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歌楽捜索倶楽部コミュの『ロング・グッドバイ』

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村上春樹による新訳『ロング・グッドバイ』(レイモンド・チャンドラー)読了しました。このコミュニティの実に久しぶりのトピックがミステリですが、全く問題ありません。

ほとんど奇跡的な傑作ですね。
読書に割くまとまった時間がとれなくて、一日数十ページとかというペースで読み進んでいったのですが、こういう読み方をすると起こりがちな、あれ、ストーリーはどうなってたんだっけ、というのがなかったというのがすごい。明瞭に、清水訳より日本語として磨かれていて、作品としての完成度が高いと思います。その上で、間違いなくミステリの歴史上で最高峰を達成していると読後に実感しました。

おそらく何度か読み返すと思いますが、翻訳者として村上春樹は適任だったということは間違いありません。
何しろ、この作品の新訳であるし、それも早川書房です。最適な人を選び、その人が期待に十分応える仕事をした、ということでしょう。

しかし、同人誌とはいえ、小説(らしきもの)の執筆におそれ知らずに挑んでいる身からいえば、いやはやこの世界はどこまで深くまで行っているのか、という思いもこみ上げてきます。チャンドラーの文体をここまで読まされて、この上に後何か書き加えることがあるのか、と説教されているみたいで。
もちろん素人の小説に、そんなレベルが期待されなければならないというわけではないにしても。

ともかく、誰もが一読すべきです。これはそういう作品です。
『昴』の同人でも、もうこの本を買っている人がいますが、まだ読んでいないようです。私の勝ちだ!

訳者あとがきで、村上春樹は『長いお別れ』の清水訳について、かなり膨大な原文からの削除部分があったと書いています。私が清水訳に感じた違和感がその辺にあったのかどうか、何度か読み返しながら確かめてみたいとも思っています。

とにかく本文530ページ。訳者あとがきと併せて580ページ。一気に読んでも、こつこつ読んでも、最後までものすごい充実感に満たされながら読み終えられること間違いなし!

コメント(11)

ああ、読まなくっちゃ、注文すます!
ボクは「長いお別れ」はもちろんですが、ミステリマガジンに載っていた部分的なコミック版が強烈に記憶に残っています。
私はこの作品、はずかしながら、一昨年に入院した時に「さらば愛しき女よ」と一緒に初めて読みまして、例の「ギムレットにはまだはやすぎるかな」というセリフにびっくり!物語に素直にのせられていた自分の純情さを再確認したものです。

村上訳、買うだけ買っておこうか、それとも、読みたいという欲求がもっとたかまるまで待つか、悩みどころです。
 まだ楽しみに取ってあります。
 でも、ウン十年振りにハヤカワ・ミステリ版を再読しました。これはこれで古き良き翻訳(でも当時としては画期的な名訳と言われたそうです)だと思いました。それと、ガキの時わからなかったもろもろが、おっさんになってから読むとよくわかりました。
 本というのは、読む時期が難しいですね。名作なのかもしれないけど、時期を外したためにさほど印象に残らない、なんて事があり得ます。反対に、凡作なのかもしれないけど、妙にハマる作品もあるし。
注文したらすぐさま届いたのにはびっくりしました。
それにしても分厚い。
ぎっくり腰で寝込んでいるので読もうと思うのですが、持てない!
でもこの長さがこの作品の良さです。
hitomaroさま

清水訳を読んだ印象が残っているうちに、村上訳を読んだ感想を聞きたいと思うのですが…。無理しなくていいので、そのうちよろしくお願いします。

プログレの父。さま

再読直後に新訳を読んだ感想を…くどくてすみません。でも、こんな機会はそうないと思うので。

ムシさま

確かに分厚いのですが、ページ数を考えると池上永一の『シャングリ・ラ』より、枚数は少ないと思いますよ。訳文がこなれているので、読み進めるのは難しくありません。

みなさまのご意見が楽しみです。
我慢できずに昨日、痛いのをこらえて読み始めました。
ほー という発見がいろいろ。
翻訳も、とても丁寧ですね。丁寧すぎると思うところもありますが、きっとこだわりがあるんでしょう。

私はこの小説をもう何度も読んで、次に何が起こり、最後にどうなる、ってわかっているんですよね。でも、どうしても先が読みたくてたまりません。
この「読ませ感」は翻訳のせいではなくて、チャンドラーが本来持っている力だと思います。

一緒に頼んだ小鷹さんの本『私のハードボイルド』が、これまた同じくらい分厚いけど(同じ出版社、同じ印刷製本所だし、版型も同じ)
一緒に読むと面白いですよ。
もう本当に腰痛さまさまということで、水曜日に読了。
翻訳も中盤からはノッてきた感じでした。

今回感じたのは、村上さんはやや疑問を呈してましたが、
シルヴィア、アイリーン、リンダという女性の描写は
マーロウの視点に関係なく、書き分けられているということ。

チャンドラーが長生きしてもっとたくさん書いてくれたらなあ。
あっ、私もいちおう買いました。
ムシさんと同じ腰痛なんですけど、寝るほどじゃないので、いつ読めることやら。
とりあえず、今夜は村上春樹の「準古典小説としての『ロング・グッドバイ』」だけでも読もうと思います。
チャンドラーは、準古典ではなくて、立派にもう「古典」なのではないでしょうか。ニュー・ウェーブがそうなっているように。でも、作家の身になって言えば、私生活を持ちながらこういう作品を書き続けると言うことは大変なことだったのかもしれませんね。
村上春樹のあとがきも、面白かったです。ヘミングウェイ、フィッツジェラルドとの関係のあり方など。私が新鮮に感じただけで、みんな知っていることだったのかもしれませんが。
ジャンルは違いますが、音楽でいえばベートーベンあたりも私生活面でいったら、大変な傑作群を書き続けながら、何とも切ない人生を送った訳なので。人生の機微は深いということでしょうか。
私も読みたいのですが、ますます眼が悪くなりなかなか1冊の本が
読み終わりません。
最相葉月「星新一 1001話をつくった人」
荒俣宏「帝都幻談」
(これは古い本ですが)隆 慶一郎「吉原御免状」
オーガスト・ダーレス編「漆黒の霊魂」
といった本が、早く読んでくれと机の上で待っております。
「ロング・グッドバイ」、おもしろそうですねぇ。
チャンドラー短篇全集、全4巻が ハヤカワ文庫から出版・完結しました。
短篇では、創元文庫の3巻が昔からありますが、これは、新訳でいろいろな方が訳してます。

私はまだ1巻を読んでいるところなんですけど、
mixiのチャンドラーのコミュに、この短篇全集のトピがあって、
とても詳しい情報を書き込んでいる方がいて、
早川の人かなと思ったら、なんと、
本物の木村二郎さんだった!

ひょえ〜 木村二郎さんと同じmixiにいるんだと思ったら、小躍りしてしまいました〜
しかも私のホームを訪れて下さいましたよ。

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