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コピペの部屋コミュの【不思議・心霊】石じじいの語る怪異譚集【11】

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(転載元)
http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/occult/1445320336/
山から石を持ち帰るとヤバいの??

(全話まとめ)
https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=6168454&id=80586888&from=share

コメントにつづきません
でははじまり

ーー

477: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/08/07(日) 15:13:14.55 ID:+DG4v9FK0.net(主)

 私の実家の部落(この場合、集落という意味)に、珍しい石を探して拾い、それを売って生計を立てている男性がいました。
 子供の頃、よく話を聞いたものです。

 私は、彼を「石じじい」と読んでいました。
(本人の前では言いませんでしたが)

 彼は、珍しい石を求めて四国の山や海岸を歩きました。
 戦前の生まれで、若いころは朝鮮に住んでいたそうです。
 戦後は、実家にもどり半農半石拾いで生活をしていました。

 彼についての逸話は、以下のリンクをご参照ください。

http://hayabusa6.2ch.net/test/read.cgi/occult/1445320336/
うしみつ関連記事:
山から石を持ち帰るとヤバいの??

(このコミュニティでのURL)
http://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=6168454&id=80475460

では、話の続きをしましょう。



576 :本当にあった怖い名無し:2018/05/20(日) 21:10:42.69 ID:8MpiKDS00.net


『同業者』


石じじいの話です。

石を求めての山行では、いろいろな人に出会ったそうです。
仙人や浦島太郎のような人がいたということは以前
お話ししましたね。

じじいが峠路を歩いていると、自分とおなじような服装と装備をした男性が前から歩いてくる。
地下足袋にゲートル、リュックを背負って岩石ハンマーを持っている。
同業者かと思い声をかけたところ、その人物は、東日本にある某帝国大学の学生でした。
この辺りはめずらしくたくさん化石が出るので卒業研究で調査しているのだと。
彼が作ったその地域の詳しい地質図を見せてもらったそうです。
理知的な男性だったそうです。

『その人がのう、あとになってのう、野党の議員になって国会で活躍したやけんね。たまげたい。』


578 :本当にあった怖い名無し:2018/05/22(火) 11:58:53.32 ID:rwSGpg8m0.net


 『猿』


石じじいの話です。

じじいの歩く山には猿がたくさんいましたが、 なかなか賢いやつもいたようです。

山で石集めをして、石をハンマーで叩いて、小さく割っていた時に(形ではなく中身重視なときは軽くするために割ったとか)、猿の群れと遭遇したそうです。

猿は弁当を盗るので警戒しました。
その場を離れて遠くで見ていると、群れのなかから、一匹、ひ弱そうな、やさがたの個体がおずおずとじじいが石を割っていたところに近寄ってきて、石の破片をひとかけら取り上げたそうです。

『それは食いもんやないがぁ』と思って見てると
その猿は、その石片を持って群れに戻って、
それでいきなり、近くの猿に切りつけたそうです。

すぐに群れは騒然となりました。その刃物猿は別の個体にも襲いかかったようでしたが、
群れの混乱で、じじいはその後を見失って
しまいました。

『あがいなちいさな猿が、がいなことするもんよ。』
『猿まね、ゆうけど、あがいなことお、どがいしておぼえたんやろうのう』

そのあと、猿を山で見かけるとちょっと怖かったそうです。


579 :本当にあった怖い名無し:2018/05/22(火) 12:17:05.69 ID:kmnor3q7O.net
>>578
もしかして進化を見たのか?

580 :本当にあった怖い名無し:2018/05/22(火) 13:37:44.02 ID:iYrgMaJO0.net
動物モノのいい話かと思ったら怖いなそれ

581 :本当にあった怖い名無し:2018/05/22(火) 14:08:31.87 ID:CnFpkEHO0.net
猿の惑星だな

582 :本当にあった怖い名無し:2018/05/22(火) 14:10:24.90 ID:W46q7g5C0.net
ボスになれたのか気になる所

583 :本当にあった怖い名無し:2018/05/22(火) 16:59:07.63 ID:kmnor3q7O.net
その猿が、その後しばらくして、火を起こしていたりしてな

584 :本当にあった怖い名無し:2018/05/22(火) 17:52:39.56 ID:+A+7l+Z30.net
殺人を見ていて覚えたってことか

  

585 :本当にあった怖い名無し:2018/05/23(水) 23:20:07.17 ID:FOGlrKlF0.net


 『不思議な火事』
 

石じじいの話です。

不思議な火事に出会ったそうです。
山を歩いている時に、ものが焼ける匂いがしてきました。
木材などが焼ける匂いで、
「これは山火事ではないか?!」
と思ったじじいは緊張してあたりを見渡しましたが、 山の木々が燃えている気配はない。匂いは強くなります。

警戒しながら歩いていると谷間にでました。そこに狭い田畑があって家が建っていました。
その家が全焼していました。燃えた家屋木材がくすぶって煙を出していたそうです。大変なことだと思って近寄ってみると、周りが水浸しで消火活動をした形跡がある。
水で柔らかくなった地面にたくさんの足跡が残っていました。

