聖書研究入門　コミュのC-3　洪水の物語　3　罪の報酬は死

※C-3　洪水の物語　7：1～8：14

４．生きた神の力

　水は想像を絶する勢いによって、すべてを破壊し、水かさは増して行きます。人々の目にはどのように映ったことでしょうか。そしてノアをあざけり、神をないがしろにしてきた人々は、何を思ったのでしょうか。

　『人々はまず、自分たちの手のわざが破壊されるのを見た。豪華な建物や、彼らが偶像を安置した美しい庭園や林は、天からのいなずまによって破壊され、その残骸はここかしこに散らばっていた。人間を犠牲として捧げた祭壇はくずされた。偶像礼拝者たちは、生きた神の力におののき、破滅を招いたのは自分たちの堕落と偶像礼拝であることを悟った。』

　偶像礼拝者は、人間を犠牲として祭壇に捧げていたようです。それは、世界の至る所で行われていました。そしてこの日本でも、人身御供は1900年代まで存在しました。真のクリスチャンは決してそのようなことはしませんでしたが、そうでない人々が行い続けました。偶像礼拝は残虐です。当時日本はほとんどすべてが仏教神道ですが、口では殺生してはならないと言いながら、

このようなとんでもないことをやっていたのです。この事実は後代、橋の工事などで、発見され証明されました。

神のイスラエルであった人々の中で、多くの者が神との契約に違反し、神に背いた行為をしました。主は、次のように語られました。

＊「31 またベンヒンノムの谷にあるトペテの高き所を築いて、むすこ娘を火に焼いた。わたしはそれを命じたことはなく、またそのようなことを考えたこともなかった。」エレミヤ7：31

神は偶像礼拝を非常に嫌われます。なぜなら、神はそのようなお方であるのです。神のご品性を表す十戒の第一条と第二条は、

＊「3 あなたはわたしのほかに、なにものをも神としてはならない。
4 あなたは自分のために、刻んだ像を造ってはならない。上は天にあるもの、下は地にあるもの、また地の下の水のなかにあるものの、どんな形をも造ってはならない。
5 それにひれ伏してはならない。それに仕えてはならない。あなたの神、主であるわたしは、ねたむ神であるから、わたしを憎むものは、父の罪を子に報いて、三、四代に及ぼし、
6 わたしを愛し、わたしの戒めを守るものには、恵みを施して、千代に至るであろう。」（出エ20：3-6）

と自ら示しておられます。創造主であられ、私たちの体の所有者であられます。私たちの体は自分のものではなく、神のものです。自殺者が自ら命を絶つのは、神の観点からは、人のものを破壊する行為と同じです。神のことをよく学びよく理解するならば、自殺願望は減少するのではないでしょうか。神をないがしろにすることは、いろんな害悪を生みます。上記の十戒にもかかれているように、これが罪であると書かれています。罪を犯すものの報酬は死です（ローマ6：23）。

神が洪水で人々を滅ぼされたので、神は残酷だと言う人がいますが、神に逆らうことは死を意味することをあらかじめ伝えておられたのです。死を選んだのは人間なのです。

ノアの時代の滅ぼされた人々は、雨が降ってきて、やっと気づきました。自分たちの堕落と偶像礼拝が破滅を招いたことを。

ノアの時代には、十戒はまだありませんでしたが、神に背くことは死を意味することを、アダムは彼の子供たちに伝えていたはずです。「食べたら死ぬ」と言われていたのに、食べてしまい、罪がはいってすべてが変ってしまったこと、神のみことばに背くことは破滅を意味すること、

カインとアベルのことなど、教えに関することはたくさんあったはずです。

アーメン！！