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コピペの部屋コミュの【不思議・心霊】石じじいの語る怪異譚集【14】

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(転載元)
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/occult/1445320336/
山から石を持ち帰るとヤバいの??

(全話まとめ)
https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=6168454&id=80586888&from=share


コメントにつづきません
でははじまり

ーー

477: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/08/07(日) 15:13:14.55 ID:+DG4v9FK0.net(主)

 私の実家の部落(この場合、集落という意味)に、珍しい石を探して拾い、それを売って生計を立てている男性がいました。
 子供の頃、よく話を聞いたものです。

 私は、彼を「石じじい」と読んでいました。
(本人の前では言いませんでしたが)

 彼は、珍しい石を求めて四国の山や海岸を歩きました。
 戦前の生まれで、若いころは朝鮮に住んでいたそうです。
 戦後は、実家にもどり半農半石拾いで生活をしていました。

 彼についての逸話は、以下のリンクをご参照ください。

http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/occult/1445320336/
うしみつ関連記事:
山から石を持ち帰るとヤバいの??

(このコミュニティでのURL)
http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=6168454&id=80475460

では、話の続きをしましょう。



114 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/11/16(月) 21:08:25.36 ID:pUDLUdg80.net


 『石を喰う』


石じじいの話です。

石好きが昂じて、石を喰らう人がいるという話がありましたが、
じじいは、そのような人のひとりに会ったと。
硬い石を食べるので、前歯がすり減ってしまっていたそうです。
まあ、龍石というのが漢方薬にあるようですから、石を食べても害にはならないのでしょうね。しかし、その根性には感心します。

食べることのできる石といえば、空から振ってくる「石麪」が有名ですね。
飢饉の時、神様があわれんで降らす白い石のようなモノで、食べると甘くて乳のような味がする。
鳥翠台北巠の『北国奇談巡杖記』(文化4年)に出ています。

石じじいは、「食える石など見たことが無い!」といっておりました。


115 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/11/16(月) 22:57:51.16 ID:pOhBO4EC0.net
>>114
食える石・・・・岩塩じゃダメ?


116 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/11/17(火) 08:16:43.93 ID:96DqCcS90.net
>>115
「本当の」岩塩(山塩)は、日本にはありませんね。
岩塩は、周りの岩石(砂岩や泥岩)よりも比重が軽いので、地中で上に向かって
上昇して「岩塩ダイアピル」という構造を作ります。これがあると、その周りに
石油がたまりやすくなるので、石油を探査する場合に、その存在を探すのだそうです。
石が食えると、食糧問題は解決されるでしょう・・・か?


117 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/11/17(火) 12:44:59.25 ID:tAnLuy8C0.net
>>116
昆虫食の方が現実的に解決策になると思えるわな。



118 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/11/18(水) 21:34:26.18 ID:fxvivfT50.net


 『光る山』


石じじいの話です。

じじいは、珍しい石を探して、四国各地を巡りましたが、石を探すために
国が出版した地質図幅なども参考にしていたそうです。ある年の秋に、
エクロジャイトという珍しい石を探しに、非常に深い山に分け入ったそうです。
石榴石が入っていてとてもきれいな石なので、愛石家のみならず学者も高値で
買ってくれたそうです。じじいは、りゅうきがんと呼んでいましたが。

山が深いのでテント(その当時は布製)を担いで泊まりがけで入ったそうです。
夜は、非常に明るい月夜だったそうですが(そのような時期を狙ったとのこと)、
山で不思議な現象をみたそうです。野営地からみる対岸の山の斜面が、ある範囲でもって光るのだそうです。その光る斜面の部分が、徐々に移動していく。
大きく大規模なネオンサインのように。それが繰り返すのだそうです。
テントは、雨が降ったときの増水の危険を避けて、ちょっと山の斜面の平らなところに
張っていたので見通しは良かったそうです。

「なんの音もせんで、山肌が光るんよ。人が山狩りでもしよるんかとおもうたけど、
あがいにはようは、人は山をうごけんけんね。」

じじいは、お目当ての石を集めて、もうけることができたそうです。
下山する際、石がごろごろしている河原に10頭ほどの猿の死体がころがっていたそうです。流されてきたわけでもなく、毛もふさふさして乾いていて、
死んですぐだったような状態だったということです。
どこにも傷はなかったので、毒でも
喰ったのか?とも思ったそうです。




