
強引に方向転換しました。
次はこんな感じの句がくるかな、と思って句を作るんですが、
いざ次の句になると、前の句の誘導する方向を裏切ろうとばかり考えています。
どの句もいいですね〜!青春を感じます♪

その中でも自分は「2」が好きですね。

自転車通学の颯爽としたものを感じました♪

11、15、17が好きですね!
特に15が素晴らしいと思いました!「食卓」という(僕には)静を感じさせる情景から、「ゆで卵」という小さい対象へと視点が移り、「転がして」という動きとゴロゴロという音を想起させられる言葉へと移る。芭蕉の「古池や〜」を思い出しました。さらに「固」という漢字がゴロゴロという音を強く思い出させる効果もあると思いましたし、字の並びも好きです。
17は「文鳥に摘む」という言葉だけで、優しい人間性や文鳥の姿がイメージできるので素敵な一文だと思いました。ハコベ草の音も好きです! ただ、一つだけ言わせてもらうと「塵」という漢字は、他の字の方が良いかなと思いました。この字だけ、どうもネガティブなイメージがしてしまう気がするのです。
>モミーさん
自転車通学から学校につなげたかったんですが、ここは失敗しました。

>おたけさん
「ハードボイルド」で、真っ先に思いついたのが固ゆで卵でした。
殻の割れるばりばりという音も併せてご賞味ください。
花の塵は、音は悪くないんですが、字が確かに込み入ってますね。
特にブラウザだとつぶれ気味です。
だからと言って、ひらがなやカタカナに開くとそれはそれであざといような。
この句も前の七七もかなり甘口なので、少し苦味を入れたい気持ちがあったんだと思います。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

半蔵門かきもの倶楽部 更新情報

半蔵門かきもの倶楽部のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。