少女マンガ読書会コミュの『3月のライオン』読書会　議事録（のようなもの）

2014年12月開催の、第８回少女マンガ読書会　課題本：羽海野チカ『３月のライオン』

こちらの、議事録（のようなもの）です。

■柳原棋匠
→襷の話。長い将棋人生のなかで、様々な人の想いや熱意を、柳原棋匠は引き継いできた。
→襷をつなげることは生易しいものではない。しかしそれでも、柳原棋匠は戦いをやめない。
→将棋には人生観がでる。攻め好きの人は攻めの将棋、固い人は守りの将棋。そんな中で、還暦をすぎてなお、若々しい手を打てる柳原棋匠、半端ない。

■聖地巡礼
→八丁堀～月島周辺が、『3月のライオン』の舞台。
→川の中に潜った水鳥が載った図鑑を売っている本屋や、作中のパン屋も、モデルが実在する。
→桐山くんが独り暮らししているマンションも、実在。プレミアじゃね？
→聖地巡礼をすると、現実と作品がリンクして、何とも不思議な体験ができる。おススメ。

■みんな二階堂が好きすぎる
→二階堂は、最初は感じの悪い坊ちゃん的な登場だったが、長い闘病生活を続けてきたシーンや、将棋に命を懸けている情熱、桐山少年への熱い友情など、なんかもう、好きだ、二階堂。
→彼のモデルは、『聖の青春』という本も出ている、故・村山聖九段。村山は羽生世代の一角を担う天才の一人だったが、病身のため、亡くなってしまう。（二階堂は…？）
→二階堂とあかりさんが付き合うことになったらどうしよう問題。桐山の元担任の先生との三角関係か？

■きーりーやーまーくーん
→最初は受け身だったのが、能動的になった。彼が変わったきっかけは、
①ひなちゃんが、救いの手を出してくれたこと
②二階堂晴信のことば。「聞いてるか！桐山！自分を大切にしてくれっ！」
③宗谷名人、島田八段、蜂谷昴五段、などとの、将棋を通してのぶつかり合い。
→桐山少年にとっての将棋とは？最初は、自分の唯一の居場所。ひなちゃん達を大事に想い始めてからは、他の人を守るための基盤（例：10巻における、年収730万円宣言）だったり、棋士の人たちの人生観や価値観に全力でぶつかれる場所。
→1巻では、香子の「呪い」のような言葉から始まっていたので、香子と何かあると思いきや、ひなちゃんと。。。ひなちゃんと！！！
→桐山くんが川本家と出会ったきっかけの時、彼は先輩棋士からおきざりにされていた。ひょっとしてその前に、後藤に殴られていた？（顔のアザ）

■全般的なこと
→努力の意味。いじめの主犯格の娘に対し、かける言葉はあるのか？
→将棋・家族・学校という、サイクルで物語が進行してきた。卒業後の展開は。。
→作中の飯がうまそう。「あまやかしうどん」や「もんじゃ」など。
→作中のモデルになった棋士はたくさんいる。棋士の中にも、面白い人がたくさんいる（例：「ひふみんアイ」加藤一二三など）
→後藤の持つ多面性。（桐山くんに暴力　スミスへの助言）
→周辺人物の視点。（桐山家の義理のおかん、など）

★参考
「3月のライオン」という題名の意味
http://www.loc-lion.com/title.html

大崎善男『聖の青春』
http://www.amazon.co.jp/dp/4062734249

加藤一二三『将棋名人血風録奇人・変人・超人 (oneテーマ21) 』
http://www.amazon.co.jp/dp/4041102413

抜けている部分も多いですが、こんな感じでした。
ありがとうございました！