124 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/11/19(木) 14:45:53.51 ID:k53VsGPL0.net


 『文字の浮き出る石』


石じじいの話です。

じじいの経験した気色悪い石のなかには、「文字の浮き出る石」があったとか。
正確には、
「石の表面に文字が彫りつけられている石」
です。
しかも、彫り込まれている文章の内容が、次々に変化するという。
石に古代の文字が彫られているのは、「ペトログラフ」とか言われたりします。
(もっとも、その用語は不正確で、正しい学術用語では、ペトログリフだそうですが)

じじいの知り合い(深いつきあいは無い)が、青い「石板」を所有していたそうです。
でどころは言わなかったそうですが、どこかの寺社から不当に得た物ではないか?
ということでした。

その石板には、奇妙なことに文章が浮き出るのだそうです。しかも、それは時がたつと
(ある条件になると)違った内容になっているとのこと。
その石は非常に硬く、人が彫って文章を書き換えることは不可能で、同じような板状の石
を見つけてくることも難しい。

その文章は、石からの持ち主への指示だったそうです。

最初は、
『神社に●●を供えよ』、
『庭のどこどこに何々の樹を植えよ』
とかのもの

つぎには、
『△の部屋に置いてある家具は方向が悪いから移動させよ』とか、
持ち主も、
最初は、おもしろがって(そして敬って)その指示に従っていたのだが、それもできなく
なってきます。
なぜなら、石から(?)の要求がだんだんエスカレートしてきたからです。

『オマエの妻を離縁せよ』
『5万円を海に捨てよ』
とか言い始めたそうです。
(つづく)


125 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/11/19(木) 14:47:46.68 ID:k53VsGPL0.net
>>124
(つづき)
これには従えないので、妻を離縁したように見せかけて、本家から出しておいたりしました。
すると、こんどは、
『オマエの孫を殺せ』。

無視していると、何度も石の表面に同じような文句がまた浮き出るのだそうです。
それでも無視していると、いつのまにか石が高温を発して、その石を納めてある木箱を
焦がし始めました。お祓いしてもらってもダメ。寺に納めても、おなじように高温
を発するため危険だとして、突き返されてくる。
むやみに捨てると、なにか良くないことが起きるかもしれないと持ち主は考えたのです。
(すでに、悪いことは起きているのですが・・・)

それを処分する、という依頼がじじいにきました。
最初断りましたが、「払い」が良かったので引き受けたとのこと。
(つづく)


126 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/11/19(木) 14:50:20.78 ID:k53VsGPL0.net
>>125
(つづき)
捨てるのでなければ、破壊するのが良いだろうと考えました。
(もっとだめではないか?とも思われますが)

まず、その石版に、寺からもらってきたお札を貼りまくりました。
その上から、焼き物に使う粘土を塗り固めます。
それを、焼き物の窯で焼きました。日用品を焼いている平凡な窯で。
これで、「のろいの石板」入りの陶板のできあがりです。
これを山の中のため池の堤で、石炭に混ぜてさらに焼いて、熱々になったところで、金網にいれて、それをブンっと池に投げ入れたとのこと。
池にドボンと落ちた瞬間、その陶板は急冷され、ドッカーンと爆発して
粉々になったと言うことです。

なかなか手の込んだ破壊方法ですが、
どうしてそんな方法を?
と尋ねると、ある人から教えてももろうたんや、ということでした。

それいご、その家の怪異は絶えました。
ナウシカの墓所のような石ですね。


131 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/11/20(金) 13:25:22.43 ID:HcO4NhD40.net


 『石を吐き出す娘』


石じじいの話です。

じじいは、一人息子でした。当時としては、一家族に子供が非常に多かったのですが、
じじいの家は例外でした。それで貧乏だったのか、貧乏だから子供を多く持てなかったのか?
じじいが子供の頃といいますから、かなり昔。村には、電気も,水道も、ガスもありません。
ラジオもなかったそうです。

村のなかの一軒の農家が山際にありました。それほど田畑を所有しているわけではありませんでしたが、かなり裕福だったということです。

その家は、集落の他の家とあまり交流せず、親からも、あまり行くな、と子供じじいは
言われていたそうです。

或る日、じじいは、山で遊んで、その家の裏山に下りてきました。
そこから、その家の奥座敷(北向きの部屋)の障子が開いているのが見えました。

そこには、じじいよりも二つ三つ年上の女の子が、寝間着を着て座っていたとのことです。
じじいに、気がついたその女の子は、手招きをしてきました。
親の言いつけを思い出して躊躇したのですが、じじいは、部屋の前に近づきました。
(つづく)


