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INFERNO インフェルノ 小説映画コミュの新型コロナウィルスの世界的混乱とinferno

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トム・ハンクスが新型コロナウイルス陽性と公表
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=8&from=diary&id=6005976

トムハンクスといえば、ダン・ブラウンのラングドンシリーズ、インフェルノを思い出す。そう、映画ダヴィンチ・コードのシリーズの三作目。ただ原作は「天使と悪魔」が最初であるが。

小説の手に汗握る展開だけでなく、映画での美しい芸術作品と都市の建築物の数々は本作の魅力を更に深める。だが、映画の内容が原作とはかなり異なることが多い。


いつものように冒頭から敵に追われるラングドン。そして人口爆発を危惧する天才的生化学者、ゾブリストが人類の人口を半減させる致死率の高いウィルスをばら撒こうとする。それをラングドンとヒロインがフィレンツェ、ヴェネツィア、そしてイスタンブールへと飛び回り…ラストは美しい演奏会の中ウィルスの危険を知りパニックに陥る市民の中で敵と闘う。

映画ではゾブリストが単なる狂ったterroristとして描かれているが原作では異なる。つまり、この映画作品では原作の魅力が半減なのだ。そして、ゾブリストのカリスマ性に惹かれる人々は原作でも一定数存在し、現実世界にもその支持者はいる。人口爆発だけでなく環境問題や異常気象、食糧問題。現実世界では、どれにも根本的な解決策は政治的にも科学的にも提示されていないのだ。

では原作は…
ゾブリストのウィルスはイスタンブールでばら撒かれ世界中に広がった。そして彼が作ったウィルスは空気感染しても死はもちろん症状も一切なく、人種や性別に関係なく、感染した1/3の人に無作為に遺伝子に変異を起させ生殖機能を不能にするいうものだった。ある意味で平等に…直接殺めることなく、感染に気づかせることもなしに。

何故、1/3が解決策なのか…
ヨーロッパでの黒死病で人口が1/3に激減したからだ。ゾブリストはそれを参考にして人工調整のためにウィルスを作った。殺人は万国共通の犯罪。中絶の是非は宗教的にも政治的にも国によっては大きな問題である。が、最初から受精していなければ命とは言えまい。それをゾブリストは「思いやり」と言った。ただ生命誕生の選択権は誰にあるのか…神かウィルスか、それとも…。倫理的な結論を出すのは難しい問題だ。


今回の新型肺炎の世界的混乱を見るにゾブリストの危惧を思い返す。今回のウィルスは高齢者や持病持つ人が致死率が高いという。人工的なウィルスではないにしても地球的な時間軸で見れば、長い歴史の中では自然界で突然変異で定期的に生まれるウィルスなんだろう。ウィルスに意思はないのに人類を混乱させる。

本当の地獄とはすぐそこにあり、パニックの中で剥き出しとなった人間の無知と欲望と利己心に満ち溢れているのだろう。


最後にダンテの言葉。

地獄の最も暗きところは
倫理の危機にあっても
中立を標榜する者たちのために用意されている。

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