しかし、周りに誰もいない。誰もいない。
家畜も犬も見当たらない。
じじいは、大声で人を呼んでみましたが、応えはない。
夕闇が迫る静けさのなか、くすぶっている木材がはぜる音だけが聞こえていたそうです。

『まだ火は残っちょったが、だれもおらんのよ。
あれやったら、まだ延焼してもおかしゅうないようなことやったで。人がおったんかのう?』


586 :本当にあった怖い名無し:2018/05/24(木) 00:00:20.87 ID:sgGHPZZq0.net
サンカだろうかね


590 :本当にあった怖い名無し:2018/05/27(日) 01:30:20.69 ID:kf9ytblJ0.net


 『通ると死ぬトンネル』


石じじいの話です。

彼のホームグランドは四国でしたが、そこでの話です。
じじいは、南から北へのルートを辿って化石を集めていたそうです。
彼の話を聞いたときの子供の私が書いたメモには
「あんもらいと」
とありますが、これはいま調べたら、おそらく「アンモナイト」の間違いでしょう。
彼はアンモナイトや貝の化石を集めて北に向かって山を登りました。
高い山脈があって、その北側にはサンゴの化石がとれる石灰岩があったのだそうです。

その山脈を超える道を歩いて登ろうとすると、麓の農家の畑で作業をしていたおばあさんがじじいを呼び止めたそうです。

彼女曰く:この道を登ると、山を超える峠に小さなトンネルがある。
そのトンネルをくぐって通ると、死ぬ人がいる。

「そやけん気をつけんさいや」

じじいは驚いて詳しく尋ねたそうです。

ばばあ「そのトンネルを通るとな、死ぬひとがおるんよ。ひと月以内に死ぬな。」

じじい「そがいなもんやったらあぶのうてみなつかえんのやないかな?」

ばばあ「いや、死なんもんもおるんよ。死なんかったもんは何度通っても死なんのよ」

「なんぞそれ?」と思いつつ、じじいは道を登りました。
つづく


591 :本当にあった怖い名無し:2018/05/27(日) 01:31:00.75 ID:kf9ytblJ0.net
>>590
つづき
砂や泥の岩に化石を探しながら、山を登りきると小さなトンネルが口を開けていました。当時の軽自動車一台がぎりぎり通れるくらい。
短いので、向こう側の口が見えていました。

迷信など信じないじじいでしたが、麓のばあさんの冗談とは思えない真面目な顔を思い出してトンネルをくぐるのを躊躇したそうです。

「遠回りになるけんど脇に昔の道があるけん、そこを回りんさい」
という言葉を思い出しましたが、脇の斜面をまっすぐ上がってトンネルをやりすごすことにしました。
斜面を登りきると尾根で樹木はなく草っ原で風が強かったそうです。
ちょうどトンネルの上でした。

そこで、石積みのようなものが目にはいりました。それは、すごく古い墓だったそうです。
砂岩の墓石は風化して刻んである文字はほとんど消えてて、かすかに、

「〜子」

と読めたことから子供の墓だろうと。
水を供えるためのものか綺麗な花模様の唐津の椀が土に埋もれて残っていたそうです。
相変わらず強い風は吹いていました。

じじいは飴玉を一つおいて立ち去りました。
峠を下りてからの化石探しは豊作だったそうです。


592 :本当にあった怖い名無し:2018/05/27(日) 12:20:54.37 ID:ErxkDCxS0.net
ええ話や

593 :本当にあった怖い名無し:2018/05/27(日) 14:42:32.93 ID:+/QUq87D0.net
>>591
四国なんだね、徳島の剣山とかの話は無いのかな?



598 :本当にあった怖い名無し:2018/05/28(月) 16:57:57.88 ID:hagv252p0.net


 『落石』


石じじいの話です。

不思議な落石にであったそうです。
細い林道を歩いていたときに、山の上から「どっすん、どっしん」と大きな音が響いてきたそうです
「ばっきん、ばっきん、ずっしゃん」と木が折れる音もする。

じじいは、「これは落石か?!」と思い身構えました。逃げようにも逃げ道はなく、音がしてくる(と思われる)方向と逆方向へ林道を走って逃げました。
すると、じじいの前方の山側の樹木が何本も折れて林道に倒れて落ちてきました。同時に、林道の斜面側の端が、ざくっと崩れたそうです。
そして、斜面の下の方の樹木が倒れ始めて大きな音は、山斜面の下の方に遠ざかっっていったそうです。
つまり、「落石」はじじいの前を木々をなぎ倒しながら林道の一部を削って通り過ぎたのです。

『おおごとやったね。』と私

じじいは、『そうよ、もうすこしでおだぶつよ。しかしのう、その落ちてきた石が見えんかったんよ』
『がいにおおきな石やったろうと思うが、見えんかったんで。こう、木がバ〜っと倒れていくんよ。大きな石やったろうに見えんかったい』

そんな巨大な落石が見えないものでしょうか?
それが出す音から逆の方向へ逃げたのに、石(かどうか見えないので不明)は、じじいの眼前を通ったそうです。
音が反響してじじいが音の方向の判断を誤ったのかもしれません。


  (了)

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