132 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/11/20(金) 13:26:37.47 ID:HcO4NhD40.net
>>131
(つづき)
女の子は、じじいに、どこから来たのか?と尋ねて、のどが渇いていないか?と問うて
甘い飲み物を勧めてきました。じじいは、それを美味しくいただいたそうです。

彼女が自分の事を説明するに、自分は、病弱で外に出られない。こうして毎日、小さな
裏庭と山を見ているのが,唯一の楽しみだ、と。
彼女は、やせていて顔色も悪かった(紙のように白かった)ので、さもありあん、と
じじいは納得しました。

それから、たまに、彼女のところへ裏山からいくようになりました。
その家の人は、じじいが「通ってくる」ことを知っていたのかもしれません。

別の日、じじいが彼女と話をしていると、彼女はいきなり激しく咳き込みました。
近づいて懐抱しようとするじじいを手で制して彼女は、咳き込み続け、その後、
げほっ!と大きく咳をすると、何か小さなものをはき出しました。それは、小指の
先ほどのもので、畳の上をころころと転がりました。
(つづく)


133 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/11/20(金) 13:37:51.68 ID:HcO4NhD40.net
>>132
(つづき)
じじいの方に転がってきたので、それをよく見てみると、それは、青い丸い石でした。
ものすごくきれいだったといいます。落ち着いた少女は、ちょっとほほえみながら
その石を拾い上げて懐紙にくるみ、座机の上に置いたそうです。

「こんなことがよくあるの。」

その後も、彼女は、話しているときに、よく咳き込みましたが、毎回必ず、
なんらかの「石」を吐いたそうです。吐く石の色は青、緑、赤とさまざまでした。

さらに、あるとき、「黄金」を吐いたそうです。鈍く輝く金色の小さな塊です。
そのような「黄金」を吐くことはよくあったと。
彼女は、じじいが話す、外の世界の話(村や町、野山の様子)に楽しそうに耳を
傾けていました。
彼女は、当時では珍しい本をたくさん持っていて、それを読み聞かせてくれたそうです。じじいは、兄弟姉妹がいなかったので、彼女を姉のように慕いました。

じじい、ガキのくせに「恋」しちゃったんですね。
(つづく)


134 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/11/20(金) 13:39:28.69 ID:HcO4NhD40.net
>>133
(つづき)
彼女は、「いつものようにw」吐いた、きれいな金色の石を、じじいにくれました。
親切にしてくれたから、これをあげる。お金になるから、こまったら売ったらいいわ。と。

或る日、彼女が激しく咳き込んだときに、家の人がふすまを開けて部屋に急に入って
きました。じじいは、部屋に上がり込んでいたので、ばつの悪いことこの上なし!

しかし、家の人は、じじいをとがめもせず、少女を懐抱した後、白米のにぎりめしを持ってきてくれて、じじいに食わせてくれたそうです。

そのことがあってから、なんとなく、じじいは、彼女のところに行きづらくなったという
ことです。まあ、子供ですからね。  

彼女は、家から全くでなかったので、じじいが尋ねていかないと会うことはありませんでした。

そうして、半年ほど過ぎた時、じじいが尋常小学校にあがろうというときに、その彼女が
死んだ、ということが親から聞かされました。じじいは、喪失感と深い悲しみに襲われて山に走り込んで、泣きに泣いたそうです。

そのあと、彼女の家に行きましたが、座敷の
は雨戸で閉ざされていて、そこの主がいなくなってしまったことを痛感しただけでした。
(つづく)


135 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/11/20(金) 13:45:49.18 ID:HcO4NhD40.net
>>134
(つづき)
「からだから石がでるとはのう・・・いろんな石がのう・・ふしぎなことよのう」

じじいは、遠くを見ながらつぶやくように,その話を締めくくりました。

「さあて、どらいぶはおわりじゃ。もうかえらんと、くろうならい。またのせちゃるけん。」

じじいは、8000円トラックの助手席のドアを勢いよく開けましたが、ぐぎごっ!
という音がしてドア全体が外れました。
ドアのない車に乗ったのは、そのときが初めてでした。


  (了)

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