聖書研究入門　コミュのB-2 園からの追放　2　皮の着物

園には、2本の木があって、ひとつは、善悪の知識の木、もうひとつは、命の木でした。

エデンはいわば、地上の天国であって、ここに住める住人は、条件付でした。それは、愛の動機から神と神の律法に服していることです。罪は律法に違反することなので、違反者は、ここに住むことができないし、また、命の木から食べることももちろん許されません。

二人は神のテストに不合格でした。つまり善悪の知識の木から食べてはならないと言われていたのに、それに違反して食べてしまったからです。主が救いの希望を与えられたとは言え、彼らは、園から追放されねばならなくなりました。


■聖句　創世記3：20-24

20 さて、人はその妻の名をエバと名づけた。彼女がすべて生きた者の母だからである。
21 主なる神は人とその妻とのために皮の着物を造って、彼らに着せられた。
22 主なる神は言われた、「見よ、人はわれわれのひとりのようになり、善悪を知るものとなった。彼は手を伸べ、命の木からも取って食べ、永久に生きるかも知れない」。
23 そこで主なる神は彼をエデンの園から追い出して、人が造られたその土を耕させられた。
24 神は人を追い出し、エデンの園の東に、ケルビムと、回る炎のつるぎとを置いて、命の木の道を守らせられた。




＊エバ＝「生きた者の母」という意味がありますが、ヘブル語では、「命・生活」という意味もあるようです。

＊皮の着物＝神に反逆する以前に着せられていた光の衣は消え去り、裸となった二人に、主は

皮の着物を着せられました。このことには、重要な意味があります。


　神の律法は、死を要求しますが、神は、「犠牲の供え物」いう制度を与えられましたが、それは、死をもたらすものは罪であるということを思い起こさせるためでした。キリストは、人類のすべての罪を贖う大いなる犠牲となられたお方です。

　『アダムにとって、最初の犠牲を捧げることは、非常に心の痛む儀式であった。彼は、神だけが与えることのできる生命を奪うために、手を振り上げなければならなかった。彼が死を見たのはこれが最初であった。もし彼が神に服従していたならば、人間も獣も死ぬことはなかったことを悟った。彼が罪のない犠牲を殺した時、自分の罪のために、傷のない神の小羊の地を流さなければならないことを考えて、ふるえおののいた。

　神の愛するみ子死によらなければ、あがなうことのできない自分の罪の大きさを、この光景はさらに深くなまなましく彼に示した。罪を犯した者を救うために、そのような犠牲をお与えになる無限の恵みに彼は驚いた。暗く恐ろしい未来に希望の星が輝いて、それが、全く絶望的になるのを防いだ。』

犠牲の供え物は、キリストを表していました。

アダムは神から教えられたとおりに、犠牲とした小羊の毛皮を自分たちのきものとしたのです。

モーセがこの創世記を書いた時代、読者のことを考えるならば、当時、犠牲制度は、一般的常識でした。それで、モーセは詳しく犠牲制度のことを書く必要はなかったのです。


アーメン！！　　






園という漢字には、土、二人の人が含まれています。
義という漢字には、我の上に羊が乗っています。羊あっての自分ということでしょうか。

そして、犠牲という漢字には、更に牛偏がくっついています。これも、犠牲制度から来ています。

神は、のちに牛を供え物としてささげるように指示されたからです。

日本人であるならば、初めという漢字のつくりもわかります。衣を着るには、刀、ナイフが必要でした。動物を殺さなければならなかったからです。

禁という漢字も、二つの木、つまり、知識の木と命の木を意味します。示すと言う字は、命令という意味があって、これは神を意味します。神という漢字も、示偏に申す、つまり語るという感じから成っているので、漢字は、興味ぶかいものがあります。他にも、船と言う漢字は、舟に八つの口から成っています。これはノアの洪水の時、舟に乗って救われたノアの家族の8人を示しています。