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聖書研究入門 コミュの復活 その3

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いよいよ、入門編最後の章となりました。
これが終われば、中級編に入ります。


■聖書の復活の記録・・・三つ

(1)ナインのやもめの息子(ルカ7:11-17)
 イエスが弟子たちや群衆と一緒にナインの町の門に近づかれた時、一つの行列に出会った。その行列は力ない足取りで、しめやかに進んでいた。それは悲しい葬式の行列であった。死んだのは、やもめの1人息子で、彼は夫に先立たれたその婦人にとって唯一の頼りであり、生きがいであった。しかし死は無情にも、そのかけがえのない息子を彼女から奪い去ってしまった。イエスは「この婦人を見て深い同情を寄せられ、『泣かないでいなさい。』といわれた」(ルカ7:13)。
このような場合、人間には、助けがない。イエスは、悲しんでいる母親の心に、愛に満ちた励ましを与え、その悲しみを解決してくださった。棺に手をかけて、「若者よ、さあ、起きなさい」(同7:14)と言われた時、生命が再び帰ったきた。死の問題は人間の手に負えない。しかしキリストは生命を与えて下さる。
キリストは「生きている者である。わたしは死んだことはあるが、見よ、世々限りなく生きている者である。そして、死と黄泉の鍵を持っている」(ヨハネの黙示録1:18)と言われるのである。神は終わりの日に、「眠っている者よ、起きなさい。死人のなかから、立ち上がりなさい」(エペソ5:14)と呼ばれる。そして永遠の命に導いてくださる。

(2)ヤイロの娘(マルコ5:22-24、35-43)
 この記録は三つの共観福音書に記されている。「私の幼い娘が死に掛かっています。どうぞ、その子がなおって助かりますように。おいでになって、手をおいてやってください」という会堂司の要請に答えて、イエスはヤイロの家へ向かわれたが途中で手間どったので、家につかれたときは、娘はなくなっていた。しかしイエスは会堂司にあって、「恐れることはない。ただ信じなさい」と言われた。ヤイロは信仰をもってイエスの助けを求めたが、今は更に大きな信仰を働かす必要があった。イエスは、「信ずる者には、どんなこともできる」と言われたが、ヤイロの信仰に答えて娘をよみがえらせて下さった。

(3)ベタニヤのラザロ(ヨハネ11:1-46)
 この出来事は、キリストの生涯における分岐点になったもので、サンヒドリンが、キリストを殺すことを決める契機となった。キリストは四日間も墓にはいっていたラザロをよみがえらされたので、これは誰も言い消すことができない軌跡であった。
 ラザロの姉のマルタに現れたイエスは、「あなたの兄弟はよみがえるであろう」(同11:23)といわれた。これは慰めの言葉であったが、イエスの慰めのことばはその悲しみが解決される保証である。キリストが解決してくださることができない悲しみはないのである。
 この時キリストは、「私はよみがえりであり、命である。私を信じる者はたとい信でも生きる」(同11:25)と言われた。今日でも告別式の時などにきくこの言葉は、何と力強く、希望に満ちていることだろう。作家の佐古純一郎は、死の問題から宗教の遍歴をはじめたが、最後に聖書のこの言葉に希望を見出したと書いているが、生命の問題はキリストに来なければ解決はできない。
 墓に近づかれたときイエスは、「激しく感動し、また心を騒がせ」(同11:33)と聖書は書いている。そして、「イエスは涙を流された」(同)とある。ここにイエスのうちにあった純粋な、感じやすい、やさしい同情をみるとともに、このイエスの悲しみは、その場に対するものだけでなく、間もなくイエスを殺す計画を立てようとしている人々や、罪のうちに滅びようとしている人間全体に対するものであった。
 墓の石が取り除けられた時、キリストは目を天に向けて言われた。「父よ、わたしの願いをお聞きくださったことを感謝します。あなたがいつまでも私の願いを聞き入れてくださることをよく知っています。しかし、こう申しますのは、そばに立っている人に、あなたがわたしをつかわされたことを、信じるためであります。」(同11:41-42)。キリストは、ご自分と神との関係を、人々が知ることをのぞまれた。ここに弟子たちをはじめ人々は、神とキリストとの間に存在していた密接な関係の決定的な証拠を見たのである。「ラザロよ、出てきなさい」(同11:43)というイエスの声に、ラザロはよみがえった。その時、神性が人性を通してひらめいた。イエスの御顔は、神の栄光によって輝いたのである。
           (以上、「聖書は何を教えているか」、257-260ページ)


入門編・完


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